「夏のぬけがら」真島昌利より「さよならビリーザキッド」 | 最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

マーシーのソロと言えば、ブルーハーツファンが

最後にたどり着くところと言われている。

若いころには、マーシーの良さが

そんなにわからなかったので、

じっくり聞き込んだ覚えがない。

やっぱり、男の歌なんだろうな。

 

ゆっくり最初から聞こうとして、

1枚目のアルバム「夏のぬけがら」の

3曲目ですでに、止まっている。

こればっかり聞いている。

 

「21で結婚して 27でもう疲れて

今度子どもが生まれるよ 

それでもうオレも終わりさ

何が君に起こったんだ

君がとてもすけてみえる」

 

 

自分の犯した罪の数々が

吹き出すように思い出されて、

涙がどんどん出てくる。

 

あの、強そうに見えて、ガラスの心の、

いたいけで単純な人たち

(たち、って言っちゃった。

すみません。世の中の男性のことです。)

 

電話にも出ないで酔っぱらってどんなに遅くに帰って来たとしても、

ただ、

優しく抱きしめて、

おつかれさま、って

言ってあげるだけで、

よかったのに。

 

どうしてあんなに

男心をわかろうとしなかったんだろう。

 

そしたらまた、

私の手料理が恋しくて、

まるで、幼いのに忠誠心を備えた子犬のように

私のところへ飛んで帰って来るのに。

わかってたのに。

 

なんであんなに

怒ったんだろう。

 

ただ、

ありがとう、って言ってあげるだけで、

よかったのに。

それでもできるだけ早く帰って、私の笑顔が見たいだけだったのに。

私は知ってたのに。

 

誰かこの、27でもう疲れた若いお父さんを

抱きしめてあげてください。

 

あかん、涙止まらへんわ~。

 

でも、「27でもう疲れて」、というところで、

やっぱりちょっと笑ってしまう。

ごめんなさい。

 

でも泣く~。

 

 

「さよならビリー・ザ・キッド」


21で結婚して 27でもう疲れて
夢のかけらさえ投げ出し 惰性で時を過ごしてる
抜け殻のように虚ろで 話題は過去に流れてく
君は伏せ目がちになって 他人の人生をうらやむ

何が君に起こったんだ 何かが君をケッ飛ばした
君がとてもすけてみえる 消えてしまいそうなほどだ

ワナにはめられたみたいだ 生活にクビをしめられ
やり場所のないいらだちが 毎晩オレを責めたてる
今度子供が生まれるよ それでもうオレも終わりさ
力なく笑う君には 反逆者のカゲすらない

授業を抜け出して2人 バスに飛び乗った
有刺鉄線を乗りこえ 夜と手を組んだ
ギターで世界にはむかい 痛い目もみたよ
くだらない事でいつでも 僕を笑わせた
誰も見ていやしないのに 孤独なビリー・ザ・キッドを
まじめな顔で演じてた 君をおぼえている

国立の6月の雨 バス停のわきの木の下
君はぼんやりと立ってた 僕らはそこで別れたよ


君はサヨナラと言った 僕は君の背中を見た
僕は君の背中を見た その上に降る雨を見た

 

作詞・作曲 真島昌利

1989年

 

 

 

 

 

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