New Machine!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 えーーと、いまだに代車のプリウスに乗っているオヤジです。

 

 理由はこれから少しずつ話していきます。

 

 愛機、タント・カスタムを急に失ったオヤジ。しかし悲しんではいられない。

 

 通勤用の足がどうしても必要だからである。

 

 そこでオヤジは以前、S車両から代車で借りた、ダイハツ・アトレーを思い出した。

 

 あれならオヤジが求めている車中泊が出来るからである。

しかも以前は確か50万円と言っていた。

 

 オヤジはS車両の社長と連絡を取った。

 

 残念ながらアトレーはとうの昔に売れていて、現在、軽自動車ですぐにあるのは、タイハツのタントカスタム。(オヤジの乗っていた車よりもさらに新しいやつね。)と、ホンダのN-BOXの2台だけだという事である。

 

「N-BOXは高いから却下!!タントは車中泊が出来ないから、これも却下!!」

 

「とりあえず、明日、休みですから、一度顔を出します」

と言ってその日は電話を切った。

 

翌日、オヤジはS車両の社長に欲しい車の条件を書いた紙を出した。

 

希望車:軽自動車で車中泊が出来る車。

ターボ、4WDは必須。

色は変な色でない限りは何色でも良い。

予算は40万円。

 希望車:スズキ:エブリイ、ダイハツアトレー、もしくはOME車

 

 ※OME車とは他メーカーが生産したクルマを自社ブランドで販売することで、スズキのエブリイが、マツダのスクラムバンや、日産のNV100クリッパー、更に三菱のミニキャブバンと呼ばれているのが有名である。

 ただし不人気車の為、下取り価格も安くなる傾向がある。(実はオヤジはそこを狙っていた。)

 

 「分かった。」と社長はその紙を受け取った。

そして、何の気なしかオヤジは「ところで置いてあるN-BOXって値段はいくらなんですか??」と聞いてみた。

 

「うん。50万円ね。」

 

「えっ??50万円??」

 

「や・安すぎる!!」思わずオヤジは声をあげた。

 

 N-BOXは若者の中では人気が高いため、オヤジの中では中古車価格では100万円前後だと思っていた。

 

「なんでそんなに安いんですか??まさか新しいオーナーを拒んで事故を起こす、悪魔のN-BOXなんですか??」と、聞いてみた。

 

「うん。もう何人か問い合わせが来たんだが、実はエンジンがオーバーヒートするだ。」

 

「ホンダではガスケットを取り換えたら直ると言っているんだが、どうせならエンジンを乗せ換えようと思っているから、買うなら修理に時間がかかると言うと、みんな考えると言ってやめていくんだ。」

 

「色は黒な。何なら見てみるか??」

 

 残念ながらターボではなかったが、4WD車であったその車を見てオヤジは一発で気に入った。

 

「物には縁というものがあります。多分、2,3日考えているうちに、売れるかもしれません。買います。」と、即答した。

 

  今、人気のN-BOXのオーナーになれた!!

 

その日、オヤジは有頂天で家に帰ってきた。

 

 その晩、N-BOXをこれから手に入れて、車中泊仕様にするのに、どうするか色々と考えを張り巡らした。

 

 しかし落ち着いてみると、ネットでN-BOXを画像で見たら、何となく雰囲気が違っていた。

 

 特にカーナビを取り付ける為に、インパネ周りを見たら、全体的に違っていた。

 

「オヤジが見たN-BOXって、何年式だ??」

と、疑問が次から次に溢れてきた。

 

 本来ならデジカメで画像をしっかりとっとけば良かったのだが、つい、絶対に手に入らないと思っていた車が出に入ったので、すっかり舞い上がっていたのだ。

 

 翌朝、出社前にもう一度車を確認しようと思って、S車両にもとに走ったのだが、N-BOXはもう姿を消していた。

 

 果たしてオヤジの買った車は何だったのだろうか????

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。

 

 主(あるじ)さんは、新しいお店を立ち上げるために、ただいまDIYでお店を改装中。自称DIYマスターと呼ぶ(どこがだ。笑い♪)オヤジも舌を巻くほどの腕前で、黙々とお店を作りあげています。