Last Run ープロローグー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

   一か月ほど前。

 S車輛でS2000 のオイル交換時。

 

「あっ。ダメだこれは。オヤジさん、フロントタイヤ、もういっていますよ(減っている)。交換しましょうか??」

 

 と、整備士がオヤジに訪ねてきた。

今年もS2000との蜜月は残すとこ後2ヶ月あまり。

 

「うーーん。こいつと走れるのも、どうせ後2ヶ月ぐらいですからねぇーー。」

 オヤジはしばらく悩みながら、「とりあえずこのまま走ります。フロントタイヤの新品交換は、来春乗り始めるときに交換します。」と答えた。

 

「そうか、それなら普通に走るならまだ問題ないけど、お前もそれなりに走るから、自己責任で走れよ。」

 

「特に雨の日は充分に注意しろよ。」とS社長は真顔でそう答えた。

 

 1週間ほど前。

 

「3日(月)、4日(火)は連休かあぁーー。今年もS2000で走れるのはもうこれで終りだから、どこか行こうかなぁーー??」

 

「そうだ、数年前に白老のウポポイ(アイヌ民芸博物館)に行ったときに、大資料館を見にいくのを忘れたから、前日に高速に乗って苫小牧で宿泊。3日の午前中にウポポイ、午後から登別の忍者村に行って、登別で宿泊。」

 

「4日は1日かけてゆっくりと帰ってこようかなぁーー。」

 

と、オヤジの夢は広がっていった。

 で、ウポポイの入場券を注文しようとしたら・・・・

3日の月曜日はウポポイの定休日であった。

 

_| ̄|○  ガックシ!!

 

 かといって、他に何処に行く気も無かった。

 

「今回の連休は、家でおとなしくしていようか??無理してお金使うことないしなぁーー。」

 

 急速に出かける事に冷めていくオヤジ。

 

 単に温泉ホテルで一泊二日で宿泊しようと考えても、今は旅行のシーズン時期。

 

 一人旅行でも軒並み1万5千円から2万円オーバーである。

 こうしてオヤジは最終日の2日まで、S2000で出かける事に悩んでいた。

 

 2日、出発当日。とりあえずは着替えだけをS2000のトランクに詰め込んで、一応会社にS2000で出社した。

 

 しかも間が悪い事に、前日の夜は大雨で道路はしっかりと濡れていた。

 気分が乗らなければ、走りは中止でそのまま家に帰ってくる気でいたのだ。

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。