冬柿
外の騒がしさに、目を開ける。
そうして今日の一日は始まった。
既にお昼近くとなっていたのだが、まだ眠かった。
昨日あんな時間まで遊んでいたらそんなものだろう。
無作法な格好で外に出てみる。
柿取りに御執心な母とその親戚の姿を目撃した。
成るほどな。と思う。
外の騒がしさはこれか、と気づき、踵を返して寝室へと戻った。
実りの時期である。
とは言え、おいらは八百屋とかに行った事はない。
家で全てが賄えてしまうからだ。その時期の旬なものは大体が手に入る。
羨ましく思って頂ける事も多いが、それを育てていくことの重労働たるは、苦痛とも言える。
お百姓さんは凄いのだぞ。と言いたいのだ。
夜はお祭りに出向く。相棒が誘ってくれたのだ。
出店で夕飯を買い込むが、出店の食べ物ははずれが多いことを忘れていた。
相棒は腹を痛め、おいらは胃酸の量を感じた。
お百姓さん方が作った代物を、ここまでまずく加工できるのも凄いことだ。
できるなら味見をしてほしいものである。