『銀次子分の会』改め『銀次の会』、そのはじまりは
2011年3月11日の東日本大震災からでした。
震災前から浅草ギャラリー・エフには
銀次親分という看板猫がいて、
そこに集う猫好きの仲間たちがいて、
飼い主のいない猫の保護活動に協力したいと
カフェのおつりをご寄付くださるお客様のために
募金箱が置いてありました。
東日本大震災をきっかけに、
原発事故により避難区域となり取り残された動物たちのため、
そして、その給餌や保護活動を行うボランティアのために
その募金箱は『銀次親分の仁義箱』となりました。
福島の犬・猫・牛など、
人間の都合で同行避難や移動ができず
飼い主やボランティアが運ぶ水や食料が命をつなぐ、
そんな動物たちを現地に残り守っている人のトークイベントや
取り残された動物たちの現状を知ってもらうための写真展や
野生動物に脅かされる避難区域を再現した展示など
多くの方々に現状を知ってもらい、考え、行動してもらうための
様々なイベントをギャラリーで行いました。
イベントにご来場いただいた方から
仁義箱へ多くのご寄付が集まるようになり
また、有志の皆様が手作りの支援グッズをつくり
その全額が寄付となる『ぶさねこ堂』からも
多くの売上が計上されるようになったため、
その管理用に『銀次子分の会』名義の口座を作り、
多くのボランティア団体および個人に支援し
収支報告を行ってきました。
口座を作るために、その主旨にご賛同いただいた方に
会員登録をしていただき『銀次子分の会』会則を作りました。
その会員を中心に二十名ほどの皆様にお集まりいただき
2月22日に総会を開催いたしました。
その席において、今後の活動方針について協議した結果、
Izumiを代表として活動していた『銀次子分の会』は、
2月22日をもって会の名称、代表、会員、会則を変更し、
村守惠子を代表とする『銀次の会』とし、
新たに執行部役員6名を置いて活動することとなりました。
2011年の東日本大震災による被災地の中でも、
特に原発事故による被害の大きかった地域に残された
動物たちへの支援から始まった会ですが、
原発事故から7年が過ぎ、被災地の状況も変化していること、
また前代表がしていたような現地に行っての活動や、
支援先と密に連絡を取り状況を把握することが
できなくなっていることを鑑み、今回の決断に至りました。
「保護活動をしている方達をサポートしたい」けれども
「どんな団体があってどんな活動をしているのか知らない」
「支援先が信頼できるのか見極められない」
もともとはカフェに集まるそんな方々の声から、
前代表が支援先の参考になればと自分の見てきたことを
ブログで情報開示して設置した仁義箱です。
ここ一年ほどは、かろうじて会計報告をまとめるだけで、
ご寄付いただいている皆様に何の活動報告もできておりません。
また、どの団体・個人に対してどのような支援をすることが
最善であるのかも精査できていないまま、
前例を踏襲した支援を続けてる現状では、
日々変化する現場のニーズにそぐわない懸念もあります。
そのような状況を打開し本当に必要な支援ができるよう、
今後は支援先へのヒアリングや現地視察も行っていく所存です。
それが現地で保護活動に奮闘しておられる皆様の一助となり、
また当会の理念や活動内容に賛同し、
当会を信頼してご寄付を寄せてくださる皆様に対して
責任を果たすことにもなると考えます。
皆様からお預かりした浄財で、どのような
団体・個人に対して支援をしているのかを明確にするため
『銀次の会』としての支援基準を設けました。
今後は、以下の条件を満たす団体・個人に対して支援をし、
また『銀次の会』ブログで報告をいたします。
日々大変な活動の中、支援先の皆様には
お手数をおかけすることになりますが、
今後も継続して支援者の皆様から応援していただくため、
ご理解・ご協力いただけた団体・個人から
順次支援を開始いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
記
「銀次の会」の支援先は、以下の条件を満たす団体または個人とする。
一. 動物保護活動の実績があり、ブログやSNS等で活動報告をしていること。
二. 10頭以上の犬猫を飼養する場合、第二種動物取扱業の届出済みであること。
三. 保護している動物を適正な環境で飼育し、獣医療を受けさせていること。
四. 不妊去勢手術をし、繁殖させていないこと。
五. 保護動物の頭数を正しく公開していること。
六. これらの状況を確認するため現地視察を受け入れること。
七. 物資以外に金銭での支援を受けている場合は収支報告をしていること。
八. 上記の条件を満たしていない場合、
早急に改善する意思があり、期限を決めて善処できること。
九. シェルター以外の給餌活動等の場合、二〜五は除く。
以上
銀次の会
代表 村守惠子
執行部役員一同