Lust Run。永遠に終わらない夜。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 夜の11時過ぎから今日の寝る場所を探すオヤジ。

 

 一人旅はある意味、気楽でいい。

 子供と旅に出るときは、ビジネスホテルを事前に予約しなければいけないし、遅くても10時ぐらいには、チェック・インをしなくてはいけない。

 仕事を終えてからホテルに入るには、時間的にはどうしても無理がある。

 

 しかし一人旅なら自分が気にいったホテル(モーテル)に入りさえすればいいだけである。

 

 今回も温泉街とモーテルが建ち並ぶ、場所に向かって行った。

 

 すぐに1泊5,500円という場所が見つかったので、すかさずに入ったオヤジである。

 ここは土曜日、日峰日はさらに1,000円高くなるのだが、今日宿泊するのは月曜日である。

 しかし、入ろうとしたら・・・部屋は軒並み6,500円となっていた。

 結局、12時前であったので、まだ日曜日という事で、1,000円高くなっていたのだ。

 

 よおーく考えたら、6,500円はたいして高くないのだが、単に寝るだけの為に6,500円は高いと感じたオヤジ。

 すぐにモーテルから出るオヤジ。

 

「確かこの先に、1泊5,000円代でホテルがあったよなーー。」と、言いながら、そのホテルに向かう。

 

 途中、健康ランドの看板が見えた。

 旭川には健康ランドが2店舗あったのだが、コロナ過の為、以前オヤジが利用した事のある店はもう潰れていた。

 そしてここがもう一店舗の残っていた健康ランドであった。

 すかさずその健康ランドに向かうオヤジ。

 

 数分後、そこに入店を決めたオヤジであった。

 朝食の予約も入れて支払いは3,300円なり。

 お風呂も入れて、寝れて、朝食も食べれてたったの3,300円である。

 

 「安い!!」今日(4日)の夜の宿泊もここにしょう。と固く心に決めたオヤジである。

 

 オヤジはもともと寝場所が変わると寝る事が出来ない。

 だから宴会で会社での宿泊が入るときなどは、嫌でたまらなかった。

 何もできないで永遠に続くかと思われる長い夜をただ黙って布団に入っているだけだったからだ。

 旅行好きなオヤジではあるが、この寝れないという行為が、唯一オヤジが大変で、嫌な時間であった。

 

 今回の健康ランドもまさしくそうであった。

 何回も寝ようと努力したのであるが、結局眠れなくて、最後はあきらめて休憩所に行って、以前から読みたいと思っていたマンガの本を読み漁っていた。

 

 8冊ぐらい読み終えて、4時ぐらいが過ぎてあたりが明るくなって来たころに、ようやく眠気がオヤジを襲ってきた。

 休憩所のイスを最大限にリクライニングさせ、オヤジは静かに目を伏せたと同時に、意識が飛んだ。

 再び目が覚めた時は30分後の午前4時頃であった。

 たった30分ではあるが、すっかり眠気は覚めていた。

「大丈夫だ。たった30分だが、眠気はすっかり取れた!!」

 そういうと、オヤジは再び残りの2冊のマンガの本を読み終えたら、健康ランドに入ってから初めてのお風呂に向かった。

 

 朝風呂は体に活気を与えてくれる。何だかシャキッとなったと同時に、急速にお腹が減りだしてきた。

 

 時刻は午前7時。

 

 食事が出来ている時間の為、早速朝食に向かう。

 

 出されたおかずはサバの半身。大根おろしとしらうお。ポテトサラダ。さらに納豆とノリ+ベーコン入りの目だま焼きとウインナ―2本。

 ご飯とみそ汁はおかわり自由である。

 

 朝からもりもりとご飯を2膳、みそ汁2杯を食べ切ったオヤジである。

 

 特に贅沢ではないが、何だか食べながら温泉旅館で朝を迎えている気分になっていった。

 

 この食事が900円だから、宿泊+お風呂だけなら2,400円である。

 まさにオヤジ好みのコスパ最高の場所である。

 これでぐっすり寝れれば最高なのだが・・・・(もっとも寝れないのは、単にオヤジの体質だけなのだが・・・苦笑♪)

 

 どうせ、モーテルに入っても寝れないだけなので、オヤジ的には以後、旭川に来た時はここを利用するのも有りかと感じた。

 

 ここなら女性用の休憩室もある為、娘と来ても問題ないからだ。

(さすがにビジネスホテルが利用できないからと言って、実の娘とモーテルに入るのは人として倫理的にはどうよ。笑♪)

 

 オヤジ家はかみさんがいたときは、単に安い(4人で入れば一人2,500円以下で入れます)のと予約しなくても簡単に入れるという理由で、家族でモーテルに入りながら旅行していた。

 

 ※2人以上で入れば追加料金が取られると書かれていますが、家族で入れば大抵は黙認されていました。

 

 その為かみさんが亡くなった後で、初めて子供たちとビジネスホテルを利用した時は、下の子の娘2号は「ここはいつも利用するホテルとは違って、ちよっと高級感があるね。」と不思議そうに尋ねた。

 

 そこでオヤジは「ここが本当のホテルだよ。」と言い、初めて本当のホテルを知った娘2号は今まで入っていたホテルが●●な場所だと知って驚いて赤面していた。苦笑♪

 

 着替えを中に持って行かなかったので、車の前で上半身裸になってシャツを着替えるオヤジ。

 どうせ朝の8時前。朝からここに来る人はいないしね。

 

 朝食を食べ終えたオヤジはいよいよ今回の旅の目的地に向かうのであった。

 

 そこは日本一の称号が3つもある街で、そのうちの一つは記録に残らない、幻の日本一のある場所であった。

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログも、遊びに行ってみて下さい。