鉄が不足すると、解毒能力が下がってしまう
という話です。
こんにちは。
生活習慣が変われば人生が変わる！
生活習慣改善コーチ
ジェニーです
私の主な仕事はライフコーチ、パン教室経営ですが、
鉄ミネラルシニアアドバイザーという資格をもって、
鉄分の摂り方についてのアドバイスもしています。
栄養アドバイザーとか、栄養の摂り方とかではなく、
なぜ鉄だけなのか？ちょっと不思議ですよね。
なぜなら、鉄が不足している状態では、
どんなに他の栄養素を摂っても健康な状態を作れないからです
鉄と言えば、血液の中の赤血球の色素、ヘモグロビンでしょ？
と思っている方が多いと思いますが、
実はそれだけではないんです。
身体のすべての細胞で、鉄は大切な仕事をしています。
今日はその中でも、肝臓と鉄の深い関係についてお話します。
肝臓と鉄の関係と聞いて、思いつくことはありますか？
勘のいい人なら、「レバーには鉄分が多いって事かな？！」
と思いつくかもしれません。
そう、鶏レバーは鶏の肝臓。
牛レバーは牛の肝臓です。
鉄分を豊富に含み、なおかつ吸収率のよい「ヘム鉄」であることから、
レバーは鉄分を摂るのにおすすめの食材として知られています。
それでは、なぜレバーには鉄分が多いのでしょうか？
それは、肝臓には鉄分を貯蔵する役割があるからです。
鉄は、生き物の生命維持に欠かせないミネラルです。
血液の赤血球の中に存在し、全身に酸素を運んでいるのも鉄ですし、
その届けられた酸素は、全身の細胞のミトコンドリアの電子伝達系で使われますが、
電子伝達系でも多くの鉄が働いています。
ミトコンドリアと鉄の関係はこちら↓
細胞に酸素を届けられず、
ミトコンドリアでエネルギー生産ができなくなったら、
それは即ち死を意味します。
No Iron, No Life.
です。まじで。
それゆえ、食べ物からの鉄の供給が少なくなったり、なくなったりしても、
しばらくは困らなくて済むように、鉄の貯蔵ができるようになっています。
その貯蔵の役割を果たしているのが肝臓なんです。
肝臓の貯蔵鉄がどれぐらいあるか？
を知る手掛かりになる数値として、
「フェリチン値」というのがあります。
フェリチンとは、鉄を捕まえるタンパク質の名前です。
鉄はとてもパワフルな力をもち、
身体の中で重要な仕事をしているミネラルですが、
そのパワフルさ故、自由気ままにふらふら歩き回られては、危険なのです。
なので、ふらふらしている鉄を見つけ次第捕まえて、
肝臓へ連れていくのがフェリチンです。
このフェリチンが血液中に多く含まれているなら、
貯蔵鉄も多いだろう、という予測に使われます。
ただし、フェリチンは体の中で炎症がある時にも増える事がわかっています
血液検査でフェリチン値が高いからといって、
安易に充分な貯蔵鉄があるとは判断できない事を覚えておきましょう。
血液中の鉄分が足りていないと
「鉄欠乏性貧血」と言われますが、
血液中にはぎりぎり足りているけれど、貯蔵鉄が不足している状態を
「潜在性鉄欠乏貧血」と言います。
血液検査で貧血と言われたことがない方でも、
実は身体の中では鉄不足が進んでいるかもしれない、というのが怖い所です。
ちなみに、極端にタンパク質が不足していると、
鉄が足りていても赤血球が作れず、「非鉄欠乏性貧血」になります。
私自身、血液検査で貧血と診断された事はありませんでしたが、
鉄ミネラル®のやり方で鉄を摂り始めると色んないい変化があり、
そこで初めて自分が潜在性鉄欠乏だったことに気づきました
ところで、肝臓と鉄の関係は、貯蔵鉄のみにとどまりません。
肝臓のたくさんのお仕事の中で、「解毒」も大切な一つです。
「お酒飲みすぎだから、休肝日を作らなくちゃ」ってよく聞くと思うのですが、
あれはつまり、肝臓を休ませる日ということですよね。
アルコールなど、身体に有害な物質を解毒してくれているのも肝臓です。
その、解毒酵素「シトクロムP450」に、鉄が使われています。
鉄が不足すると、解毒能力が下がってしまうという事です
身体の中の毒素を分解、解毒する力が弱まったら、
体の中に毒素残り続けるわけですから、
パフォーマンスが落ちる事は避けられないでしょう。
鉄は、あなたを健やかに保ってくれるためのパートナーです
その、消化吸収されやすい鉄とタンパク質の摂り方をお伝えするのが、
「鉄ミネラルのお話会」 です。
毎月第3日曜日に開催しています。
６月18日の回は締め切りました。
次回は7月16日（日）10：00～12：00の予定です。
テキストの送付がありますので、受付は7月6日までです。
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