冬柿
外の騒がしさに、目を開ける。
そうして今日の一日は始まった。
既にお昼近くとなっていたのだが、まだ眠かった。
昨日あんな時間まで遊んでいたらそんなものだろう。
無作法な格好で外に出てみる。
柿取りに御執心な母とその親戚の姿を目撃した。
成るほどな。と思う。
外の騒がしさはこれか、と気づき、踵を返して寝室へと戻った。
実りの時期である。
とは言え、おいらは八百屋とかに行った事はない。
家で全てが賄えてしまうからだ。その時期の旬なものは大体が手に入る。
羨ましく思って頂ける事も多いが、それを育てていくことの重労働たるは、苦痛とも言える。
お百姓さんは凄いのだぞ。と言いたいのだ。
夜はお祭りに出向く。相棒が誘ってくれたのだ。
出店で夕飯を買い込むが、出店の食べ物ははずれが多いことを忘れていた。
相棒は腹を痛め、おいらは胃酸の量を感じた。
お百姓さん方が作った代物を、ここまでまずく加工できるのも凄いことだ。
できるなら味見をしてほしいものである。
夢中な・・
時間が過ぎるのが早いと思うのは歳を取った証拠なのか。
今日は度々そう感じる事の多い日だ。
仕事の過ぎる時間と、仲間と会って会話をしていた時間とで、今日一日が凄まじい程早く進んでいった。
片方は楽しい時間と言えるが、もう片方はどちらかと言えば、荒んだ時間だ。
あれもやらなければ。これもやらなければ、と。
目まぐるしく仕事の時間は過ぎてゆく。
ミスを2回した。いや、3回か。
駄目な己を罵っても、そのミスは消えないのである。
日記がこんな時間になったのは、楽しい時間の所為だが。
もう寝なければいけない。
ろくに頭が回らない。
不意に相棒の言った言葉が思い出される。
『遺言』と言うべき所を、『遺書』と間違えた事だ。
こんな相棒の失態もまた消えないのである。
それは・・
仕事場にとても気になる女性客が登場した。
スタイルも顔も悪くない。おいらの主観からではあるが。
では何が気になったのか。
膝下10cmくらい のデニムのスカートを女性客は穿いていた。
それには、スリットが入っていたのだ。
下着が見えそうだ。
見えそうで見えない。
それは日本の男性が好むラインである。おいらの主観からではあるが。
いや、おいらが女性客に注目したのはそこが問題だったわけではない。
スリットの位置だ。
真横にくれば、チャイナ服のようなお色気がかいま見えたのだろうが、女性客は違った。
真後ろだ。
スカートは厚地の所為か、スリットが綺麗にスリットしている。
ぱっくりだ。
おいらは思う。
ミニスカートよりも、あのようにスリットが入りぱっくりと見えている方が、注目の的になれるものなのだと。
なりたくはない。
女性客の仕草はより足を見ろと言わんばかりの仕草だったが、その仕草は伏せておこう。
ぱっくりと見える足の先が、蟹股だった事も伏せておいた方が良いのだろうか。