以前、ブログにボケたお袋との会話を記事に書いたことがありますが
ずいぶんボケていながらもちょっと前までは調子がイイ時は会話が成り立ちました
コロナ前(たぶん2019年頃)に「今、故郷に帰らないと死ぬまで二度と帰ることはない」と思ったオレは
お袋の故郷である対馬までの航空券を買って送って
「親父と二人でも帰ってくりゃイイ。今帰っとかんともう死ぬまで帰ることは無いぞ」
と伝えたんだが
親父はまた己しか頭にはなく「原ん家んモンは好かんっ!」と一蹴
オマエの妻だろうが、オマエが惚れて貰って来た妻だろうが
もしたとえ「好かん」だったとしても妻の最後の里帰りだろ!?付き合ってやれよ!バカ!と思う
お袋自身も「もう行ききらんけん、この券は返品してくれんね。できるとやろ?」と言って
送り返されて来た
そんな経緯があっての
次第にボケてきて
入院・・・特養入所・・・と今に至るワケで
さあ2カ月くらい前だったっけ
面会に行くと反応がイイ日のようなので
毎週持参していた「対馬の銘菓かすまき」からの派生話をした中で
「対馬、帰りたかろ?」というと
「いいや」と言った
「なんでね?」と続けると
「寒かばっかし」と言ったお袋
はは~ん、まだ頭も多少大丈夫、体も対馬に帰るくらいならなんとか動く・・・あの頃に「帰らなかった」のは、そもそも大して帰る気自体が無かったんだな・・・とちょっと安心した覚えがある
「帰りたかな・・・帰りたかな・・・」と思いながら死ぬのは・・・と「子」は思ったワケだからね
そもそも大して帰りたくない&帰る気は無い・・・のならオレとしての「心残り」は無い
「里帰りさせてやりたいな」という「子の気持ち」は余計なお世話だったと言ってもイイ
ヘタすりゃ骨になったあとも、お袋の実家側のいとこに相談して故郷の地へ・・・とも思ったりしたが、それもお袋の気持ちを考えたら「余計なお世話」な気がするので、少し安心した
そんなことも最近あった中の昨日の夕方のローカルニュースの天気予報
さすが!対馬!
長崎や佐世保が9℃や8℃って日に・・・「3℃」
これが「壱岐」やもっと先にある「対馬」なのです
6℃も違うっていったら・・・標高で言うなら「1,000m」違うってことです
長崎市の上空1,000m上に対馬が浮いてるという感じです
以前もブログでも「対馬は日本海気候に近い」と書きました
昨日も書いたように九州と一言で言っても福岡や長崎県は北部沿岸に面してます島根や鳥取の中国地方と同様
日本海側なので冬場は大陸からの北西の季節風が吹きつけます
中国地方でも広島や岡山は瀬戸内に面していますが山を越した島根や鳥取ってのはやはり日本海気候になるのと一緒です
ある日の雲の様子を見てみましょう
済州島沖には「カルマン渦」と呼ばれる珍しい渦も発生していますし
長崎は五島列島沖まで冬の日本海に見られる大陸からの北西の季節風による「筋状の雲(雪雲)」が発生しています
寒い北西風が吹いているってことです
お袋の故郷も示してみました、どちらかというとお袋の実家付近では「筋状の雲」すら発生してません、それを過ぎたあたりから発生
これが先日の「雪」の時に
山八製菓さんと電話で話した時に「対馬はけっこう降ったでしょ?」って訊ねると「いえぜんぜんでしたよ」と言われたのもなんとなく納得できる
こういったところが、お袋が口にした「寒かばっかし」であり
対馬パワーです
長崎市の上空1,000mに浮いてるようなもんです
今晩あたりから気温がさらに下がり、明日は寒いという予報ですが
ちなみに、明日の対馬比田勝の予想最低気温は「マイナス1℃」です