プロジェクトレディ 新章-17-  アクシデント続出!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  今日からいよいよ一番いやな屋根のトタン板を張る作業である。

  屋根用の張る板は波板トタンが一般的である。

  こんなトタン板ね。しかし、何だか掘っ立て小屋のような感じがして、違う屋根材を探していたら、

角波トタン板という存在を知った。

 

こんなやつね。

 何だかこちらのほうがカッコ良いと感じたからだ。

 

 で、直ぐにこの屋根材に使用と考えて、発注を行おうと思ったのだが、一つ気になった事があった。

屋根に止める方法なのだ。

 

 普通の波板のトタン板は、傘のようなものがつくクギを使用するのだが、このトタン板には、そんな傘のような釘を打つような感じが見当たらないのだ。この屋根材張るにはどうやったらいいか??

ここでネットで調べる事、数時間。

 

 なんとこの角波トタン板は、倉庫の壁に張る専用のトタン板であった。

慌てて発注を中止するオヤジ。

 まあ、オヤジのDIYの知識もこんなものである。

 

で、屋根材はノーメンテにしたいので、耐久性の事を考えたら、ガルバリュウム鋼板という存在を知った。

 一般的なトタン板の耐久性が10年ぐらいだとしたら、このガルバリュウム鋼板は何と30年も持つそうである。

 

 30年ももったら、もうオヤジはこの世にいないので、嫌な屋根のメンテナンスを行わなくていいので、値段はかなり高いのだが、このトタン板にしたのだ。

 値段は通常のトタン板の約倍である。

で、発注を行ったのであるが、

 

 最初、1.8mの長さで18枚ほど必要かと思って発注したら、業者間では3.6mが通常発注の長さであり、長さを考えたら、14枚の半分で7枚で大丈夫という事であった。

 そのため、7枚発注で、3.6mでは大きすぎるので、そのトタン板を1.8mに切って欲しいという事で発注を終えた。

 

そして来たのは・・・・なんと1.8mのガルバリュウム鋼板が7枚であった。

 

 まずはこれがアクシデントの1回目であった。

 

仕方が無いため、再度追加注文を行う。

 この店では再度また注文の可能性がある為、文句も言わず、「よろしくお願い致します。」と、お店を出た。

 

 続いて先日、近所のおじいさんが話した、3.6mの垂木を購入しようと、午前中の時間を使って、隣町まで走ろうとしたのだが、急に思い立って、地元のホームセンターに行ってみる。(もしここに商品があれば、午前中の時間が使えるからだ。)

 前回は3.6mの垂木は無かったのだが・・・

やはり希望の長さの垂木は無かったのであるが、ふと、2×4材の置いてあるとこを見たら、なんと裏側に隠されていた。

「おおっ!!これで時間が1時間30分も短縮される」と、喜び勇んで垂木6本セット、1×4材12F:1本、1×4材6F×1本、2×4材12F1本を購入。

で。清算を行ったら何だか値段が思ったより高かった。

(まあ、ウッドショックだから仕方が無いか。)と思いながらレシートを見てみると、何と1×4材:6Fを12Fで清算されていた。

 そこで、再び清算をし直してもらったら、1,000円近く値段が下がっていた。

※ホームンターの店員は、所詮素人の店員なので、専門的な知識を求めようとしてもダメなのである。

 

 店員さんはしきりにオヤジに謝っていたが、「いやいや、大丈夫ですよ。専門的な事ですから、間違ってしまうのは仕方が無いですよ。」と、慰めた。

 

 個人的にはオヤジは店員を行っているため、他の店員さんが失敗した時に、鬼の首を取ったように激怒するお客さんがいるが、やはり人間としての品格を疑われると思っている。

 

 これが第2のアクシデントである。

 

 午前中の時間が使えたオヤジは喜び勇んで、垂木を早速、屋根の上に取り付ける。

 

 

 

更に軒下にケラバという少し出たところを強度を出すために、1×4材を打ち込む。

すると・・・・

 

 なんと芸術的に板が曲がってしまった。(笑い♪)

まあ、これは想定内である。

 

 

 

 こんなに長さが違う。

そこで、ここ十数年ぶりに手ノコを使う。果たして真っ直ぐに切れるのか??

 

ある程度真っ直ぐにしてから、1枚目のトタン板を張り付ける。

 

 すると、ここで問題が起きた。

 

 下側のトタン板は問題無いのであるが、2枚目の上側のトタン板は脚立が短くて、手が届かないのだ。

 真ん中はどう考えても屋根を上らないと釘が打てないのだ。

 

 ここら辺から、凄く危険な作業の為、デジカメで画像を撮ることも忘れて、作業に没頭する。

 

 ここで第3のアクシデントが発生。

 脚立から降りようとして残り2段の所で、オヤジの右足が脚立に引っかかって、いきなり脚立は倒れ、オヤジは振り落とされた。

 

 丁度、脚立と柔道を行って、脚立に1本を取られた感じとなった。

 

 背中から落ちたので、背中は何ともなかったのだが、右手と右足が脚立に絡まったまま落ちたので、右手と右足をひたすら打ってしまった。

 

余りの痛さにしばらくうずくまるオヤジ。

 

 しかし、痛いとか怖いとか言ってられない。

オヤジは再び痛む足を引きづって、トタン板張りを行った。

 

 1枚目を全部張り終えて、2枚目のトタン板を一番高い部分に合わせた時にお昼となった。

 

 オヤジはかって、昼食も食べないで作業を黙々と行った時があったけれども、やはり昼食は取ったほうが良い。

 

 理由はまず第一に、お昼時間に丸鋸やカナズチで音を立てると、周りがうるさいと感じてしまうからだ。

 また、昼食を取り休憩を行う事で、今の状況が冷静に見えてくるからだ。

 

同様に大工さんは朝10時と、昼3時に一服休憩を取る。

 これはどんなに忙しくても休憩を取ることで、今後の作業の進め方を考える事が出来るからである。

 

 昔の人は実に理にかなった事をしていた。

 

 ガレージ作りの作業で、改めて先人たちの知恵を教えてもらうような気がした。

 

 昼からはバイクの置いてあるプレハブ小屋の屋根に登って、後ろ側のトタン板を張り、更に前側横の3枚目。後ろの4枚目を張り続けた。

 

 プレハブ小屋の屋根からは、後側の4枚目の手前側部分は張れたのだが、どうしても怖くて、屋根に登れなかった。

 

 安全のために、OSB合板を屋根の上に敷き、その上にのろうとしたら、OSB合板自体が滑ってきて、とても危なくて乗れなかった。

 

 仕方が無く2枚の板を屋根と屋根の大きな柱の部分に這わして、恐る恐る乗ってみても、屋根は釘を打つたびにグラグラして、怖くて続けられなくなった。

 こんな作業が、これから後、何枚も続くのだ。

 

 躊躇しているうちに、だんだん日も暮れてきた。

 そこで、オヤジはとりあえず、脚立から釘を打てる場所を打つこととした。

(釘打ちが中途半端であったら、これから突風が吹いて、トタン板が剥がれたら、とっても危険だからである。)

 

 とりあえず,釘の打てない場所は後にして、次の休み迄に考える事にしておいた。

 

 人間、命がかかっていると、必死で物事を考える。

 

 ふと、上を向いた。

 そこには大きな柱が横たわっていた!!

 

その時、オヤジは閃いた!!

 

 

 

 第2ガレージ内のストックしている2×4材数本と、厚手の大きな板を持ち出してきたオヤジはその大きな柱に板と2×4材を敷き詰めた。

 そして、脚立をハシゴに変えてガレージの壁に置いて、そのハシゴに登って、片足をその大きな柱に敷き詰めた板に乗せたら、4枚目のトタン板の奥側にかなり身を乗り出せることが出来た。

 

 足場が安定していたら、安心度は増す。

 そこでオヤジは4枚目のトタン板の釘が打てなかった場所に、ようやく釘を打っ事が出来た。

 

 実は他の人のガレージ作りを見て、この横に何本も這わせた柱は無かった部分である。

 

 しかし、オヤジはどう考えても、左と右の壁の部分だけで屋根を固定されても、安定すると考えられなかったのだ。

 

 前に壁がグラグラして、とても怖かったので、苦肉の策で4本ほど柱を入れてみた途端、三角形の屋根材をここに固定すれば安定すると閃き、今回は屋根のトタン板を張るときに大助かりとなった。

 

 今回もこの横に這わせた柱に、オヤジは助けられた。

全てはこの柱を入れなかったら成り立たない行為であった。

 

 こうしていつもは4時に終える作業も、まだ周りが見えると言う事で、前側の5枚目を張り終えて、今日は作業を中止した。

 そのとたんに、周りは急に暗くなり、物を片付けるのも困難な状態と変わっていった。

 

 まさに時間との戦いとなった1日である。

 屋根を張った途端に、急に周りがくらくなりましたねぇーー。

 

 これで今後、屋根の張る新しいやり方の目処がついて、ホッと一息のオヤジである。

 

※実はこれ、きのうの近所のおじいさんが、屋根を張るときは柱にコンパネ乗せて、そのうえで作業を行え。と、言っていた事を思いだして、OSB合板では薄い為、厚い板と2×4材を敷き詰める事を思いついたんですよね。

 

 今回はデジカメで画像を撮る余裕すらなく、ひたすらトタン板を張っていましたので、今回のトタン板を張った全貌は次回の画像にて。

 

 オヤジ的には今回が一番怖い作業となりました。

 

 

 

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