ビンテージベース・・・ | Dream Lights

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ハーじゅう〜ツェ〜

先日AGかるだもんさんのお店に5名のベースマンが集まった際のブログでも触れましたが、62年、66年のPBをチョコっと弾かせていただきました。

どちらのPBも3TSのもので、62年って言うと、もう50年も前のベースってことになりますよね・・・
市場で売られている価格は年代から推してもおそらく『ツェ~ひゃく』を超えるものと想像されますが、どうなんでしょう。

66年PBをお持ちだったNAOTOさんは、その4年の差が大きいと思われているらしく、62年のPBと66年のPBを交互に試奏されていました。

しかし、2本のベースを弾き比べている間も、ボクはそういうことにあまり関心がなくて。。。

思うに

本当にこう言ってはビンテージベースをお持ちの諸氏には失礼な話で、気分悪くされると思いますが、あくまでもボク個人の思いであることを先にお断りしておきます。
けっして、持ってないヒガミじゃないですから(笑)

ボクはビンテージの何年とか、そういう問題じゃなくて、要するに楽器の捉え方なんだな、ということを思いました。
『ビンテージ』そのものが好きかどうかなのかなと。。。

66年62年2本のPBを弾き比べていらっしゃった時に感じたのは、音は確かに微妙に違っていましたが、その音の違いがボクには年代によるものとは判断できず、個体による音の差にしか思えませんでした。
PBの、いわゆる『ビンテージ的』音色はどちらも同じだと思いました。
62年だから、というのは本当にこう言っちゃ失礼なんですけど、先入観だと思うし、50年も経った楽器の、しかも過ごしてきた環境が両者とも違う状況での4年の差を比べても、そこには意味があるのだろうかと。。。

70年代に入って明らかに質が低下したフェンダーと比べるのであれば、その差は歴然とするでしょうけど、60年代のフェンダーは作りも良かったと思いますので、その4年の違いを聞き分けようとするのも、逆にスゴイ話だと。。。

ビンテージが好きな人にとっての『4年』なんだな、という気がしました。。。

それよりも気になったのは、楽器としてのコンディション・・・

ポットからのガリや、ネックの反りとか、もしボクが使うのであれば、現場ではちょっと・・・
ポットのガリで他のメンバーやPAさんを不快にさせたくないし、ツマミのレベルとしてはガリの発生しないところで使うしかないので、微妙なボリュームやトーン位置にすることはできません。。。
しかも、ガリを出さないようにライブ演奏中はボリュームやトーンの調整も出来ないわけです。

その点(と言ってはこれまた失礼な話ですが)、当日少し弾かせていただいたAGかるだもんさんのベースは、元々は国産の普通に市販されている良質なベースなのですが、こちらは手をかけて完璧なまでにセットアップがされている、すべての面において気配りの行き届いたベースでした。

実際に現場でボクが使うとすれば、迷わずAGかるだもんさんのベース使いますね。

ブログで何度か書いているかも知れませんが、ボクは演奏する上での楽器は信頼性が一番だと思っています。
音はあとから付いてくるもので、先ずは信頼性、音は何とかなります。
(これはいつものH教授の受け売り(笑))

そんなこともあって、楽器に対する思いが違うんだな~と感じたわけです。

ビンテージって、いろいろな意味でリスクを伴うものだし、きっちりメンテナンスされたビンテージは、なかなか見ることがありませんよね。
と言って、どこまでパーツをメンテするのかって、ビンテージは投機的な意味合いもありますから、それも難しいところでしょうけどね。
逆にいつもメンテナンスしなければいけないビンテージというのも困ったものです。

ボクはリスクが大きければ使わないけど、やっぱり人それぞれ好みがあるんだなと思った。。。