登校拒否と不登校 その6 | ミモザな日々

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日々のあれこれを綴ったきままブログ

最近はそんなこんなで、人と会うのがひどく億劫だ。
夫や親とすら、会ったり会話したりするのが鬱陶しい。
だからこんな雨の日は、なんだかホッとする。
これが引きこもりの心境なのか。
きっとこの子達も同じなのかもしれない。
だとするとやはり、時間がかかるのかなぁ。

小学生の子は、今日も言っている。

『〇〇小(以前の小学校)は最悪だよ!』

今、通っている小学校ではないのだが、
この子の意識はもしかして、
そこに置き去りのままなのかな。
『今』というより『過去』を見ている。
瞳に映っているのは以前の小学校と、
この子が育ってきた、その周辺地域なのだ。
不登校はそこから引き摺っている。
現在地ではなく、過去にいた場所から。
だから、思ったよりずっと根は深いのだろう。

中学生の子は何も言わない。
何ひとつ語ろうとしないから、
こちらはあれやこれやと勝手に、
憶測を巡らすしかないのだが、
記憶の糸を手繰り寄せるたび、
ぎゅっと胸が締め付けられる。
あのシーンも、このシーンも。
すべて、いじめだったんだと。
やっと私は認識したからだ。

だから、小学校最後の運動会にも出なかった。
練習の際にすでに痛めつけられていたから。
だから、突然泊りがけの行事を欠席した。
準備段階で常に嫌がらせをされていたから。
だから、5、6年生時のメイン行事の前にはいつも、
原因不明の腹痛に襲われた。
心と体は、小学校高学年時にすでに
ボロボロだったから。

医師から『仮病じゃないの?』と言われた時、
どうして気づいてあげなかったのだろう。
登校斑で一緒の同級生に、
蹴られたり、どつかれたりしたのを見た時、
『もしかして虐められてるの?』
と聞いたら、
『そんなわけないじゃない』
と軽く返していたから、
そうよね。そんなはずないわよねと、
あなたが虐めなんかにあうわけないと、
私がそんなニュアンスを含んだ言葉を
先に言ってしまったから、
この子は本当のことを言えなくなってしまった。
この子は真実を心の内の奥底に封印してしまったのだ。

担任の先生は知っていたはずだ。
それなのにあのひとはいつも、
何も言わずに笑っていた。
この子が私立中学を不登校になったことを伝えたときも、
『なにもお力になれませんが』と、笑っていた。
普通は、『なにかお力になれませんか?』と、
すこしは心配そうな顔をつくって、
例え社交辞令でもそう言うのではないだろうか。

地域ぐるみのいじめはある。

鈍い私が、今の今まで気付かなかっただけだ。