プロジェクトレディ 新章-16- 来客 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 昨日、今日と久しぶりの連休。

ここでオヤジは今までの屋根作りを一気に進める気であった。

  ところが、昨日の6日は5日からの土砂ぶりにより、作業の中止は濃厚となった。

 そこで、朝から別な用事を済ませようと、北見の大手ホームセンターに走ろうと予定を立てていた。

 すると午前8時過ぎ。

ピタリと雨は止み、いきなりの快晴となった。

「おおっ!!これは天からの恵みの晴れだ!!(あれっ??恵みの雨は聞いた事あるけど・・・・??)」

 

雨が降っていたため、まだ材木に水滴がついています。

 そこで、オヤジは最後の4本目の、屋根の骨組みを組み上げた。

そして、昼過ぎに屋根と屋根を連結させようとしていたら、ポッリ。ポッリと、また雨が降りだしてきた。

と、いうことで、6日は完全に作業は中止で、今日の持越しとなった。

 その為、オヤジはいままで買えなかった、常備品や消耗品の買い出しにでかけたり、先日の壁材のサイディングの商品を見るために、そのお客さんの元に走った。

 

 で、連休2日目の今日。

  実は昨日か今日、屋根に張るトタン板の購入に、1日をかけて近隣のホームセンターに走ろうかと思案していた。

 

 そこで6日目の帰りにホームセンターに寄ってみると、希望していた寸法のトタン板は1枚も無く、寸法が違う板は数も5枚ぐらいしか無かった。

 

 オヤジの必要なトタン板の数は全部で14枚から16枚。

 近隣のホームセンター中を走り回って、全部のトタン板を買っても、希望する枚数、寸法はそろわないのは明白であった。

 しかもそれで、簡単に1日が経ってしまう。

そこでオヤジは以前、見積もりを取ってもらった、地元の建材屋さんに、朝一番で向かった。

 

 値段は配送料込での価格の為に、ホームセンターよりは、明らかに高いのであるが、配送されるという事、更に全部の枚数が揃うという事で、絶対的な時間が買える。(ホームセンターで購入すると、足りない枚数を注文したら、いつ揃うかわからないのと、次の休みに配送の時間が取られるため、結局、全部の屋根のトタン板をそろえるのに、2日間以上かかる計算となるのだ。)

 

 注文にわずか30分。

 

これで、昨日の遅れ分を取り戻すことが出来た。

 

天気は無事に快晴。

秋晴れの為に、晴れているところでは暑いぐらいだが、日陰の所は結構涼しい。というか、寒いぐらいである。

 

 そのため、今日もシャツ1枚で作業を行うオヤジである。

本当は作業服を1枚羽織れば、ちょうどいいのだが、考えたらオヤジは作業服は無く、ジャンバーがあるのだが、そのジャンバーは風通しが悪いため、(冬着ていても暖かい)、汗をかくので、少しぐらい寒い中、シャツ1枚で頑張っていた。

 

 これからの作業は、屋根と屋根の部品の連結である。

 

 

 今回は高所作業が続くため、この窪んだ地面をなんとかしないと、大けがとなるので、土で埋めて、脚立の足が埋まらないように、コンパネを敷いてみた。

 

  ここの部分は2人いないと、実に難しい。

 幅が120cmもあるので、一人が片側の木材をもって、もう一人が反対側のネジを打ち込めば、簡単に終わるのだが、抑えの無い場所でたった一人で角材を打ち付けよとしたら、どうしても、重力の関係で片側のネジを打ち付ける前に木材が落ちてしまう。

   最初、一本だけ木材にネジを打ち込んで、、いったん降りて脚立を移動。

反対側に行って、また上に登って、片手で木材をもって、ネジを打ち込むという事を行っていた。

 低い場所は良いのだが、隣の住宅側の高い所の作業は、脚立の天井に登りながらの作業の為、実に危険な行為となっていた。

 ※脚立の天井に登っての作業は事故の元の為、非常に危険なために絶対に行わないでください。

 オヤジは左手を屋根の柱に巻き付けて、作業を行い、高所での作業+一人手の作業で、一本の取付がなかなか進まなかった。

(うーーん。もう一人いれば良いんだけどなぁーー。仕方が無いから、ロープで片側を結んで・・・・・→2×4材の金具を買ってきて、片側を保持して行おうか??)と、思案していた。

 2×4材の金具は網走のホームセンターにしかない為、また1時間以上、無駄な時間が出来てしまう。

 うーーん??どうしょうか??と考えていたら。

「!」突然、妙案が浮かんできた。

オヤジはいらない板を持って、それを片側の屋根の骨組みにモクネジで打ち付けた。

 

 ここの板の上に片側の角材を乗せておけばいいだけなのだ。

 たったこれだけの事であるが、作業は格段楽になり、しかもカットの精度が数段上がった。

 いままで、片側をネジ1本で押さえながらの作業だったので、ここまで隙間が無くなることは無かった。

 ここから急ピッチで作業を行うオヤジ。今まで1本が1時間かかっていたのが、1時間3本取り付けできるぐらいの早さとなっていた。

 簡単な発想の転換ですが、集中していたら、なかなか思いつかないんですよね。(特に高所作業は怖いし、危険だから。)

 

 そうしているうちに、目の前に見慣れない車が停まって、2人の背広姿の男が降りて、オヤジの元にやってきた。

(まさか建築許可を取らないで、勝手に建てていたから、役所から取り壊し命令が来たのか??)

と、オヤジは身構えた。

 男たちはガレージの前に停めてある、S2000を舐めるように見て、サッと背広から黒い警察手帳を出した。

(あれっ??最近はパトカーを振り切って逃げる事はしないけども(完全なオヤジの妄想です)、確か交通違反は1日過ぎたら時効だよな??)と、思っていたら、

「すみません。ここらへんで○○さんのお宅はありますか??」

その手帳は警察手帳で、近所の人を訪ねて来たらしかった。

(うん。まったくもう。人騒がせな・・・・)

「あっ、その人の家なら●●ですよ。」と、答えると、警察はサッと去っていった。

 

 うーーん。田舎は平和だと思ったら・・・・・警察が尋ねてくるとは・・・・いよいよ都会となったなぁーー。

 今日も平和なオヤジ家である

 

  この連結している木材に、屋根板のトタン板を打ち付けるために、出来るだけ角材は一直線にしようと考えて、角材は縦、横と交互に打ち込んでいた。

 そうこうしてさらに作業は進む。

 

すると、「やあ。大分出来てきたね。」と、近所のおじいさんが声をかけてきた。

「大分、進み方が遅いから、今年中に出来るのか、少し心配していたんだ。」

そしてガレージの柱を手で揺らして、「もうこれなら揺れないから、大丈夫だな。」と言った。

 

 昔の人は何でも自分一人で作っていたので、オヤジがガレージを作るのを見ていて、心配してくれていたのであろう。

 

 そして天井を見て、「うーん??1本1本屋根を連結させているけど、やはり1本の長い垂木で全部の屋根を連結したほうが安全だよ。」とい、アドバイスをくれた。

 そして、屋根を作るときの簡単なノウハウを教えてれた。

 

 今は1分1秒でも時間が惜しい時であったが、おじいさんの話は、その何倍もの価値のある話となった。

 30分ほど話し込んだであろうか??

おじいさんが去った後、残りの1本の角材を打ち付けたら、ここでオヤジのストックしている材木が切れたので、早めに屋根の作業を終える事とした。

 

  最近、ガレージを作り出してから気がついたことがある。

あたりまえなのだが、時間は有限なのである。

 

 昔は何かを作ろうかと思ったら、材料が無くなると隣町まで走って買ってきて、それでその日はお終い。

続きは次の休みの日に行おうと考えていたので、作業も行き当たりばったりで行っていた。

 しかし、今は地元のホームセンターに部材を買うための、経った30分の時間が惜しい。

さらに地元に部材が無ければ、隣町まで行くので、完全に2時間ぐらいは時間が取られる。

 別に期限が決まっていなければ、それでも良いのだが、今回は外での作業。とにかく、1分1秒でも屋根を張って、壁材を張りたい。と言う気持ちで動いているので、昼の弁当を買うのも惜しいので、この数ヶ月は、お昼はストックしているインスタントラーメンばかりである。

 というよりも、 正直、トイレに行く時間も惜しい。

本当に自分が二人いて、一人が作業を行っている最中に、もう一人が部材を買いに走る行為ができたらと良いなと思っている。

 そのため、休みの前日は、朝からどういう動きで1日を過ごせばいいか考え、早めに寝て、朝5時から起きて、早めに食器洗い、掃除と洗濯を終わらせ手から、8時にはもう外での作業を行えるようにしている。

 

 ガレージ作りを行っていて、図らずしも時間大切さに気付かされたオヤジである。

 

 

 

 

 

 

  良かったらコチラノブログにも遊びに行ってみて下さい。