今年に入ってボクは爪を伸ばし始めました。
あれから丸9ヵ月・・・
そりゃ、9か月間ひたすら爪を伸ばしていたわけではないです(笑)
過去のブログ記事をご覧になった方は、状況をご存じかも知れませんが、ボクは生来の深爪で、かなり重症な部類に入ると思います。
ちょっと振り返りながらコトの顛末をまとめてみたいと思いました。
ベースを弾く上で、ボクは深爪であることが長年のコンプレックスであったり、普通の爪の人のようなピッキングの音を出したい!という憧れが長年あったんです。
普通の爪の人は、ちょっとピッキング時に爪で引っ掛けたような音が混ざるとか、同じように指で弾いても、指の背面をしっかり爪がガードしているので、少し締まった音に聞こえます。
さらに、そういう人の指は、指の先端が薄く。。。と言うと表現が難しいですが、先端に行くにしたがって、指の腹の部分が薄くなっているんです。
逆に言いますと、ボクのような深爪の場合、爪が先端まで届いていないので、指の先端はどこまでも分厚く、丸いままになっています。
そのことが、結果的にはピッキング時のレスポンスが違って来たり、深爪の場合、音はひたすら柔らかい音になる、というベース弾きにとっては、ハンデともいえるような状態でした。
そこで、意を決して長年の夢を叶えるべく、今年から爪を伸ばし始めたんですね。
深爪のボクにとって、爪を伸ばすこと自体、かなり我慢しなくてはいけないことで、爪を切ってしまいたい衝動に駆られながらも、ひたすら我慢です。
で、我慢して爪を伸ばした結果、ピッキング時に爪の音が混ざるようなことも出来るようになったし、極端に言えば爪でピッキングすることも出来るようになりました。
最初のうちは、それが嬉しくて、喜んで弾いていましたが、今度はそれが慣れてくると、ちょっと違う気がしてきたんですね。
この数か月間、毎週のように爪をヤスリで削りながら、ベストな爪の長さ、形になるよう、トライし続けましたが、だんだんと見えてくるものもありました。
ひとつは、爪だけのピッキングは、細かいニュアンスを表現することが出来ず、どれを弾いても結局ピックで弾くのと同じような、平坦な音になってしまうことでした。
その次に目論んだことは、ピッキング時に、軽く爪の音が混ざる程度にすることでしたが、これは至難の業でした。
爪の削り方もかなりシビアです、ピンポイント的に決まるので、その状態はその日しか持ちません。
ピッキング技術としても、意図しないところで爪の音が混じることになってしまったり、かなり神経質なピッキングが必要でした。
数十年間の悲願だった爪のあるピッキングでしたが、夏頃には、ある結論めいたものが自分の中で出ていたんですね。
もう、爪を伸ばすのはやめる(笑)
ここからが、今回の記事の本題となります。。。ナガッ!
ボクの爪は、9か月間伸ばしていたおかげで、爪そのものの形状も、硬さも変わってきたみたいです。
深爪の時は下手すると、爪の横幅の方が縦の長さより長い(笑)状態だったりもしたのですが、現在はギリギリまで爪を削ってもそんな形になっていません。
普通の人みたいなカッコいい爪の形まではもう一歩のところですが、爪先の指に着地している部分が、以前より最低で2㎜程度、指によってはそれ以上伸びています。
見た目、かなり普通の爪になっています(と思う・・・)
指の背面にある爪が、ほんの僅か接地面が伸びただけで、同じピッキングだとしても、以前よりレスポンスのいい、そして少しだけ歯切れのいい音が出るようになった気がするんです。
ですので、最近は爪を左右の両指ともギリギリまで削って、ピッキング時には爪の音がまったくしない状態にしています。。。
もう、これでいいじゃん!!
伸ばしてみてよかったな~と・・・
いろいろなことがわかったし、深爪だったのに、ほとんど普通の爪に戻ったわけですから、ボクにしては上出来だと思います。