京大よお前もか~理系女子枠設定の是非【前編】 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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一昨年、先陣を切って女子枠設定に踏み切った東工大。

 

「差別ではないか」という声が殺到し、当時も記事にしました。

 

 

 

 

当時の記事では、日本国政府が国を挙げての

アファーマティブアクション

として推進しているという流れであり、他の国立大学も追随するところが出てくると予想しましたが、ついに京大までもが女子枠導入を公表しました。

 

いち早く導入した東工大では、女子枠で合格した方々がこの4月から入学されます。

 

こういったタイミングでもありますので、私見をまとめたいと思います。

 

反対意見は以下の大きく2つになるのかなと思います。

 

1.女性枠設定自体が男性への差別になるのではないか。(本来入学できていた男性がはじき出される)

 

【私見】これはそのとおりで、そもそも女子比率を無理矢理高くするための施策ですから、男性が犠牲になっていることは明らかだと思います。

 

2.女子枠の合格者は一般入試合格者に比べ学力が劣後するのではないか。

 

【私見】女子枠は全て一般入試ではなく、総合型選抜もしくは推薦入試で実施されます。

女子枠云々ではなく、そもそも一般入試枠を減らし、総合型選抜や推薦入試枠を増やすことがどうなのか、という議論になるのだと思います。

総合型選抜や推薦入試は、一般入試では計れない多様性を期待されて導入されているものです。一般入試的な学力は劣っている(具体的には一般入試なら合格できない)かもしれませんが、コツコツ真面目に勉強することや、積極的にリーダーシップをとって発言することなどに秀でているなどの特性があり、大学の成績は一般入試組より良いという報告もある(例えば東北大学の事例AERA2022.7、早稲田でも同様の資料があったと思います)ようです。

 

と言うことで、目的である理工系の女子比率を高める施策として、女子逆差別、優遇措置をすべきなのか、他に有効な手段は無かったのかと言う論点に帰結するのだろうと思いますので、この点を考察します。

 

長くなりそうなので、続きます。