小さな奇跡!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 小さな奇跡!!

 

 この言葉は今月の2日にTV番組で放送された「義母と娘のブルース。FINAL.」で語られた、綾瀬はるかさん演じる義母の娘役の、上白石萌歌さんが語ったセリフである。

 

 この小さな奇跡(幸せ)を見つける事によって、どんな悲しみも乗り越えることが出来る事や、大きな幸せを得る事が出来る事を意味しているだが・・・・

 

 もっともオヤジとしては、小さな奇跡(幸せ)を感じる事が出来ない人は、大きな幸せも感じることは出来ないだろうと思っている。

 今、自分達が健康で元気に働けることがどれだけ幸せなのかを、感じている人はなかなかいないと思う。

 

 さて、今回はオヤジに起こった「小さな奇跡!!」を語ってみたいと思う。

 

 先日の15日、爆弾低気圧によって、オヤジの住む網走も台風並みの猛吹雪がやって来た。

 

 当日の朝、「オヤジさん。今日は昼から猛吹雪だから、早退したほうが良いですよ。」と、会社の上司が語り掛けてきた。

 

 聞くところによると、今は晴れているが、昼からは風速20メートル以上の強風が吹き、雪も降りだすから、下手したら国道閉鎖になるかもしれないという事である。

 

 しかし、残念ながら、オヤジの担当する部門の上司は病に倒れて、現在の責任者はオヤジしかいなかった。

 

「ありがとうございます。考えておきますね。」と、オヤジはその人にお礼を言った。

 

※16日付けの新聞。

 

 

 時刻は4時過ぎ。天気は予想どうりに、猛吹雪に突入!!

 

 早速、オヤジは自分の部門の部下を先に帰らせた。

 

 それ以降、天気は荒れに荒れだし、風除室の外側の自動ドァーどころか、内側の自動ドァーも強風の影響で、開いたり閉まったりし始めた。

 

 いままで会社にいて、こんなことは初めてであった。

 

 立場上、早退は出来ないので、とりあえずは閉店まで会社にいる。

 そしてようやく閉店になり、やっと帰れることが出来る。

 

 しかし・・・・駐車場は積雪が10cm以上積り、いくらアクセルを吹かしても、アトレー4WDターボは動かなかった。

 

 こんな時はラッセル走行である。まずは少しだけバックして、その後、アクセル全開を前進をする。

 動かなくなったら、また少しバックを行いい、その反動を利用してまた前進。

 

 この行為を何度か繰り返して、ようやくオヤジは広い駐車場から、一般の公道に出ることが出来た。

 しかし公道に出ることは出来たが、ところどころに大きな吹き溜まりが出来ていた。

 

 こんな時はびびって恐る恐る走っていたら、吹き溜まりにクルマが乗り上げて、途端に動かなくなるので、多少乱暴でも、アクセルを強めに吹かして、吹き溜まりを乗り越えていく。

 

 その瞬間、アトレーは大きく横にはじかれるが、オヤジは構わず、アクセルはフル。

 

 もうみんな家に帰ったか、何処かで避難をしているのだろうか??

 広い国道には車は1台もいなかった。

 

 時折、コンビニに避難している車が何台かあった。

 

 

 

 そのおかげで、オヤジはアトレーが対向車線に弾かれようが、かまわずアクセルを吹かしながら走り続けた。

 

 時折、パトカーや道路公団の車がやってきて、国道封鎖をするかどうかのの様子を見に来ていた。

 

 対向車線の車は誰もハザードをつけながら、ゆっくり、ゆっくりと走っていた。

 

 

 で、最後の難関!!

 

 オヤジの住んでいる場所は、真夜中には除雪車は走らない。

 

 その為、数百メートルは道路であっても雪が積もり、一旦、立ち往生になったら、道路上で車が動かなくなるのだ。

 

 現にオヤジの家の目に前で、あの雪道最強のハイラックス・サーフでさえ、立ち往生した事があるのだ。

 

 目視高さ!!約30cm!!

 アクセルはフルでアトレーを走らせ、思いっりハンドルを右に切って、その勢いで、アトレーを駐車場に入れた。

 

これで一安心だ!!

 こうしていつもよりもかなりは遅くなったが、こうして無事にオヤジは家に帰ることが出来た。

 

 毎回、毎回、こんな時は何故命をかけて帰ってくるのかせっなくなる。

 

 昔ならこんなことは当たり前のことで全然気にならなかったのだが、定年が近くなってきたせいか、やたら今回は猛吹雪の時に車で走ることが、怖いと感じるようになってきた。

 

朝、5時。「お父さん、起きている??」

「雪が止んでいるよ。」という娘の声に起こされた。

 

 娘は仕事柄、朝が早い。6時30分には会社に行くのだ。

 

 昨日は朝、吹雪なら会社は休めと言っておいたのだが、止んでいるというと話は違う。

 

 朝早くから除雪車が除雪したので、道路は通れる。

 

 しかし、道路が除雪されるという事は、駐車場に雪が置かれるという事で、高さは膝を超えるぐらいまで高く、雪が積もるという事なのだ。

 

 こんな時はいちいち、スコップやママさんダンプで、車が通れるように除雪しても大変である。

 

 画像を見てもらえばわかると思うが、これだけの量の雪が車の前に置かれるので、とうてい人力では大変なのである。

 

 そこでオヤジはガレージの除雪機を動かした。

 通常は周りを気にして朝は8時ぐらいから動かすのだが、今回は緊急である。

 

 何とか6時30分位には車を出さないといけないからだ。

 

 その時、柔らかい雪なのだが、何故だか「ガシャン!!」と大きな音がして、何かが除雪機から吹き飛んだ!!

 

 嫌な予感がして、娘に音がして吹き飛んだところ当たりの除雪をスコップで頼んだ。

「お父さん!!これ!!」と、娘が出しだしたものは・・・

 

 

 なんと今まで使っていたデジカメの残骸であった。

 

 先ほど撮影した後に、不注意でデジカメを落としていたのだ。

 

 そしてその落とした場所を除雪機で除雪してしまったのだ。

 

 自分の不注意でデジカメを落としたのは仕方が無いのだが、SDカードだけでも回収したかった。

 

 そこで何度も何度もデジカメの残骸のあった場所を除雪してSDカードを探したのだが、残念ながらデジカメの残りの残骸は見つかったのだが、肝心のSDカードはついに見つからなかった。

 

 物より思い出!!

 

 デジカメは買えばまた使うことが出来るが、いままで撮っていた思い出はすべてなくなったのが悲しかった。

 

 その日も会社だったので、娘に仕事に帰ってから、再びSDカードを探してもらう事を頼んだ。

 

 残念ながらゴミ箱付近でストラップの切れ端が見つかったが、SDカードは見つからなかったという連絡が来た。

 

 そして今日は久しぶりの休みである。

 

 朝の掃除を終えたオヤジは、スコップではラチがあかないので、大きなママさんダンプを持ち出し、ストラップの切れ端が見つかった、ゴミ箱付近の雪を除雪した。

 

 これだけ広い雪原の中に、小さなSDカードである。

 

 もう半分、見つかることは諦めていた。

 

 そこでここまで読んで頂いた読者の方々は、不思議に思うであろう。

 

 何故って??

 なんでSDカードが無くなったのに、吹雪の様子の画像があるのかというのを・・・・・

 

 ここで小さな奇跡が起きた!!

 

 何回かママさんダンプで除雪を行った時である。

真っ白な雪の中に、小さな青いデジカメの残骸のかけらが現れた!!

 

 もしや・・・とその欠片を取り出したら・・・

 

 それは紛れもなく、紛失してしまったと思っていた、SDカードであった。

 

 しかも恐れていた破損も無く、データーをパソコンで呼び出したら、問題無く呼び出すことが出来た!!

 

 

 なんだか急にうれしくなったオヤジである!!

 

 今日、バックアップのSDカードにデターをコピーして、見つかったSDカードも綺麗に汚れをおとして保存して一安心のオヤジであった。

 

 

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