Last Run!! -幻のコースレコードー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 会社のある網走から旭川迄、片道は約200km。

 グーグル上では遅い車がいなくて時間にして車で約3時間13分。

 通常の流れなら3時間30分程もかかかる。

 

 オヤジはかってタントカスタムで、旭川に夜の8時に出発!!自宅に帰宅したのは10時30分に着いた事がある。

 

 もちろん無料の高速道路(バイパス)を使ってではあるが。

 その時は交通の流れが良くて、速い前の車についていきながらの走りであった。

 

 そして今回はフロントタイヤが減っているものの、まがりなりにも本物のスポーッカーである。

 

 2日の夜、仕事が終ってから、食事をしてから約9時前に網走を出発した。

 

 年に数回、前走車がいないという特別な日がある。

 しかもその日は日曜日の夜だ。

 大半の人はもう家でくつろいでいる時間である。

 

 警察も多分、この時間帯は警察署での夜間待機となるであろう。

 

 路面状態は乾燥している。

 一人ロングランには絶好の日和だ。

 

 遅い前走車も無くオヤジは軽くシフトアップをしながら、S2000を走らせた。

 

 網走から旭川迄の時間配分は

 

 網走から遠軽まで約1時間30分。

 遠軽から高速(無料バイパス)に乗って、無料の終点のヒップまで約1時間。

 ヒップから旭川迄約30分。

 プラス、アルファーで約15分。

 

 これがネット上で出ている3時間15分の内容である。

 

  ここで遠軽までS2000でオヤジは10時ごろに到着した。意外と早い流れである。

 

 無料のバイパスに上がると、1台の猛烈に加速して迫りくる車を感じたオヤジである。

 

 パトカーであると危惧したオヤジは後続車を一旦追い越しさせる。

 

 車種を確認したらセダンである。

 セダンでこのS2000と走りでタメをはれるのは、レクサスクラスだろう。

 

 オヤジは追い越ししたセダンを追いかけ始めた。

 

 こちらの巡行速度は110kmから120km。

 

 有料の高速道路での120kmは大した怖くないが、この狭い無料のバイパスは路面があれていて、気を抜けば一気にどこに飛ぶかわからない。

 

 また前走車を追い越しをするときも、暗い路面で針の糸を通すような狭いトンネルを走る怖さがある。

 

  相手はさらにその上を行く領域である。

 

 時としてスピードメータを確認したら、どんでもない領域が表れていた。

「速い!!本物のハイスピードランナーだ!!」

 

 高速上は時として本物のハイスピードランナーが存在する。

 

 ハイスピードで何時間も走り続けれるのだ。

 通常のドライバーは瞬間的に速い速度を出せるが、それを長時間走り続ける事は不可能なのだ。

 

 オヤジは前走車に引っ張られるようにして、終点のピップまでついていった。

 

 交差点で確認したら、前走車はレクサスではなく、明らかにプリウスであった。

 

「オヤジは車で負けたのではない!!明らかにテクニックで負けてしまった!!」

 

_| ̄|○ ガックシ!!

 

 

 こうして旭川到着は11時5分。

 

 時間にして2時間弱。

 

 オヤジの中での幻のコースレコードが誕生した。

 

 しかし、それは名誉のある行為ではなく、愚かな単なる走り屋だけが知るだけの行為であった。

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。