大空の あくなく晴れし 師走かな・・銀座には珍しい“一軒家”の割烹料理『鶴の家 西店』冬の旬味 | 銀座由美ママの心意気

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働く女の心意気を、銀座という世界を通して、様々な観点から表現したくブログを始めました。 そんな銀座ママの日常です。どうかご笑覧下さいませ。


 



大空の あくなく晴れし 師走かな 

―久保田万太郎
 


週明けには、いよいよ“極月”「師走」を迎えますが、霜月最後の週末はいかがお過ごしですか?



この陰暦十二月「師走」の由来は古く、遥か古の「日本書紀」の「桓武天皇紀」に於いては

「十有二月」と書いて、既に“しわす”と読ませていますが、

この語源については「奥義抄」によると・・・

十二月は僧を迎えてお経を読ませる為、僧が東西に忙しく走り回ることから“師馳す(しはす)月”

としていて、後の平安末期の「色葉字類抄」にも“しはす”の注として説明されています。



また「万葉集」には、「十二月(しはす)には 沫雪降ると 知らねかも 梅の花咲く含めらずして」

と書かれ、万葉・古事記・日本書紀時代の「十二月」は、数字で“しはす”と読み、

漢字で「師走」とは表記されておりませんでしたが、

その後、上記の“師馳す”説を元に、現代の「師走」と漢字の意味合いが近いことから、

“師走せ月”として漢字が当てられたと考えられています。




その他では、「類聚名物考」によると、春夏秋冬四季の終わり、つまり“四季はつる月・・・”

からきているとの説もあり、“年が果てる”意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説や、

“一年の最後になし終える”意味の「為果つ(しはつ)」からとする説や、

「年極月」のト音とル音を省略して“しわす”とするなど、

実に、諸説様々ですが、このように「師走」は、この言葉を見たり聞いたりしただけで、

何故か急に忙しく思えてくるようで、本当に不思議な言葉ですね。
http://gogen-allguide.com/si/shiwasu.html



銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 お通し 銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 お通し2


銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 お刺身盛

由美ママ贔屓のお店に、銀座には珍しい“一軒家”の割烹料理『鶴の家 西店』があります。


銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 鰭酒
師走にはやはり“鰭酒”

銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 お椀 銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 芋

銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 蕪蒸し 銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 茶碗蒸し



ところで、「十二月」の異称は数多く、1年の極まりの月「極月」(ごくげつ)や、

冬至梅のように早咲きの梅が開花する「梅初月」(うめはつづき)、

新年が待たれる「春待月」(はるまちづき)の他・・・

弟月(おとづき)・親子月(おやこづき)・限月(かぎりのつき)・季冬(きとう)・晩冬(ばんとう)・余月(よげつ)・

暮来月(くれこづき)・年積月(としつみつき)・臘月(ろうげつ)・蝋月(ろうげつ)・暮冬(ぼとう)・

暮古月(くれこづき)・三冬月(みふゆづき)・雪月(ゆきづき)・茶月(さげつ)・氷月(ひょうげつ)etc・・・
などと、年の終わりと冬の風雅な様子をそれぞれに表現していて、

これらの異称は、こんな「師走」の慌しさの中でも、日本人独特の風流な感性が見出せるかのようですが、
http://www.fct.co.jp/benri/koyomi/tuki.html

ちなみに、「師走」に次いで有名な「臘月」は、元は中国での十二月の異称で、“臘”は“猟”を意味し、

古代中国では、十二月に狩りの獲物の獣肉を供えて先祖百神を祀る“臘祭”が行われていたことに由来し、

礼記には「歳の十二月、万物を合聚して、之を索饗する也・・・」と書かれ、

十二月を「朧月」、大晦日を「朧日(ろうじつ)」と呼ぶようになりました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~usui19/homepage/tokusyuu/shiwasu.html
http://www.tahb.ac.jp/special/chara/albumn/2003_12.html




銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 焼き魚 銀座由美ママの心意気-鶴の家西店 茶蕎麦
『鶴の家 西店』では、木造の温もりを感じながら、四季折々の旬味をお楽しみ下さい。

*おまかせコース¥10,000~先付・吸物・お造り・焼物・揚げ物・煮物
*中央区銀座7-5-15 tel 3571-1353 http://www.tsurunoya.jp/


銀座由美ママの心意気-Beaujolais Nouveau祭

「Beaujolais Nouveau祭」www.yumi-ito.com





極月の 空青々と 追ふものなし 

―金田咲子
 


今年も残り僅か一ヶ月余りとなり、まもなく“光陰矢の如し”と思える「師走」ですが、今日は“大空のあくなく晴れし”一日を愉しめるようなよき週末をお過ごし下さい。