さて翌日のリハーサル。
昼にはスタジオお向かいのデニーズで食事をしているのが、なんだかヘンです。
昨日の夜もここで食事しているのに(昨日の昼もだ!!)またここで食事している。。。
これで3回続けて食べていることになって、いくらなんでも飽きてきました(笑)
今日は8時間のリハーサルです。
でも、状況が状況ですから、たぶん8時間みっちりリハーサルするでしょう。
リハーサル内容は昨日の新曲2曲と残った1曲をまず仕上げ(仕上がりません!)、あとは既存曲。
そしてリハーサル中盤からはTakamineを使いました。
久しぶりのアコベが、待っていたかのように、素晴らしい『音圧』を聴かせてくれます。
これは予想外でもありました。
さすがにドラムが入ると、これまでなかったハウリングも出てきます。
サウンドホールカバーを付けていても、ウチの強力ドラミングの前では、なす術もなくハウリングしてしまい、ボクはキャビネットの陰に隠れるように座っています。
本体のボリュームを下げて(7くらい)使うとブーミーな感じが消えて、多少アンプ側の音量を上げても対応できることがわかりました。
もともとトマスティック弦は4弦の5フレットあたりから下の音域がゲイン不足で、本体の低域を少し上げて使っていますが、今日はそれ以外に中域を少し下げた状態でバンドに対応させています。
弦高もベタではないので、ピチカートを強めに弾くと、ウッドベースでの強いピッキング時に味わえる、あの音圧に近い状態になります。
トマスティックのアコベ弦は、そろそろサスティーンがなくなってきて(笑)ちょうどいい状態なのかも知れません。
もうチューニングも狂いませんので、この弦は今がピークでしょうか。。。
しかし、手の方は弦のコーティングが剥げてきて、指が黒くなってきますので、これはむしろ、ピークというか、すでに限界と言うべきか、でも弦を張り替えると、この『味』がすぐに出るものかどうか・・・
バンド編成でのアコベもまったく何の問題もありませんでした。
詰まったような音と、『ズン』とくる重いハンマーのような、その音圧が嬉しくて、そのままほとんどの曲でTakamineを弾きました。
Sugi Bassのある意味『模範的な音』と違って、Takamineには素朴なそれでいてベースの原点のような音があり、両極端でもあり、どちらも重要な狙いを持っているものだと思います。
Sugi Bassで弾いていると、これ1本で充分だと思っていましたが、むしろ逆か!?と思えるような意外な気持ちにすらなってきます。
曲によってはSugi Bassを使ったほうがいいんじゃないか!?くらいなもんです。
Takamineは基本的には、指にやや力を入れた状態で演奏しますが、ただ力を抜くのが大事ではなく、ある程度力も入れた状態で正確に弾くという練習にはもってこいの楽器です。
そのせいか、Takamineを使ったあとに、Sugi Bassに持ち替えると、かなりいいニュアンスで弾くことができますね。まさに相乗効果(笑)
途中、休憩も挟みましたが、基本的には7時間(あれ!?)有意義なリハーサルができました。。。
リハーサルをあと1時間残したところで、ボクはトイレに行ったんです。
スタジオ内のミーティングルームを出ると、スタジオの従業員のお兄ちゃんがこちらへ向かって歩いてきます。
『お疲れ様でした~!』
と声を掛けられ、ずいぶん愛想のいいお兄ちゃんだと思ってトイレに行ったのですが、戻ってみるとドアも開けられ、なんかF君のギターがケースに入っている光景が目に入りました。
『あれ?どうしたの!?』
ボクは何か事態の急変かと思いました。
何があったんだろう・・・
『終わりだってさ!』
『えっ!?なんで?』
『8時までなんだって・・・』・・・ってオイッ!!
本日のリハーサルは9時までだと聞いていましたが、スタジオ予約は8時までとなっていたらしく、しかもこの後予約も入っているということで、急遽、撤収となっての光景だったのです。
お兄ちゃんが『お疲れ様でした~!』って言うはずだよな(笑)
すでに8時の終了5分前となっていて、ボクは大慌てで楽器と機材を片付けました。。。
残り1時間のリハーサルも何をやるかメニューが決まっていたので、その部分が消化できず、これこそ消化不良の状態でスタジオを後にしたのでした。
もったいなかったな~
1時間早くリハーサルが終了したので、スタジオお向かいのデニーズで、メンバーと食事をしました。。。
あ~、これで連続4回目の食事・・・