NHKの SONGSという番組を観ました。
40年ぶりに復活したザ・タイガースを見ることができた。
普段TVを観ないので、いつもだったら見逃してしまうところでしたが、何気なくNHKのサイトを見ていたらSONGSという番組でザ・タイガースが出るということが書いてあったんだよね~。
NHKのサイトには『瞳みのる』『岸部一徳』の名が
絶対観る!!(笑)
ピーが入ったザ・タイガースが観られるなんて、それこそボクも40年ぶりでしょ。
やっぱりザ・タイガースはグループサウンズの中でもトップだったんだ!
とTVを観てあらためてそう思いましたね。
このメンバーが、なかなかTVに姿を現さなかったということも大きいわけですが、とくにピーこと瞳みのるさんがステージに上がることがなかっただけに、ザ・タイガースがより神格化してしまったんじゃないかなと思います。
よく、こう言っちゃ申し訳ないんだけど、グループサウンズの残党が集まって当時のヒット曲を自分の曲のごとく歌っていたりする場面をTVで観ることがありましたが、ボクはほんとに嫌でした。
ですので、そういう意味でザ・ワイルドワンズであるとか、ブルーコメッツだったり、当時のメンバーが当時の曲を演奏するのは観ていてすごく嬉しいことだったんですね。
しかし、ザ・タイガースは解散以来ピーが出演しないので、途中メンバーが集まっても、結局不完全なザ・タイガースにしか思えなかったんです。
今回のNHKは、でも実はトッポこと加橋かつみさんが出ていません。
岸部シローさんも出演されていませんでしたが、この方はもともとボクの中ではザ・タイガースではない(笑)
トッポがいないザ・タイガースでしたが、何故か不完全に思えなかった・・・
やはりピーとサリーが揃っていたから、ボクはザ・タイガースだと思ったんでしょうね。
最初にデビュー曲の『僕のマリー』のイントロを聴いたとき、ボクは不覚にも涙が出てしまいました。
やっと中学時代のザ・タイガースに会えた気がしたんです。
中学生当時のいろいろな場面が一気に思い出されて、嬉しかったな~
さて、その演奏は後ろに『トラ』がいるものの、基本的な演奏は自らされていて、特に音楽業界から離れていたピーとサリーの演奏は感動ものでした。
昔のままだ~!!
ちょっと話がズレますが、サリーの使っていたHofnerは当時使用されていたものではありませんでした。
まあ、それは仕方ないですよね、でもだからと言って最新型の62年リイシューHofnerとかでもなく、何故か70年代半ばから後半にかけてのモデルを使用されていました。
最もポールのHofnerに似ていない70年代半ばのHofnerなんですが、実は音がいいのは、むしろその頃のHofnerなんですね。
ピックアップをシャーラーに全面変更してのモデルで、ボクも70年代に同じモデルを購入しましたので、形には不満がありましたが、音がものすごく良かったのを覚えています。
で、サリーがこのHofnerを使っていたということは、もしかしたらその頃に購入していたのかも知れませんね。
ずっとベースなんか弾いていなくて、ベースも持っていないから最新のHofner、しかもポールのHofnerそっくりのベースを調達したとしても、それは仕方のないことですが、70年代のHofnerを使われていたということ、ということはずっとHofnerを持っていたのかも知れないということが、今回ボクはすごく嬉しかった。
話を戻しますが、途中メンバー4人で輪になってお話しをされている場面が何度かありました。
具体的な会話は忘れましたが(笑)、ザ・タイガースがあったから今の自分があるし、最後はザ・タイガースに戻る、というあたりの会話にも時の流れをシミジミと感じる、そしてオコガマシイんですけど、ボクらの世代にも共感できる言葉だったな~と思います。
40年間それぞれの道を歩み、そして還暦を迎えて再び集まったそこには、ただの再結成ではない人生の凝縮された場面があったように感じます。
還暦メンバーのザ・タイガースだったには違いないし、容姿もすっかり変わってしまったけど、でもボクには当時のザ・タイガースにしか見えなかった。