先週の春の天皇賞を僅か2cm差で制したクロワデュノール。
過去記事で、イクイノックス級になれるか、といった記事を書きました。
その後凱旋門賞挑戦が大失敗に終わり、評価をかなり落としましたが、今年に入りGⅠを連勝し気が付けばGⅠ4勝。
歴史的名馬への道が拓けてきました。
ここで改めて、歴史的名馬になれるか、どうか、という展開を占ってみたいと思います。
評価を落とした3歳秋
「イクイノックス級」と言うと、多くの競馬ファンから「だいぶ力の差がある」という否定的な声が上がるかもしれません。
確かに、凱旋門賞14着、続くジャパンカップでの敗戦は、世間の評価を厳しくさせました。
しかし、私はあの2戦には明確な理由があると考えています。
【凱旋門賞】
10段階中7というかなりの重馬場の中、大差をつけられての14着に惨敗。
敗因は明確で、この馬場に全く対応できなかったということ。
勝ったダリスは127という高いレーティングをもらいましたが、
クロワデュノールは同じ競馬場で行われた前哨戦でダリスに勝っています。
ここまでの道悪では歴代の日本最強馬が出ていたとしても勝ち負けになった馬はエルコンとオルフェーヴルくらいだったのではないかと思います。
【ジャパンカップ】
凱旋門賞の激走による疲労が抜けず、調教もボロボロの状態でした。
それでも能力だけで4着に食い込んだことこそ、むしろこの馬の底力を示していたと言えます。
4歳、覚醒の春
休養を経て迎えた4歳シーズン。大阪杯、そして天皇賞(春)の連勝は、これまでの疑念を払拭するに十分な内容でした。
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大阪杯: メイショウタバルが「生涯最高」と言える完璧な勝ちパターンに持ち込んだ中、それをきっちりと捉え切る着実な強さ。
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天皇賞(春): 中3週という厳しいローテーション。決して得意とは言えない長距離戦で、最も厳しい展開を走りながら能力だけで押し切る「横綱相撲」。
この2レースの価値は、もっと高く評価されて良いはずです。
馬体重も、デビュー戦(2024/6)480kg→ダービー(2025/6)502Kg→天皇賞(2026/5)514kgと増えていますし、古馬になって成長・本格化していると思います。
歴史を塗り替える「秋」へ
今後のローテーションは未発表ですが、期待せずにはいられません。 父キタサンブラックですら成し得なかった「春古馬三冠(大阪杯・天皇賞・宝塚記念)」、そしてその先の「秋古馬三冠」。
適正は2000mだと思いますが、中山2500mまでは十分対応できると思います。
現在の現役3強とされるミュージアムマイル、マスカレードボールを力でねじ伏せ、全勝で「一強」であることを証明できたなら、その時こそ、万人が彼を「イクイノックス級の名馬」と認めることになるでしょう。
ルメールではなく、北村で、というのも馬の実力を後押しする材料にもなります。
逆に言えば、それくらい無双しなければ、そのような評価にならないとも思います。
これは単なる妄想でしかありませんが、昨年、凱旋門賞にチャレンジせず国内路線を進んでいたとすれば、天皇賞→JCを連勝していた可能性は結構あると思っていて、その場合は、イクイノックス級と言って笑われることも無かったような気もしますので、十分ありうる展開と思います。
これが単なる妄想に過ぎないのか、 夢の続きを、しっかり見届けたいと思います。

