銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

 

こちらの続きです

 

 

肝臓がんはかなり厄介で

5年目以降も再発率が高く

何十年も再発を繰り返します

 

 

なぜそんなに再発するのか?

 

肝臓は解剖学・生理学上は

がんが発生しないとされています

 

ただ、B型・C型ウイルスなどで

慢性肝炎が起こっている状態だと

がんが起きやすくなります

 

というか、

慢性肝炎という下地がないと

肝臓がんは発生しません

 

で、この慢性肝炎という状態は

多くの場合一生続きます

 

再発のリスクが高いままの状態が

何十年も続くという訳です

 

ただし、肝移植を受けた場合には

5年目以降に再発することは

"非常にまれ"に変わります

 

 

肝臓がんの治療は再発との戦いで、

治療でどれだけ肝機能を残せるかで

次の治療が行えるかどうか決まります

 

ちなみに、

肝臓の外に遠隔転移した場合には

化学療法になりますし

肝機能が持たないような場合には

肝移植になります

 

 

 

 

 

最後に

質問者は胆管がん治療中なので

胆管がんが気になるようです

 

 

 

がん研有明病院のデータ

胆門部領域胆管癌切除長期成績3

肝門部の胆管がんの場合ですが

左側の図の赤い線を見てみると

手術で切除できた場合には

5年目以降は生存率の低下が

かなり緩やかになっていきます

 

 

あの膵臓がんでも

5年を過ぎると生存率の低下が

かなり緩やかになります

(初めの2年の下がり方が異常ですが…)

 

 

 

やっぱり5年っていうのは

乳がん、肝臓がん以外では

再発の目安になりそうです

 

 

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