久しぶりに(そうでもない?)読んだ本のご紹介。
世界経済まさかの時代・滝田洋一さん。
私的3大ドキュメンタリーの一つ「世界金融危機・開いたパンドラ」の著者さん。
本書が発売されたのは9月で即買いに走った。
その後2ヶ月かけて読んだのだが、11月にアメリカ大統領選挙があった。
本書にもその事に触れているが、選挙が終わった後、知ったげな顔で解説していた評論家の言うことよりずっと説得力がある!!
もちろん「どちらが勝つ」なんてバカな解説はしていない。
さすが、新聞記者さんである!!
イギリスの国民投票についても書いてあるので、興味のある方にはお勧めですぞ!!
もう一冊は橘玲さんの「マネーロンダリング」
略してマネロンと言うが、資金洗浄である。
と言ってもドラム式洗濯機に入れて洗うのではない。
日本には犯罪収益移転防止法というのがあるが、麻薬や人身売買等、違法な行為で得た収益を出所が分からないようにオフショファやタックスヘイブンを利用して分からなくする行為である。
橘玲さんの本は数冊読んだが、前回のタックスヘイブンにしてもマネーロンダリングにしても一小説とは思えないくらい迫真なのだ!!
反社会的組織の○籐組の組長さんが、反社行為で得たお金をスイスの銀行に隠していたのは有名な話である。
主な舞台は香港でそこの銀行を舞台にどうやって口座を作り、どうやってペーパーカンパニーを作って、どうやって資金を移動させるか??細かい描写で描かれている。
本書の前書きにもあるが、「真似をして上手く行くか行かないかは保証できない」とあるが、知識として備えておくには最高のテキストとなる一冊である。