小さな奇跡の時の猛吹雪から第2波の暴風雪がやって来た。
今日の運勢を見ると、選択ミスを犯すので、気を付けて行動をしてください。とあった。
そこで今日は充分に注意をしようと決めたオヤジである。
で、出社一番!!肝心のアトレーが動かなくなった。
そこで馴染みの車屋さんに電話と、代車の要請を行った。
上司には車が動かなくなり、代車を借りる為、すこし出社が遅れる事を伝えたのだ。
時刻は午前:9時。代車のラパンを借りたオヤジは約30分遅れで会社に向かう。
毎年そうなのだが、今回のような猛吹雪は出社は凄く嫌だ。
正に命がけの出社なのだ。
ここで吹雪いて会社まで走れません。と、言えればいいのだが、根が真面目なオヤジは、国道が閉鎖されない限り、嫌々ながらでも会社に向かってしまう。
まったくリーマンというのは、たとえ災害がおきても、とりあえずは会社に行くというのは、本当の事であった。
家から出たら、早速、オヤジの住んでいる地域から先の道は道路閉鎖が入っていた。
暴風なので国道を通れば安全なのだが、遅れた分を取り戻そうとして、オヤジはミスを犯してしまった。
いつもの近道の通勤コースの山道を走ってしまったのだ。
ここで吹雪いていて立ち往生の車がいた。
ハザードを付けてずっと止まっているのだ。
オヤジが少し前に走ったら、少し前に行くのだが、それっきり前走車は動かなくなってしまった。
多分、運転経験が少ない為、怖くて先に進めないのだ。
このままではオヤジも立ち往生になってしまうので、その車をパスして、どんどん先に進んだ。
9:30頃に店長から連絡が来た。
「オヤジさん。今日は会社に来ないほうが良いですよ。」
「こっち(網走)は猛吹雪で前も見えないから、凄く危険です。」
その連絡が後、30分早ければ良かった。そのままオヤジは休みを取って、家でぬくぬくしていられたからだ。
「あっ。もう網走に着いたので、このまま家に戻ったら危険ですから、会社に向かいます。」
こうしてオヤジは午前10時前に会社に出社。
本日、出社していたのは、オヤジの部門の店長と、違う部門の店長の二人だけであった。
残りのスタッフは出社は危険なため、全員休んでいた。
取りあえず仕事をするが、外は周りが見えなくなるような猛吹雪。
駐車場の雪もだんだん積って来た。
当然、お客さんだって来ない。
午後1時頃、「オヤジさん。暗くなると危険ですから、もう帰ったほうが良いですよ。」という店長の勧めもあって、今回は素直に早退するオヤジであった。
代車、ラパンを走らせたオヤジは、積雪10cm以上の駐車場を出ようとした。
しかし雪が積もり過ぎでなかなか外に出られなかった。
やっと公道に出る事は出たのだが、今度は除雪されていなくて、ところどころに吹き溜まりの塊があった。
途中、下り坂の片道2車線。吹き溜まりのせいで、ラパンは4WDなのにケツを振り出した。
「4WDがドリフトしたら、もう笑うしかねぇーー。」と、とっさにカウンターを当て、ブレーキを踏みまくる。
ほとんど2車線をラパンは真横に走りだした。
後続車は巻き込まれないように、スピードを落とした。
代車だから何としても傷は付けたくない。
日頃、ゲーセンでイニDをやりまくっていたせいか、考えるよりも先に体が動く。
3回ほど、ハーフスピンに陥りながらも、無事に国道に到着。
で、ここからが勝負である。
国道封鎖に入るまでに家に戻らなくてはいけないのだ。
ラッセル車も出動して来た。
ホワイトアウト+アイスバーンの中、速度計を見ると、普段と変わらない速度が出ていた。
こうして無事に家の前に来たのだが、またもや最後の難関。
家から50mほど離れた道路の入り口に大きな吹き溜まりが出来ていたのだ。
ここを通らないと家には帰れない。
意を決してオヤジはラパンのアクセルを全開にした!!
一瞬!!周りが真っ白になり・・・
ラパンはそのまま道路の真ん中で立ち往生してしまった。
この場所、普通の道路です。
さあーーて、これからどうしょうかなぁーーー。
万作尽きたオヤジは困って、猛吹雪の中ラパンの前で立ち尽くした。
もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。