-妹背牛:旧車イベントと、最終話。-走れメロスのように♪- | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 いゃーーー。ようやく最終話迄たどり着けましたねぇーーー。

 

 普通なら2日間ぐらいで一気に書き上げれるんですが、まったく年は取りたくないですよねーーー。

 

 さてさて、砂川のドリフト見学を終えたオヤジ達が次に向かった場所は、30km程離れた妹背牛という場所である。

 

 前回も砂川のドリフト大会と同日に行われた場所であるが、午後2時から4時までの2時間ばかし、車好きの人たちが集まり、展示するイベントがある。

 

 ちなみに旧車イベントとは書いてはあるが、結構、新しい車もあるから、自慢の車大会というべきだろうか??

 

 滝川で昼食を終えて、妹背牛に着いたのは午後1:00。

 

 イベントは12時ぐらいから展示を行われていたので、1時間も早く着いた割には、会場はもう展示の車でギッシリであった。

 

 それでは勝手に気に入った車を、順不同で載せていきます。

 

 

スイフトスポーツに横のプリメーラー。もうこの車たちも、旧車イベントの常連になりましたねぇーー。

 

 今回はロータス勢が気を吐きました。何台も並んだロータスを見て、やはりデザインがカッコいいなぁーー。と感じてしまうオヤジです。

 

なんかロータスが沢山あったので、フェラリーが普通に車に見えてきました。(笑い♪)

  

 個人的にはポルシェは930か964系のポルシェのほうが好きです。下の白いポルシェの形ね。

 今でも日本車の中で、TOYOTA:2000GTと、このRX-7のFDのデザインが最高にクールだと感じている。

 単気筒とはもしかして125ccかな??それにしてもカタナカウルとは・・・

オヤジ的には好きな改造である。

 

 

 アメ車のクライスラーだから、392HEMI とは392cc:4Lの排気量では無いのね。

 

 6417cc(392ci)、つまり、6.4Lのとてつもない排気量なのね。

これはマンガのカウンタックで、コルベ好きなネーちゃんから教わった知識。

 

 しかし・・・・・これを走らせたら、ハイオクをまき散らせているようなものだろうなぁーー。

燃費考えたら、恐ろしくて乗れん。(いや、その前に買えないでしょ♪笑。)

 

 

 最期に一番、気になったバイク。

 

 特撮番組、キカイダーの乗っていたサイドマシーン。

 もちろん、レプリカであるが、ベースは多分、カワサキのマッハⅢである。

 

 ノーマルでも高額なのに、さらにここまで改造したら、いったいいくらかかったんだろうなぁーーー??

 

 オーナーのお話しによると、何やら小さなパーツを探すために、東京方面まで行ったそうである。

 うーーん。ある意味、人間の情熱は凄い!!

 

 今年も大満足で妹背牛を後にするオヤジ達であった。

 

  最終話ー走れメロスのように♪ー

 

 太宰治の小説の作品で「走れメロス」というのがある。

 

 大まかなあらすじは、王様の逆鱗にふれた主人公メロスは、妹の結婚式があるので、その結婚式を見届けてから、処刑をしてもらうように頼む。

 猶予は3日間。

 その代り、メロスの身代わりに親友が人質に取られる。

 

 妹の結婚式を無事に見届けたメロスは、自分が処刑されるために、人質の親友が待つ場所に戻るのだが・・・

 

 途中、川の氾濫で橋が流されたり、と色々とメロスに困難が待ち構えている。 で、最後はメロス自身も親友の元に行くのを諦めかけるのである。

 

 というのが、大体のあらすじであったと思う。

(まあ、オヤジも確か小学生のころに読んだ本だから、あんまり覚えてはいないのだが・・・)

 

 要するにメロスの走りは、自分の為の走りではなく、他人のために命を懸けて走れるか??という意味合いなのだが・・・・

 

 もっとも、オヤジ世代の読者の方々なら、アニメのSPTレイズナーの主題歌と言えば、ピンとくるであろう。

 

 で、何でこの話になるの??というと・・・

 妹背牛を出るのが予定としては4時ぐらいだったのであるが、2時ごろに早めに出て、3時ごろに旭川に着いた時であった。

 

 1時間ばかし時間が余裕が出来たので、近間のブック・オフに寄ってから帰ろうとなった時、オヤジのスマホから、けたたましく着信音が鳴り響いた。

 見たら会社の店長からである。

 

 何か問題があれば、昨日の休みの日に来るはずなのだが、休日の2日目にくるのも、そもそもおかしい。

 

 取りあえず電話が出来る場所を探して、返信をしてみると、悪いけどもすぐに会社に来れないか??という内容であった。

 

 何か凄いトラブルが起きたのか??と、思いながら、「行っても良いですが、これからなら4時間ばかしかかりますが、大丈夫ですか??」と聞いてみた。

「えっ??今どこにいるの??」と、驚いた店長。

「今は旭川です。」

「それならダメだね。」と凄く残念そうに答える店長。

 

 事情を聞いたら、店長が今日、急に具合が悪くなり、家に帰りたいそうなのだ。

 

 会社には他に2人スタッフがいるが、二人とも新人の為、現在、店を開けたり、閉めたりできる人間は、店長とオヤジの二人だけなのだ。

 

「わかりました。すぐに戻りますので、4時間だけ我慢してください!!」と、答えるや否や、オヤジは直ぐに走り屋の目に替わった。

 

 三流の走り屋は警察に捕まらないように走る。

 二流の走り屋は事故に合わないように走る。

 そして一流の走り屋は、事故の起きそうな場所をよけて走る。

 

 久し振りにオヤジはSをかっ飛ばした。

 

 もちろん、警察には捕まらないように、そして事故を起こさないように。

 

 途中、1回、トイレタイムに時間を潰されたが、自宅に戻り、Yシャツに着かえ、会社に着いたのは、大幅に短縮して3時間30分後の、午後6時30分であった。

 

 会社に着くと「すまなかったね。」と、休憩室で倒れている弱々しい店長の声。

 

「あとは任せてください。すぐに帰って休んでください。」といいながら、職場に復帰するオヤジであった。