銀次(子分)の会として2013年から始まった
福島の被災動物(特に猫)への支援は、
皆様の寄付をいただいて、規模が大きくなり続けました。
支援金の管理者であった前代表
IZUMIから仁義箱を引き継ぐにあたって、
現代表・村守惠子は改めて自分の目で
視察をしていない現場がたくさんあることに気づき、
各シェルターや個人保護活動をされている方たちに
視察を申し入れ、いくつかの現場は
実際の目で確認することができました。
しかしながら、視察の受け入れはできない、
あるいは会計報告が整わないなどの理由で
支援を辞退いただいた方々には、
現在ご支援を中止しています。
2018年4月、
「銀次の会」として新たな体制になってから、
特にシェルターに関しては会計報告、
第二種動物取扱業の取得も求めましたので、ずいぶんと
厳しい条件であると感じられた方もいると思います。
しかし、改正動物愛護管理法により、
新たに「第二種動物取扱業」が設けられ、
非営利の活動であっても、飼養施設を有し
一定頭数以上の動物の取扱い(譲渡・展示・訓練等)
をする者は、あらかじめ、飼養施設の所在する
都道府県に届出が必要になりました。
第二種動物取扱業は、飼養する動物の
適正な飼養を確保するため、
飼養施設に必要な設備を設けると共に、
逸走防止、清潔な飼養環境の確保、
騒音等の防止等が義務付けられ、不適切な場合は、
都道府県等からの勧告・命令の対象になりました。
また、311当初の緊急支援の様相は
今ではずいぶんと様変わりしています。
なんとか救い出す、とりあえず治療する…
といった応急の活動では、これから先の未来へと
続けていくことが難しいとも考えています。
続けていくために必要な最低限の条件として
銀次の会ではシェルターの公開(視察)、
保護頭数の公表、第二種動物取扱業の取得、
会計報告などを求めました。
支援開始当初は可能であったシェルターの視察を
再度お願いする中で、改めて先々にご連絡させていただき、
中には当初の在り方とずいぶんと変容しているなあ、
と感じることもありました。
個々の内容につきましては、このような場で述べるには
ふさわしくないと思いますのでご容赦ください。
これ以上の支援は不可能だと思うところもありましたし、
もう少し何とか手伝わせてもらえたら支援可能になるのにと
歯がゆい思いをしたところもあります。
それぞれ日常の膨大な業務や個々人の抱える仕事や
家庭の事情等の中での活動には敬意を表します。
しかしながら第三者の支援を得ての活動であれば、
最低限の仁義として情報の公開は必須であると考えています。
今まで支援実績がありながら現状寄付をしていない団体は、
新たな支援条件について前向きに検討していただくよう
お願いした際に、先方から辞退の意思表示があったところです。
もし私共が知りうる限りの現状をお知りになりたいのであれば、
仁義箱のあるお店においでくださいました時に
お声がけいただければ、お話しさせていただきます。
そのような事情で、2018年は
寄付先を改めて精査するのに時間を費やしたため、
支援先はかなり限られております。
今まで支援していたシェルターや個人でも
支援を中止したところがあります。
今後条件が整い支援を増やしていけることを切に望みます。
現在の支援先として
2018年末から個人ボランティアの有志と、
飯舘村の猫の保護・TNRを協力して進めております。
2019年の一年間にわたる予定の活動が完了すると、
今まで皆様に思いを寄せていただいた飯舘村の活動に
いったんの区切りをつけることを目的としております。
この活動に関しては初期保護時の動物病院代・
搬送交通費・ケージキャリー等の初期保護に必要な備品、
の領収書をいただける明確な支出のみの支援となっております。
また終了時の保護履歴などは公開していただく予定になっています。
以上、現在の寄付先の状況につきまして
ご報告させていただきます。
ひとつ前のブログ、代表からのご挨拶も
併せてお読みいただければ幸いです。
銀次の会 執行部