古来より日本人にとっても馴染みの深い牡丹。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」(シャクヤクのように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚)。女性の美しさを表現する言葉は有名ですね。たった一輪あるだけでもその存在感は大きく、その華麗な姿から、別名「百花の王」とも言われています。
そうした理由から、江戸時代の家紋の柄としても人気が高かったと言われ、富貴(ふうき)や華麗さの象徴ともされていました。現代でも、振袖や訪問着、附下などのキモノや帯などにもよく描かれている花のひとつです。
開花も春に咲くものと、秋から冬にも咲く寒牡丹がり、1年を通じて楽しむことが出来ます。日本には、中国から奈良時代に伝わったとされ、根皮に鎮痛や鎮静、消炎効果があることから、当時は薬草として栽培されていたと言われています。
本日は、そんな古来より日本人にとっても馴染み深い百花の王、美しく咲き誇る牡丹を金蒔絵で描いた素晴らしいべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。
蒔絵は、先日ご紹介しました紫紅さんに依頼し描いて頂きました。これでもかという程の純金(24K)を使用した高蒔絵は、百花の王に相応しい富貴、華麗さを醸し出しています。そして青く光る蕾を螺鈿で表現しています。
また前回の百合、菊の蒔絵のときと同じく、産地の異なる金や異なる大きさの粒子の金を使用することに、絵を表情豊かにするとともに、蒔絵にも奥行きを与えています。また、光の当たる角度やご覧になる角度により、その表情を美しく変化させていきます。いつも通り様々な角度から撮影を致しましたので、そのあたりにもご注目してご覧ください。もちろんご来店の可能なお客様には、実際にお手に取ってお客様ご自身の眼でもご覧頂けますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
▼「べっ甲百合、乱菊金蒔絵かんざし|訪問着など準礼装のおキモノにおすすめな美しい花モチーフの簪2種」ブログ2018年02月19日号
・べっ甲牡丹螺鈿金蒔絵かんざし【abkbf180308-1】¥254,000+税※
(蒔絵:泉元紫紅/大きさ:約縦124㎜、横73㎜、厚み3㎜)
※【再入荷】↓↓↓
https://www.kanameya.co.jp/item/2019/07/post-37226.html
※手作り手描き商品の為、若干べっ甲の大きさや形状、蒔絵の配置が異なります。
(蒔絵:泉元紫紅/大きさ:約縦128㎜、横72㎜、厚み5㎜~4㎜)
▼「白べっ甲牡丹文様彫りかんざし。結婚式、黒留袖、訪問着、礼装用の贅沢なべっ甲かんざしです」ブログ2013年06月22日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20130622.html
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