金色の ちいさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり・・黄金絨毯広がる“プラチナ通り”の金色に輝く銀杏 | 銀座由美ママの心意気

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働く女の心意気を、銀座という世界を通して、様々な観点から表現したくブログを始めました。 そんな銀座ママの日常です。どうかご笑覧下さいませ。






金色の ちいさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の丘に 

―与謝野晶子
 



「銀杏」の“黄葉”で、公園や街路樹の下一面が黄金色に輝く“黄の海”と化す頃となりましたが、

冬うらうらかな午後はいかがお過ごしですか?





銀座由美ママの心意気-大医科研病院正門 銀杏2 銀座由美ママの心意気-東大医科研病院正門 銀杏

「東大医科研病院正門」前の大銀杏


銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏3  銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏2
白金台“プラチナ通り”の銀杏並木


銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏


今年の冬は暖かくて、近所のプラチナ通りの「銀杏」も色付きが悪いと思っていたら、

あっという間に“金色並木”へと変わり、

そして、ようやく「銀杏」が舞い始めたと思ったら、凩に、落葉が勝手気ままに舞い上がって、

あたり一面に“黄色の絨毯”が敷き詰められようとしていますが、

この美しい「銀杏紅葉」も、あとしばらくののちに“落葉日”を迎えるのかと思うと儚さを感じますね・・・



銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏5

銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏4 銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏絨毯




さて、「銀杏(イチョウ)」は、現在では、街路樹などにも使われているポピュラーな樹木のひとつですが、

実は、その歴史は古く、一億五千万年以上昔の中生代・ジュラ期には種類も豊富で、

シダ植物などとともに、全盛を誇った樹木です。



その後、この「銀杏」は氷河期に全滅したものと考えられていましたが、

中国南東部では、氷河期を生き抜いてきたわずかな種が残り、やがて仏教の伝来と共に日本に渡来し、

悠久の時を超えて各地に広がったとされる古代樹で、

この歴史からも、“生きている化石”とも云われる地球上にたった一族一種の貴重な樹木です。
http://blowinthewind.net/aityou.htm




また、中国では、「イチョウ」の葉の形が鴨の足に似ていることから、「鴨脚(イーチャウ)」と呼ばれ、

この中国名が転訛して、和名の「イチョウ」になったとされていますが、

イチョウの仮名を慣用するのは江戸時代に 「一葉」 にあてたからで、

その他では 「銀杏」 の唐音が転じたから説・・・とか、

また「ギンナン」の呼び名は、宋音の“ギンアン”の音便が由来とも云われ、

別名の「公孫樹(こうそんじゅ)」は、「イチョウ」の漢名で、

その意味は、老木でないと実がならず、孫の代に実る樹の意とされています。http://yamasemi.hp.infoseek.co.jp/ichou.html



銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏10

銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏9

銀座由美ママの心意気-プラチナ通り 銀杏8



ところで、「イチョウ」の葉が色づくわけとは・・・・

木々は冬に近づくと、葉を落とす準備のために葉と枝との間に離層(しきり)を作り、

そのため、葉の光合成で出来た糖分が枝に回らず、葉の中に溜まりますが、

その一方で、気温が低くなると、葉の緑色の色素(クロロフィル)が壊れてきて、

その下に隠れていた黄色の色素(カロチノイド)が表面に出て、こうして色づくのですが、

いづれにしろ、天の陽光を浴びて、黄金色に輝く幾千の“小さき鳥”ようなの扇が、

ひらひらと宙を舞うのは、この季節限定の風雅さそのものですね。

http://www.hana300.com/icyou0.html



銀座由美ママの心意気-紫の東京タワー 銀座由美ママの心意気-紫の東京タワー2

11月25日夕刻の「東京タワー」は、女性に対する暴力根絶運動のシンボル“パープルリボン”にちなんで、紫色にライトアップされていました!(運転中に撮った由美ママ・・・前のワゴン車がじゃまだよう・・・)



銀杏散る ブリキのかけら 撒くごとく  

―沢木欣一
 

今日は、そんな黄金に輝く“銀杏並木”の落ち葉歩道を、カサカサ音を立てて歩けるようなよき一日をお迎え下さい。そして、由美ママはこれから“ブリキのかけら”のごとく撒かれた、“金色のちいさき鳥”のような黄金色の黄葉が舞う中を銀座へと出かけます!!!