憧れのキャンピングカー!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

  ギンギンのスポーッカーに乗っている オヤジであるが、驚かれるかもしれないが、実は2輪のカタナを降りた後、オヤジはスポーッカーどころか、軽自動車のキャンピンカーを買うつもりであった。

 

 この車ね。

 

 

 かるキャンと呼ばれるこの車であるが、何故この車を欲しかったのかは、他のキャンカーよりも、大きな違いがあったからだ。

 

 走行時はこのように普通の軽のキャンカーであるが、目的地について、車中泊をするときに、なんと車の本体自体がトランスフォーム(可変)するのだ。

 

 このようにね。

 人力で横に部屋を引っ張り出すと、自動的に横と屋根は三角形の屋根と変わるのだ。

 

 通常の軽自動車よりも車内が1.4倍位広くなる為、オヤジはこの車が欲しくてたまらなかった。

 

 そしてこの車はここらへんの中古屋には実車は無く、見に行くとしたら300キロほど離れた札幌の中古屋さんしかない商品であった。

 それが、なんとオヤジのテリトリーである北見に展示されているのを知って、オヤジはすかさず見に行った。

 

 値段は189万円。5年前も200万円ぐらいだったので、コロナ過もあって年式の割にはほとんど下がっていない状況である。

 憧れた車であったので、期待度MAXで見に行く。

(多分、定年後はこのキャンピングカーで決まりだな!!)

注:オヤジの心の声。

 

そして中を見たら・・・

奥側のソファー分、右側に広くなっているのがわかる。

 

 

「・・・・・・・・・・」

 オヤジは憧れのキャンピングカーを見ながら、自分の心が急速に冷めていくのが分かった。

「思ったよりも狭い!!」

多分、この小さ目なソファーで一人が寝て、屋根側の上でもう一人が寝るのだろう。

 

 理由はまず、オヤジの車中泊スタイルにあった。

 

 このようなキャンピングカーを買う人は、のんびり車旅を行って、夕方に目的の道の駅にたどり着いたら、車体をトランスホームさせて、車内で夕食を作って夜をゆっくりと過ごす。

 

 しかし、オヤジの車中泊のスタイルは、仕事が終って夜中から出発。

 眠くなってからそこで車中泊。

朝食は24時間ファミレスかコンビニで食べる。

また走り続ける。

 

 と、1日200kmぐらいで車中泊をするキャンピングカーのスタイルとは大違いなのだ。

 それは時として、休まないで600kmも走り続ける事もあった。

 

 だから残念ながら、オヤジの走りのスタイルには、全然合わない車であった。

 さらに決定的に購入を止めた理由があった。

 

それは・・・運転席である。

 

 

この画像をよーーく見てもらいたい。

 

 判りずらいかもしれないが、この車のベースは軽トラなのである。

 

 軽トラに乗ると分かると思うが、シートのリクライニングが全くできないのだ。

 

 この辛さはS2000では充分に分かっているオヤジである。

 

 オヤジがこの車に求めていた姿は、ワゴン車ベースで、長距離でも疲れないリクライニングシート。

 

 そして台所を取っ払った、だだっ広いベットだけの空間。

注:キャンカーは台所を取ったら車検は通りません。あくまでも台所が付いているのがキャンカーの定義です。

 そんな車を求めていた。

 

 発想は凄いアイデァーなのだが、使い勝手は普通の軽キャンのほうがありそうである。

(あくまでもオヤジの旅のスタイルから考えてです。)

実際、この「かるキャン」は発売以来凄い人気を保っています。

 

 こうして、以前ならスタイルだけで購入していたオヤジも少しは進歩した訳であった。

・・・・・以前のオヤジはスタイルだけで、乗れもしないZX-14Rを買ったり、冬場の事を考えないでたった5ヶ月間ぐらいしか乗れないS2000を買ってしまったり・・・・・

 

 まあ、オヤジの人生は失敗だらけであるが、そこもまた面白い人生である。

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。