アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(原作・監督/庵野秀明 テレビ東京)を新設定&ストーリーで再構成したリメイク作品『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズ4部作の最終作(監督/庵野秀明、鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏)。

 

「エヴァ」を初めて観た時の衝撃は今でも覚えている。

 

あれから20数年、ようやく完結である。


 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

長い長い美しい時間だった。

 

 

特務機関NERV(ネルフ)、ゼーレ(SEELE)、人類補完計画とか、リリス、裏死海文書、ロンギヌスの槍などのやたら意味深な言葉、斬新で美しい映像、心に染みる楽曲、「エヴァ」の魅力は語り尽くせないが、私がハマったきっかけは、EVAと母親のいない14歳の子どもの心のシンクロ率がパイロットを決めるということだった。

 

 

確かに、TV版、劇場版、新劇場版、長い時間とたくさんの思惑の中でいろんな意味合いが生まれ、豊穣な「エヴァ」世界が醸成されたが、そこはいろいろと大人の都合も多分に含まれ、もちろん映像作品として必要なことだが、私の関心の焦点はそこではなかった。

 

 

どのようにして、その心は進んでいくのか。

 

それだけを見つめてここまで連れてきてもらった気がしている。

 

 

あの頃の私の心は確かに「エヴァ」とシンクロし、素敵な夢を見させて頂いたm(__)m

原作は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(監督/ポン・ジュノ 2019)。


舞台は1990年代の関西。

借金に追われ、陽も射さないトタン屋根のあばら家に住む金田家が、高台の豪邸で暮らす永井家に寄生(パラサイト)していく物語。

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

映画は、韓国好きの娘に薦められて観たのだが、謎解き系、サスペンス系、スリラー系などは、疑問や矛盾だけが脳内を占拠して全然楽しめなかった。

 

それでもキャストが、古田新太さん、江口のりこさん、宮沢氷魚さん、伊藤沙莉さん、山内圭哉さん、真木よう子さん、恒松祐里さん、キムラ緑子さんたち、信じられない顔触れと知り、即鑑賞!

 

 

結論から言うと、前半は良かったのだが、後半から引っかかる箇所がいくつかあり、映画と同じで、うまい具合には消化できなかった。

 

ただ大好きな俳優さんたちが勢揃いで、舞台空間としては観ていてとても楽しかった。

 

 

正直、このキャストならどんな物語でも観る( ̄▽ ̄)

天童荒太さんの作品はいつも、その壮大な構想力、圧倒的な筆力に目が眩むよう。

著書もそれを原作とするドラマや映画も、ずっと頭の片隅で交響曲が流れているような感じはする。

 

でも、個人的にはミステリー系が少し苦手で、しばらく手に取ることはなかった。

 

そんな時、毎週愛聴している「らじる☆らじる」FMシアター(NHK-FM)でラジオドラマ『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』(原作/天童荒太  筑摩書房)の再放送を聴いた。

時をまたいだ物語の豊かさ、キャストの声優陣の熱量、聴いていて自然に泣いた。

 

 

そして、購入し読み出したら、かなり重めのミステリーだった( ̄▽ ̄;)


 

 

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

かなり厚めの上下巻分量作品は久々。

 

しかも、父が多額の負債を抱え失踪し母は倒れ要介護と、とんでもなく苛酷な状況を必死に生き抜こうとする幼い兄妹の時間が、噎せ返るような息苦しさで、余計にずっしりと重く感じる。

 

父と母、長兄の誠、次兄の正二、末妹の香、それぞれが抱えた事情と秘密が複雑に絡み合い、現実と想念が頻繁に交錯し、さらに臥した母の思いまで絡む混然一体とした救いの見えない物語がこれでもかと続く。

 

 

確かに、これはフィクションなのだろう。

 

 

しかし、そうとも言い切れない世界を私たちは生きている( ̄▽ ̄;)

キャラクターから背景まで、手書き風のアニメーションが印象的で、動画に近いタッチで絵本が動いているような感じが独特。

 

封切当時に、娘と映画館で鑑賞した気がする。

 

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

いわゆる「竹取物語」をモチーフにした「かぐや姫」物。

 

それまでの「ナウシカ」から「風立ちぬ」までのジブリ作品とはかなり雰囲気が違うが、そこは好みの分かれるところだろう。

 

あの頃、娘は「この絵がいい」と言っていた。

 

私は「ナウシカ」「もののけ」ファンだったから違和感は持ったが、口承文芸である昔話をアニメ化することについて大学で学んだこともあり、ふんわりしたイメージ画っぽい絵が動くのは面白いと思った記憶がある。

 

 

今回あらためて鑑賞してみて、むしろ一番引っかかったのは、かぐや姫の想いに妻子ある捨丸が応えてしまう展開だった。

 

半ば一夫多妻が黙認されていた時代の話に現代的倫理観などナンセンスだろうけど、かぐや姫と不倫という構図を最後まで引き摺ってしまった。

 

 

「竹取物語」は原本がないからか大学の購読・特論で学んだ記憶がない( ̄▽ ̄;)

 『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(著/佐々涼子 集英社)を原作とし、「土曜ドラマ」(NHK 2025)も全話視聴した。

 

映画化され、Amazon Prime Videoにて配信。

 

 

 


(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

映画版ということで、4つの喪われた命と残された人々の想いに寄り添い、さらには主人公奈美(米倉涼子さん)と幸人(向井理さん)のエピソードまでを描く荒業。

少し複雑になりすぎないかと心配したが全くの杞憂。

 

むしろ、たくさんの要素が錯綜する中、丁寧に描く細部が効果的で、零れ落ちそうな想いの欠片を積み上げていく構成と物語に完全にヤラれた。

それぞれにあるはずだった未来、奪われた夢や可能性、それらを抱えて生きていかなければならない人たちのこれからまでを巧みに組み合わせて流れるラストの歌のシーンが素晴らしい。

 

もう泣きっぱなし(´;ω;`)

 

松本穂香さん、城田優さん、矢本悠馬さん、野呂佳代さん、徳井優さん、遠藤憲一さんたちエンジェルハーススタッフに加え、木村祐一さん、鶴田真由さん、久保田紗友さん、丸山智己さん、島かおりさん、入山法子さん、原日出子さん、佐藤緋美さん、月島琉衣さん、生瀬勝久さん、赤間麻里子さん、Richard E. Wilsonさん、池田成志さんなど贅沢すぎるキャスト陣。

 

メキシコの「死者の日」シーンがやや浮いた感はあるが、4つの命のドラマがそれぞれの重みを持って絡み合い、あまりの哀しみでやりきれなくなりかけたところに、ハリウッドスターの"sakura"の入れ墨の種明かしが効果的過ぎる。笑。

 

 

完成披露試写会でのエンケンさんの挨拶にまた泣いた( ;∀;)