娘2号帰る‐父として、親として- | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

どこの馬の骨かわからない奴に、大切な娘はやらない!!と激怒する父親!!

 

 よく、TVドラマやマンガの本で、男の人が相手の女の人の父親に結婚や交際を認める為に挨拶をしにいくと、決まって言われる言葉。

 そんなドラマみたいなシーンが、実際にオヤジに現れた。

 

 東京に行っている娘2号が、彼氏を連れてやってきたのだ。

 

 いつかは起きるこんなシーンの場面を見て、実際のオヤジはどんな対応をするのか考えていた。

  オヤジがいくら反対しても、本人たちが付き合っているから、意味がない言葉ともオヤジは思っていた。

 

 昨日、10日の昼頃、バスから降りて娘たちが現れた。

 

 相手の彼氏さんは、かなり緊張した面持ちでオヤジを見ていた。

 

 それはそうだろう、大切な娘と付き合って、同棲迄している仲なのだ。

 

 下手したら1発ぐらい、オヤジに殴られる覚悟をしてきたと思う。

 

「寒かっただろう。まずは、車の中に入りなさい。」

 

と言いながらオヤジは二人を車の中に向かい入れた。

 

 そしてそのまま車で1時間30分以上移動を行った。

 

その場所とは・・・・日本、最後の秘境と言われる知床のウトロの第一ホテルである。

 

KAZ1で有名になった観光船の乗り場やゴジラ岩。

 今日は娘2号とその彼氏さんと3人でこのホテルに泊まるのだ。

 

 時間は午後3時過ぎ。

宿泊には丁度良い時間帯であった。

 

 昨日宿泊した場所。

 

さっそくオヤジはお風呂に入って一息を入れる。

 娘2号の彼氏は、あまり話す事もしない実に物静かな人であった。

(娘2号から、彼氏がかなり疲れているのと、凄い人見知りの為、口数少ない事を聞いていた。)

 

 お風呂から出てから6時ごろに今日のメインイベントのバイキングに3人で突入!!

 

 トレイを取ろうとしたら、「どうぞ。」と、娘2号の彼氏さんは、オヤジにトレイを差し出した。

 刺身に北寄貝飯、てっぽう汁。から始まり

 

ローストビーフや海鮮丼。

 もちろん海鮮は入れ放題。

お寿司も握ってもらい、おでんにはつぶ貝や牛すじも入っている。

 

 作りたての天ぷらやお蕎麦もある。

 茶わん蒸しやステーキ、冷たいスープで〆る。

 

 デザートとアイスは別腹です。

それから3人は約2時間近く、食事を楽しんだ。

 

  そして驚いた事に、食事を終えたオヤジに娘2号の彼氏は、「ご馳走様でした。」と、言ったのだ。

 

 人からご馳走してもらったら、「ご馳走様」を言うのは当たり前のことだ。その当たり前のことを、キチンと言える人はなかなか少ない。

 

 オヤジが娘2号の彼氏に実に礼儀正しい人だと感じたのだ。

 

「秘すれば花」そんな言葉を彼氏に感じたのだ。 

 

 オヤジはホテルではなかなか熟睡できない。

 

 そのため、いつも眠れない時の為に、時間つぶしに何冊かの本を持ち歩いてるのだが・・・

 昨日は久しぶりに熟睡できた。

 

  多分、彼氏の人柄を知って、この人なら娘を任せれると感じ、オヤジは娘2号に対する自分の役割を終えたことを悟った。

 

 朝、5時30分に起き、朝風呂としゃれこむ。

7時になり朝食となった。場所は昨日と違う2回である。

 

 ここでトラブルが発生。

 娘と彼氏と合流出来ないのだ。ラインのやりとりを何度かしているうちに、バイキングの入り口が2ヶ所あることが分かった。

 

 再び3人でバイキングを楽しんだ。

 

 まずはパン食とおにぎりから始まり、

 

のっけ丼からお茶漬。

 もちろんデザートは別腹です。

こうして3人は今朝もお腹一杯食べた。

 

 9時近くにホテルをチェックアウト。

自宅に帰るまでに軽いホワイトアウトに出会う。

 

 トイレタイムの網走の道の駅に寄る。

 ここで新しい冬のキャラに出会う。

 

 自宅について娘が帰宅するまでの間、約5時間ほど娘と彼氏と話し込む。

 

 娘は当然、1年ぶりのココと対面。すっかりココの姿に癒されて帰る。

 

 

 空港で別れるときにオヤジは、娘2号の彼氏に「娘の事をよろしくお願い致します。」と言い頭を下げで別れた。

 

 その時、オヤジは何故だか涙があふれて止まらなかった。

 

 娘2号が居なくなったオヤジの家は、やたらうすら寒かった。

 

 

  もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。