New Machine!!-2-  大きな勘違い!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

  前回、N-BOXの画像に大きな疑問を持ったオヤジ。

 

 そして言われた年式のN-BOXのカタログを調べてみたら、とんでもないことが分かった。

 オヤジの買った車の年式のN-BOXには、ターボは出ていたが、4WDはまだ出ていなかったのだ。

 

 オヤジは慌てふためいた。4WDは譲れないところが、その当時は4WDが出ていないのに何で4WDだと分かったのだろう??

 

 次の休みの日、オヤジは慌てて再びS車両の元に。

 まず4WDという事が間違いないかという事、更に4WDだと確認できる車検証のコピーをもらった。

 N-BOXのエンジン形式はJF1/JF2である。

ここがJF1ならFF,JF2なら4WDなのだが・・・・・

 いくら車検証のコピーを見ても、JF1とかJF2という記号は書かれていなかった。

 

 「????JF1とかJF2というエンジン形式が見当たりませんね????」

と、オヤジはうなった。

 

 「ここだよ、ここがエンジン形式だよ。」と、S車両の社長は指をさしてエンジン形式を示してくれた。

そして車検証のコピーの右下に、残念な文字が小さく書かれていた。

HONDA バモス

 

オヤジは思わず叫んだ!!

「これ、バモスですよ!!」

 

「そうだよ。HONDA N-BOX バモスだよ。」

と、S車両の社長は真顔で答えた。

 

 

 その答えを聞いた瞬間、イニDのイッキがAE85を間違って買ったように、オヤジはその場にヘナヘナと崩れ落ちた。

 

上が今大人気のN-BOX

 

 

 下が今回オヤジが買った、バモス。

 

 そうなのだ、S社長はHONDA バモスの事を正式にN-BOX バモスだと思っていたのだ。

 

 そしてオヤジはN-BOXと聞いただけで、何も疑いもしないでバモスをN-BOXだと思って買ったのだ。

 いゃーー。流石は漢(おとこ)のオヤジですねぇーー。

 その後、文句の一つも言わずに、普通に買う事に決めたオヤジである。

 

 例えばN-BOXが欲しくて、この車を買えと言われたら、絶対に購入はしなかったが、オヤジは単純に4WD車で車中泊が出来る車であれば何でも良かったのだ。

 だから途中で車が違っていても、それは大きな問題ないでは無いのだ。

 

 まあ、典型的なクレーマーなら、この車はN-BOXでないから、ちゃんとしたN-BOXを用意しろ。と言い張る輩もいるが、これまでオヤジの為に、色々と尽くしてくれるS車両の社長には、これはN-BOXでない!!というような事は言えるわけが無かった。

 

 

 購入する車がN-BOXでないことに数時間落ち込んでいたオヤジであるが、ここからのオヤジの行動は早かった。

 

 まずN-BOXとバモスの大きな違いを徹底的に調べて、車中泊関係を調べた。

 

 すると、なんとバモスのほうが車中泊にはN-BOXよりもはるかに向いていたのであった。

 更にN-BOXは女性受けするデザイン。そしてバモスは男性受けするデザインであることも、評価にあった。

 

 自分が手に入らなかった車に関して、いつまでもグダグダ言う人は多いと思う。

 

 オヤジは手に入れた車を最大限好きになるように努力した。

 それは人間関係や結婚にしても同じだと思う。

 

 一度、縁があり一緒になった人間や物が、長い間一緒にいる間に、相手の事が嫌になると言う話をたくさん聞いてきた。

  それは相手の良いとこを見ようとしないからだ。

 

 オヤジは今でも子供達には、亡くなったかみさんがどれだけ素晴らしい人だったかを、事あるごとに彼女たちに言っている。

 良いとこを言ったり発見しているうちに、ますますそのものが好きになっていくからだ。

 

 S2000の時もそうであった。

購入する前は好きというよりも、どちらかと言えば嫌いな車であった。

 手に入れてからはS2000の素晴らしとこを、色々と調べていくうちに段々好きになり、今ではオヤジの人生に無くてはならない存在となっていった。

 

 そしてそのあと、エンジン載せ替えの為にディラーに行っているバモスの繊細を見に行くこととした。

 

ホンダのディラーにて。

 

「すみません。こちらにS車両から修理に来ているバモスがあるとお聞きしたのですが。」

 

「お忙しい中、大変すみませんが、よろしかったら、一度見せていただけませんか??」

 

 最初、いきなり現れたオヤジに不振がっていたディラーのスタッフであったが、S車両の社長からN-BOXがあると聞いて、大した見ないで購入した件。

 

 そしてその車はN-BOXではなくバモスだったという件。を正直に話した。

 

 HONDAのディラーは忙しいにもかかわらず、嫌な顔もせずに、オヤジの購入したバモスを外に出してくれた。

 

 これが今回購入したN-BOX改めてバモス。

 

 

 あの時、後ろまでしっかり確認すれば、この車がバモスだと早くに分かったのだが、あの時は完全にN-BOXが買えると有頂天になっていた。

 

 で、オヤジがN-BOXよりもバモスのほうが気にいっている点。

 

 後部座背が床下に収納される点である。

  

 多少段差があるが、このぐらいの段差はタントカスタムに比べて、笑いが出るぐらい簡単にフラットに出来るレベルの段差である。

数十分の間、新しい相棒の状態を、今度はゆっくりと観察する。

 

 バモスを見終わって室内に入ったオヤジに、受付の女性のスタッフは不思議そうな顔をしていた。

その顔を見て察したオヤジは「実は以前、S2000の赤いエンブレムの購入で、こちらにお世話になった者です。」と答えたら、ようやく納得した顔をした。

 

「S2000は今でも乗られているのですか??」と聞かれたので、

 

「はい。あのS2000の素晴らしいエンジンを知ったので、今回はバモスを選びました。」

と、応えたら、HONDAのスタッフたちは実にうれしそうな顔をした。

 

 新しいエンジンは今、大阪でオヤジの走りに耐えるように、フル・チューニングされ、バモス改として今度は湾岸デビュー・・・・・・・・

 

 と書ければカッコは良いのだが、単なるコロナで部品と人員の不足の為、出来上がるのが3月いっぱいかかるという事であった。

 

 今から新しい相棒との出会いが待ちどうしいオヤジである。

 

 

 3月に入り流氷も徐々に消え始め、あれだけ寒さが厳しかった、ここ北海道もようやく春が来る気配が感じている。

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。