三度目の正直!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 新しい年がやって来ましたが、元旦からの大災害があったので、お祝いの言葉は控えさせてもらいます。

 

 読者の皆様方、今年もよろしくお願い致します。

 

 さてさて、12月の初旬に急に売れる事になったカタナ。

 

 その結果は、先方の方が、考えに考え抜いた結果、取りやめとなりました。

 

 原因はやはり古いという事でした。

 

 今のバイクを買えば、壊れずらく運転しやすくて、長く楽しいバイクライフを送れます。

 が、いくら伝説級のカタナといえども、20年以上前の古いバイクなので、手に入れてもいつ壊れるかわからない状態で、壊れたら壊れたで、部品の供給を心配しながら乗り続けないといけないからです。

 

 先方の方はかなり恐縮しながらの、お断りのお返事でしたが、オヤジはすっかりカタナを売るという事忘れていたので、全然気にしていませんでした。(爆笑♪)

 

 まあ、とりあえず、今は大きな借金もないので、しばらくはこのまま、カタナはガレージの肥やしにでもしていきます。

 

 物にはすべて縁があるので、先方の方がカタナを手に入れなかったのも縁ですし、カタナがオヤジの手元から離れなかったのも縁なんでしょう。

 

 さてさて、今日のお話しは・・・

 

 物に執着するオヤジの、食べのものお話しです。

 

 いつも新しい食べものや食堂を探している、ブログ上でお世話になっている主(あるじ)さんと違って、オヤジは一旦決めたら、なかなか新しい食堂には行かない。というか行けない。

 何回か初めてのラーメン屋さんの行く事はあるが、やはりすぐに止めて、同じ店に戻ってきたりする。

 

 その為、休みの日も昼食で必ず行く場所と言えば、決まった回転寿司屋さんか、この中華屋さんぐらいである。

 

 あと、たまーに2店舗ほど、時々行くぐらいだから、休日の昼食と言えば片手で足りてしまう都合、片手の人である。

 

 そして今日は食べたいメニューになかなかありつけれなかったお話であります。

 

 昨年の10月ごろである、いつも来ているこの中華屋さんで、オヤジと娘はいつもの定食を頼むのであるが、その日の昼食は何故か少し贅沢をして、この小卓セットを頼んでみたのだ。

 

 一人1,500円。(税別)二人以上からの注文である。

 

 1食の予算が1,000円を考えている主夫のオヤジとしては、2人分3,300円のメニューは、かなり無理した予算であった。

 で、結果は予算以上の満足感で、娘とまた来ようね。という事で、この中華屋さんを離れた。

 

 で、その後、娘も個展を開いたり何だかんだで忙しくて、2回目の食事は12月に近づいた頃であった。

 絵画教室に行っていた娘と合流したのが、昼過ぎの2時30分。

 

 ここのお店は昼の営業が3時頃ごろまでしかやっていないので、夕方の営業が始まる5時までの2時間半、お腹が空くけど、何とか我慢しようという事で、その日は昼食を抜かしたまま、夕食にすることした。

 

 オヤジも娘も、もう完全にお腹はあの小卓セットと決まっていた。

 

 我慢に我慢を重ね、お腹がペコペコになりながらも、ようやく待ちに待った夜の営業時間。

 急いでいくと、いつもは満車の駐車場が、今日は何故かオヤジ達と、もう1台の車しかない。

「おおっ♪これはラッキー♪だっ!!」と、喜び勇んでお店に駆け込んだ。

 そしてメニュー表を見て見たら・・・・・・

 

 今日は都合により、こちらのメニュー(定食)しかできません。という紙が書かれていた、メニュー表だけであった。

 

 心折れたオヤジであったが、お腹はすきっ腹だったので、その日は頼めるメニューの定食を頼んだのであった。

 店内を見たら調理の従業員が二人と、ウエイトレスさんが一人で広い店内を切り盛りしていた。

 

 とっさにオヤジは夜は人手不足なんだな。と悟った。

 

 その後、 オヤジはまたもや一人で夜中に食べに行き、たまたま、夜のあのメニューがあの時だけだったを確認しに来た。(フフフフ。食べ物に執着する男は、リサーチもしっこいんだよ。)

 案の定、その夜も、メニュー表は定食限定のメニューであった。

 ただ、相変わらず今までどうりのメニュー表もあったので、昼は問題ないと確信してこのお店を後にした。

 

 そしてリベンジの2回目!!

 

  あれは忘れもしない(そんな大げさな。)昨年の12月28日の昼、11時30分。

 

  娘と二人でやって来たオヤジは、しっかりと食卓セットが出ているところを確認して。

「すみません。この小卓セット、2人前をお願い致します。」と力を込めて注文した。

 

  すると受付する人は、「はい、ただ今。」と、言いながらも、「ちよっと待っててください。」と、厨房に入り、そしてすまなそうな顔をして。

「すみません。この小卓セット。ただ今、年末で大変混んでいて、今回だけ中止させてもらっています。」と答えた。

 

 この段階でかなり心が折れまくったオヤジ。

 

 本来、目的の物が出ないので、店から出ようと思ったのだが、流石に店内に案内されて、帰るのも悪いので、またもや定食セットを頼むオヤジであった。

 

 隣の食卓では二人のおばあさんが、チャーハンや焼きそば、そして春巻き他数点、机の上に置き切れないほど頼んで、「美味しいね♪美味しいね♪」とニコニコしながら食べていた。

 

 あまりの落胆が大きかったのか、帰りは一言も話さないオヤジを見た娘は、「それでもあの定食、美味しかったね。」と慰めの言葉をかけてくれた。

 

 そして今日!!オヤジは悲壮な決意を胸にして娘に語った。

 

「よし!!今日こそ3度目の正直だ!!」

 

「正月も終わった今!!今回、小卓セットが食べられなかったら、オヤジは2度とあそこのお店の敷居を跨がない!!」

(そんなおおげさな・・・笑)

 

 そして勝負の時がやって来た!!

 

「いらっしゃいませ♪」店員ははやくも、店内に招き入れようとする。

「ち・ちよっと待ってください。今日は小卓セットできますか??」

 

 オヤジの異常な悲壮な顔を察した店員は、すぐさま厨房に確認しに行った。

(もし、ダメならそのまま店を出て、いつもの回転寿司屋さんに行くつもりだったのだ。)

 

 数秒後、にっこり笑った店員は「はい、大丈夫です。出来ますよ。」と答えてくれた。

 それでもまた信じきれないオヤジは、案内された机のメニュー表を示して、「これで大丈夫ですよね??」と確認をした。

「はい。これで大丈夫です。」

 

 その瞬間!!オヤジの心の中でファンファーレがパンパカパーーン♪と鳴り響いた!!

 

 待つ事、10分ばかし。

 まずは第一陣として、サラダがやって来た。

ピリカラな味が食が進む。

(うーーん♪ようやく待ったかいがあった。しかし美味しいけど、ご飯欲しいなぁーーー)

とサラダを娘と食べていたら、

「お待たせいたしましたーー♪」

今度はナスと豚肉の炒め物。

 慌ててほおばると、出来立ての為、とても熱い!!

「うわっ!!熱い熱い!!」と、慌てて吐き出した。

 

 それでも美味しいから再び口の中に放り込む。

 

 食べながらオヤジは思った。

(あれっ??まえもこんな感じだったかなぁーー??それともお腹が減っているせいなのかなぁーー??)

 

 正直な話、少し量が少ないと感じたのだ。

 

 と、思っていたら、第3弾がやってきた。

そして店員さんは、「前は小卓セット、忙しくて出せなくてすみませんでしたね。」

と、お詫びを言ってきた。

 

 そ・それほどまで、小卓セットをオヤジが食べられなくて落胆していたように見えたのだろう。(苦笑♪)

 鶏肉と海老と野菜の絶妙な味付けである。

 増々、ご飯が欲しくなった。

 

 そして第4弾!!

 今度は餃子だ。

 

 お皿がたくさん並ぶと、何だか幸福になる。

「ああっ。もうダメ!!オヤジは満足だ♪」

 

 もう完全に心はあちら側に逝っていた。

 

で。最後のとどめは、ようやく待ちに待ったご飯。

 マーボ-豆腐をご飯にかけて食べてくださいとのことであった。

 食べていると「あれっ??タマゴスープも入っているよな??」と、メニュー表を見ていた。

 ある程度食べ終わつたときに、最後のタマゴスープが出てきた。

 

 結構,量があって餃子も入っていたから、飲みごたえは充分であった。

 

  完食した後は、最初の少し物足りなかったかな??の感じが全部吹き飛び、充分な満足感が得られた。

 

「ご馳走様♪」

 

 お会計を支払い終えたオヤジと娘の顔は、天使のようににこやかな顔となっていた。

 

 今日の戦利品♪

コミック・キリン

 

 オヤジが数あるコミックの中で、唯一売って失敗したと感じた作品。

 

 一応、ガルーダ編の30巻ぐらいまではそろえたのだが、もう読まないだろうと売った後、滅茶苦茶後悔した。

 

それ以降、古本巡りをしたのだが、20年以上たっても出てこなかった。

 

 それがなんとブックオフで、1冊100円で売られていた。

 慌ててありったけ買いまくったオヤジである。

 

  きょうは小卓セットも食べれて、キリンの古本も買えたので、大満足♪大満足♪のオヤジでした。

 

 

 

 もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。