歳の差があるから、いつかは必ず来るXデー。
夫は、たくさん大病をして、何度も入院したから、
若い時ほど、膝がガクガク震えるときがあった。
病室では泣かないようにして、病院の帰り道、涙が出ることもあった。
中年に差し掛かったあるとき、気がついて、自分に言い聞かせた。
これほど愛されている自分が、彼がいなくなったくらいで、その後、ただ不幸になるとは
どうしても思えない。
これほどの幸せが、ただ一瞬に消滅するとは思えない。
そう、なにか、私たちが一生懸命築いてきたものが、
なにか、あるはず。
私たちが追い求めたのは、物質的な幸せではなかったはず。
今は、悲しいけれども、涙は出るけれども、
不思議だけれど、不幸ではない。
暖かいものを心に感じる。
まだ日が浅いからかな。そうではありませんように。
日にちなんかに負けない。
この感じを、死ぬまで大切にしたい。