プロジェクトレディ 新章-27-  ー終わりの時ー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

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TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 物語にはどんなときにも終わりの時がある。

 

 前回でほとんどの作業を終えたオヤジであったが、このプロジェクトレディを完結させるには、後、4つの工程が残っていた

 

①サイディングの隙間にコーキングを行う。

②ケラバと扉の塗装を行う。

③屋根の柱に補強を入れる

④前側の左の部分の柱と、後ろの部分の柱にコンパネを張る。

(いまさら外壁を張ったから、別段入れなくてもいいと思うのだが、一応2×4工法の為、補強の意味を兼ねて張るのだ。)

⑤前回の作ったカタナの部屋と、S2000のガレージをつないだ屋根の間に出来た隙間を埋める作業。

 

 この5ヶ所であるが、いよいよ雪が降りそうなので、何としてでも、今回でプロジェクト・レディ(ガレージ作成)を完成させたいと思ったオヤジであった。

 

朝から屋根から嫌な音が・・・・

8時過ぎに窓から外を見ると・・・・・

 

 残念ながらみぞれでした。

 一瞬、作業を躊躇するオヤジであったが、首にタオルを巻き、普段はしない帽子をかぶって、完全武装で外に出た。

 

雪の場合はある意味、まだ外での作業はましである。

寒いのと滑るのさえ気を付ければ何とかなるのだが、みぞれの場合は、体の芯から凍えさせるので、なんとしてでも避けたい行為である。

 

 ちなみに蛇足ではあるが、冬山登山は体を濡らしたら死活問題となる。というぐらい、体を濡らしてはいけない行為である。

 

 今回の外回りの作業は、サイディングのコーキングと玄関とケラバの塗装である。

※画像では天気が良いですが、たまたま晴れた時の画像です。

今日はほとんど1日中、みぞれでした。

 

 みぞれの中、オヤジは一心不乱にコーキングを開始。

 この間天気はみぞれがやんだり、降ったりしてた。

 濡れた軍手は途端に手を凍らせ、動かないほどかじかむ。

梯子を使った高所のコーキングには、危険が伴っていた。

 一回、梯子を降りたオヤジは厚めの軍手に変えて、再び高所作業に挑む。

 

 ようやく高所作業が終え、ホッと一息のオヤジであったが、休む間もなく次の作業が待っていた。

 それは屋根のしたのケラバとドァーの塗装である。

 

 塗装をしていたら、天気がみぞれから雨に変わり、雨脚が早くなっていた。

冷たい雨が次から次にオヤジの背中を襲う。

 気がついたらせっかく塗った塗装が、雨で剥がれてきた。

 

 剥がれたらまた塗り直して、何回か塗装をやりなおす。

 

 

 そこでようやく、雨が止み、天気が落ち着きだした。

時間は午前11時。

昼にはまだ1時間ほどある。

 

 そこで今度は屋根の柱の補強。

これも別段行わなくてもいいと思うが、やはりS2000を入れた後で、屋根が崩壊したら、二目と開けられない。

 この間、本当にトイレに行く時間も惜しんで作業を行っていた。

中はこんなふうになっているので、壁と屋根の間に柱の補強を入れる。

 

 1本目を柱を入れた時に昼になったので、ここで昼食にする。

 

 以前は昼の時間も惜しんで昼飯抜きで作業を行っていたが、まずはお昼時に丸鋸の音がしたら、近所迷惑である。

 更にお昼を食べる事で、午後からの作業の効率が全然違ってくるのだ。

 

 その為、最近は必ずお昼はきちんと食べている。

同様に朝食も休日に限ってはきちんと取るようにしているオヤジである。

 

 午後からはガレージ内での作業の為、雨が降ろうがみぞれになろうが、全然かまわない。

 

 みぞれで濡れたジャンバーの袖口が、いつの間にか体温で乾いていた。

引き続き、残りの柱の補強を行う。

 これが終ると、今度は前側の柱と後ろ側の柱にコンパネを張って、柱の補強を行う。

 

この扉の横の部分と後ろの柱の部分ね。

 

 

 

今回もそうであるが、時間がもったいないので、ガレージ作りの時は昼の休憩以外は、休憩は無しで作業を行っている。

 その為、最近は終った夜は非常に疲れて、ソファーでぶっ倒れる事が多くなった。

時刻は午後3時。

時間にして作業を行えるのは後、1時間余りである。

 

 いよいよ最後の工程の、ガレージとカタナの小屋の隙間の壁を埋めてこれで終わりである。

久し振りに天井での作業である。

 が、3メートルほどの高所作業の後なので、さほど恐怖は感じない。

悪戦苦闘しながらも、何とか大まかな部分の隙間を埋める事が出来た。

 

 まだまだ細かい隙間があり埋める事をしたかったが、外はかなり暗くなり周りも見えなくなってきた。

そしてみぞれで冷え切った体が限界であった。

(※最悪、細かい隙間はビニールシートを張って、雪が来ないようにすればいいだけであるからだ。)

 

「もういい。もうこれで終わりにしよう。」オヤジは自分自身に言い聞かせるように、そっと電動ドライバーを床に置いた。

 

 車を雨風の無い中で、おもいっきりいじりたい。という思いだけで、ここまでやってきた自作ガレージ作りのプロジェクト・レディであるが、5月の後半からほぼ半年余り、休日はこのガレージ作りばかり行っていて、他の事は一切できなかった。

 

 大好きなS2000のドライブは勿論の事、ココの予防接種や他に色々しなければいけない事をすべて犠牲にした半年間であった。

 

 プロジェクト・レディという壮大な旅の終わりには、ただ終わった。という虚脱感だけで、感動も何もない日となっていた。

 

 次回。プロジェクトレディのあとがきで、オヤジがたった一人で、自作ガレージを建てた事で、今まで感じた事、そして皆さんの期待のかかった金額。(だれも期待なんかしねーよ。笑い)を公開します。

 特にこれからガレージ作りを考えている人には、参考になると思います。(多分ならないと思いますが・・・・。苦笑♪)

 

 

 

 

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