クラブミッドナイト。父として、親としてのLast Run!!PART2. | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

   話はさかのぼるが、娘の部屋の大家さんには、朝の9時ごろに電話をして、引っ越しは今日の晩か明日の昼過ぎになり、鍵の引き渡しはそのぐらいになることを伝えておいた。

 

 昼食から戻ったオヤジに降りかかった最大の難関!!

 

それは残された商品をどう家に持って帰るか??であった。

 

 特に布団が2セットもあるのだが、もうそれをタントカスタムに入れれば、車が一杯になり、他の商品は入らなくなることが分かった。

「うーーん??運送屋さんで送るか??」

と、送るにしても、布団を包む包装シートを買わないといけない。

 

「お父さん、無理して布団持っていく??」

「別に布団が無くても、今まで困らなかったし、この布団、カビも生えているから、正直、持って帰っても使わないんでない??」

「捨てようか??」

「うん。それが一番良いんでない??」

 

となると話は早い!!

布団の無い部屋には入られない為、娘2号には、今日の宿泊する安いビジネスホテルを探してもらい。オヤジは布団を処分する場所を探した。

 

 まずは市役所に電話して、業者の紹介をしてもらおうと思ったが、市役所は札幌の持ち込み処理所を紹介してくれた。

 そこで、処分するフトンや買取できなかったスタンド、更には昼前までに掃除をして出たゴミ等をありったけタントカスタムに詰めて、娘と一番近くにある真駒内のゴミ処理場に向かった。

 一応、娘が札幌市民だという事が分かる証明書を持たせていった。

 

 真駒内の破砕処理場(ゴミ処理場。)は、大きな建物内にあり、入り口に来ると、大きな鉄のドァーが開いて中に入れと誘導された。

 そのシーンはまるで映画の「ワイルドスピード」の主人公、ドミニクたちの隠れ家のようなイメージであった。

 何だかオヤジは主人公のドミニクになりきって、「レディ。さあいくぞ!!」と、娘2号に声をかけた。

「お父さん、もしかしてそれってなんかの映画に真似??」と、不思議そうに聞く。

「ああっ。まあな。」とオヤジは赤面しながら、係員に誘導されて、ゴミを投げる場所についた。

 

 タントカスタムに積んだ大量のゴミは無事に処分されて、処分代は何と400円であった。

 

 オヤジはたった400円の為に、長い間悩んでいたのが、何だかバカらしくなった。

「いゃーーー。久しぶりに気持ちが 晴れた!!」

オヤジは思いっきり気持ちよく背伸びをして声を上げた。

 

 大量のゴミを投げ終えた部屋には、後には娘の洋服と大きなトランクケース・他少しだけの持っていくものが残った。

「よし!!これならタントカスタムに全部乗せる事が出来る!!」と、急に元気になったオヤジと娘2号は、残りの汚れていた部屋やお風呂場を掃除を行った。

 

 これなら何とか今日中に片付けそうである。

 

 夕方には無事に掃除も終えて、タントカスタムに残った荷物と、部屋から出た最後のゴミを大きな袋に入れて、娘が2年間過ごした部屋は見違えるほど綺麗になった。

 

 

 4時ごろに大家さんに電話をすると、6時ぐらいに鍵を受け取りに来るという事であった。

 

 そこで時間調整として、一旦娘が予約したホテルがどこにあるかを見てきて、戻ってくる途中に大家さんから電話が入った。

 6時の予定が早まり5時ぐらいに来ると言う。

 

5時に無事に大家さんに鍵を渡した。

 やはり部屋を出るときは綺麗にしたほうが心象は良い。

 

 部屋の引き渡しの時には、ストーブの分解整備代として、18,000円を渡すのが条件であったが、なんと大家さんは15,000円といった。

「あれっ?18,000円で無かったでした??」と、オヤジは聞いたが、

「いや、15,000円です。」と、言われて納得したオヤジであった。

 

 一番気になっていた、娘が寝ていた床はスノコを敷いていたのだが、カビが生えていて、そこが一面黒くなっていたのだが、激落ち君で一生懸命に磨いたのだが、なかなか綺麗にならない為、大家さんからなんか言われるかと思ったのだが、無事に引き渡し完了となり、これでオヤジは本当の意味で、はれて一番嫌なイベントが終った事を悟った。

 

 ビジネスホテルに向かう前に、近くのコーチャンフォーと、ブックオフに寄ってから、ガストで夕食にする。

 

ここでオヤジが頼んだのは、牛鍋である。

年をとると、焼肉よりも鍋料理のほうが良くなる。

 

 

 久しぶりに身も心も温まってから、娘が頼んでいたビジネスホテルに向かう。

ホテルは札幌駅近くの時計台の並びにある、ココホテル。

何だかココの名前と同じで、おかしかった。

 

ホテルに行く途中の景色。

やはり札幌は大都会だ!!見るも聞くも凄いものが並んでいる!!

と田舎のオヤジはあたりをキョロキョロ見渡しながら、札幌の街を歩く。

 

 

 宿泊代は一人1,900円。

こんなに立派で2,000円を切るとは、上手く維持できるのか、ホテルの中身を見た途端、オヤジは心配になった。

 

  ビジネスホテルに入った途端、今までの引っ越しというイベントが急に旅行に来た感覚に変わり、昨日の疲れもあって、オヤジは久々にグッスリと眠れた。

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。