先日2曲ほど、キーの変更依頼がありました。
うち1曲はスローな曲で、イントロに4弦開放の『E』で打ち放す部分があります。
音の減衰を自然に待つような、長い打ち放しなので、弾く右手の指にも神経を使うわけですが、これまで失敗もせず綺麗に鳴らしていたと思うんです。
それも思うし、ボクはこのEの音が特に好きです。
なんてったって、これ以上低い音は出せない、いっチャン低い音なわけですからね。
でも、キーを下げるらしい。。。
1音下がったら、開放Eじゃ足りないじゃん。
ま、その通りなんですが、2弦の開放、もしくは3弦5フレット、さらには4弦10フレットあたりで弾くしかないってこと!?
4弦10フレットが一番それらしい音になりますが、できれば開放Eよりも下げた音が本来の理想ではありますね。
5弦!?
と、俄かに5弦ベースが必要なんじゃないか!?とか、このオジサンは思ったのでした。
ヤッバイことになってきたぞ。
5弦ベースなんて言う前に、フレットレスはどうした!?
フレットレスの前に、チョッパー専用のプレベはどうすんだ!?
ではベース3本追加になってしまうのですか?
これって、極端に言えば、たった1ヶ所の音のために、5弦ベースを用意するのか!?
といった、その人のポリシーにまで関係する問題に進展してしまいそうです。
そうする人もいるでしょう。
その音のために5弦ベースが必要だ、と考えるのは自然だし、プロだったらそうすべきところかも知れませんね。
ここはプレーヤーの考え方ひとつですから、いいも悪いもないんですが、ボクは、やはり5弦では弾かないと思います。
このベースしか使わない!
というところから考えてみたいと思っています。
Sugi Bassが、すべてにおいてパーフェクトだとは、さすがに思いませんが、ここで5弦には頼りたくないわけです。
5弦というか、ローDという4弦には『持ってない音』を出すために、つまりは、ほかのベースを使うの!?
という、そっちのほうがボクにとっては重要な意味があると思うんですね。
たしかに5弦あればローDの音も出せますが、そもそも違う楽器使ってしまっていることに、納得できない気がします。
妥協した、と言うか、間に合せたようで、あまりいい気がしません。
ここで5弦の別な楽器を使ってしまうと、自分のベースを否定したような気さえするんですね。
なにかあるたびに別な楽器使う、というのは今のボクが考えている方向性とは明らかに違うし。
ここは、あえてこだわり、とでも言うんでしょうか、じゃあなんでベース2本にしたんだ!?って原点に戻って考えると、あくまで今のベースを使って何とかすべき課題なんじゃないかって思いました。