前編で紹介した
レットヴィモに続いて
今年は分子標的薬がもう一つ
発売開始になる予定です
KRAS(ケーラス)遺伝子の中の
G12C変異がある場合に使用できる
ソトラシブ(ルマケラス錠®)
という分子標的薬です
KRAS遺伝子の異常というと
非小細胞肺がんの約8%に見られ
EGFR変異の次に多いのですが
その中のG12C変異というのは
非常に少なく
恩恵に与れる患者さんは
ものすごく少ないと言われています
ただ、その変異があれば
抗がん剤の治療歴があっても
4割近い奏効率と
約1年の生存期間が得られます
こんなに多いKRAS変異なのに
有効な分子標的薬が開発されず
長年の課題でしたが
やっと有効な薬剤ができていました
KRASに関しては(大腸がんですが)
以前のブログを参照に
これからさらに(何年かかるか…)
KRAS変異に対応する分子標的薬が
出てくるものだと思います