たった1mに泣く♪ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  今日の休みはやる事がいっぱいあった。

 ようやく向いのおばあさんの車の板金が終ったので、まずは、昨年壊れていたと発覚した、JUNKBOXの作り直し。

 まったく気がつかなかったのだが、このセレクターがおかしいため、音を出しても雑音が混じっていた。

それで、今回、このBOXを作り替える事とした。

 

 

 このやつね。アンプが置いてったとこは、アンプがおかしいと思って、何回か別なものに変えてみた名残である。

結局、ここがおかしかったのだ。

 

 で、どうしてもS2000が邪魔で、このガレージから出すこととした。

 向かいのおばあさんの車の板金修理もそうであるが、昨年から雨風をしのげて、思いっきり車いじりをする場所が欲しいと、切に思うようになった。

 

 多くに人はガレージを建てれば良いんでない??と、簡単に思うが、実はガレージは簡単は建てられないのだ。

 

①基礎のある建物は、建ぺい率60%(地方によって違うみたいである)を超えて建ててはいけない。

②10m2以下の建築物であること。(それ以上になると、建築確認申請書が必要になります。)

③建築位置が防火地域、もしくは準防火地域ではないこと(ガレージとなる内壁は防火仕様でなくてはいけない)など、色々と細かい規則があるのだ。

※ガレージの定義は、屋根があり、三方をかべに覆われている建物という事らしい。

 

  DIYで建てようと最初は簡単に考えていたオヤジは、色々と調べていくと、ずいぶん面倒なことになるみたいだと、気がついた。

 この段階で、建築確認書を出さないで勝手に作ったら、あとでお役所からの地獄の使者がきて、直ぐに撤去してくださいと言われるらしい。

 

そこで、

オヤジは今まで、自分の土地でない、新しい土地を購入、ガレージを作ろうか。いや、もう古い建物がある土地なら、更地をしない条件なら、格安で手に入れられると、考えていたのだ。

 

 で、地元で倉庫付きの格好の土地が見つかったのだが、値段を聞くと400万とか350万円と言われ、諦めたのだ。

 

 さらに隣街で、更地が条件で350万円であるが、ボロな家が付きていて(もとは商店だったので、シャツター付きで、大きな空間がある。)、家付きで140万円というのも見つかった。

が、どう考えても、家が大きすぎるので、いらなくなった時(オイラが亡くなった時ね。)に売ると考えたら、多分、売ることは難しいと考えた。

 最終候補に選ばれたのは、同じ隣町で かなりボロな建物で、シャッターが2つ付いて、同じぐらいの長さに扉が1枚ある倉庫時で250万円と言うのがあった。

 

 こんな建物ね。あんまりボロいから、ここの250万円は更地が条件かな??と、甘い考えをしていたら、やはり建物付きという事であった。

 

 中を見たらシャツター間の柱は無く、凄く広く、S2000を1台、カタナ、ビューエル、DT125を並べても、充分に整備をしたり、更には中で寝泊まりも出来るほど広かったので、ボロ以外はうってつけであった。

 で、前回は生命保険の解約をして、購入資金に充てることを、半分考えていたわけである。

 

 唯一の問題はセキュリティの問題である。

 

 隣にオヤジの家があれば良いのだが、ここまで車で30分はかかることとなる。

 泥棒が入られたら、もう目も当てられないこととなるのは、明白である。

 

 実はオヤジは車で10分ぐらいの隣の町にも、100坪ぐらいの土地を持っている。

 

 場所は森林の一部なのだが、父親が亡くなった後で、100万円ぐらいかけて、タンプで火山灰を20杯以上入れて綺麗に更地にして、80型のハウスを入れ、電気を通して、簡易型水洗トイレも置き、ガレージを近くに建てて、ここで車いじりを行おうとしたことがあった。

 当時、色々といじっていた時に、ある日、玄関がおかしいと気がついた。

 

 中を見るとものの見事に、空き巣に入られていた。

さらに翌年、春になってみると、もうそこは更地ではなく、森林と化していたのだ。

 土地はやはり木や草が生えないとこが良い。さらに自宅から近いほうがいいと、身をもって知った事であった。

 お金もかかったけど、いい経験になった。

いまでもそこは廃墟となっている。その為、もう見に行くのも嫌になって、何年も行ってはいない。今回、ガレージの作成に当たって、再度見に入っいたが、やはりもう完全に森と化していて、車が1台も入れなくなっていた。

 

 そこで、新たなる場所を考えていたのだ。

 で、最終手段で、今のガレージの横を開けて車を横にして入れたらどうかと考えたのだ。

 

 横に入れたらこのぐらいの出っぱりの為、後はフロントをいじるときのために、長さが1メートルばかり長いほうが良いかと考えた。

 

 

 ここの壁をぶち破るのね。

で、春になったので、実験的にタントで、ここから入れるかやってみたら・・・・・・

残念ながら、いくらやっても入らなかった。

原因は・・・・反対側のここである。

 

 

 この家の前の所有者が、通常よりも1メートルも隣の敷地から離れて、この家を建てたのだ。

 

 もちろん、今のガレージが後、1メートル長ければ、もう少し何とかなったのであるが・・・・

 いまでも、もう半分ぶつかっているぐらいで停めないと、シャツターは閉まらない。

 

 で、オヤジのガレージ拡張計画はたったの1mに泣き、お流れとなった。

 まあ、落胆しても仕方がない。それよりも、今のガレージが一冬で非常に汚いので、今日はガレージの片づけから始めよう。

 

 その前に、一冬越して二つの問題が起きた。

まずはゴミ箱が壊れた。

今日見てみると、上の蓋を止めている、木材が腐食して、割れたのだ。

 

これは非常に重要な事なので、今日中に直さないといけない。

 

 更に今までBGM用に使っていた、BOSEのアンプが壊れてしまい、音が勝手に抑揚をつけてなりだしたのだ。

 

 こっちのほうは、もう時間が無いから、次回、手ごろなアンプを探してみる事とした。

 

 

そこで、まずはガレージの片づけ。

 

 何故先にガレージの片づけかというと、工具の整理整頓を行うと、時間が買えるのだ。

 工具を探すことが無いため、その分、作業は早まるのだ。

 

 昔のオヤジは実にだらしなかった。

片づけは一切できなくて、机の上どころか、ありとあらゆる場所には、いろいろな物があふれていた。

そのため、探しているものが見つからない為、ホームセンターに入って物を買ってくるのだが、オヤジの家は田舎の為、どんなに急いで近くの大きなホームセンター行くには30分、往復1時間はかかるのだ。

 こうしてオヤジは、同じものを何個も持つようになり、更に商品をそろえたら、もうその休日は終わり。という日が続いた。

 

 人間、年を取ると、すこしは賢くなるのだろう。

 

 いい加減に物があるれている状態に嫌気がさし、このガレージを作った時に、自分でどこに何があるか、更に同じものや、同じ時に使うものを、一か所にまとめて置くようになった。

 

 おかげで、今は物を探す手間が少なくなり、ストレス・フリーである。

 

 

 中には落ち葉が入り込んでいた。(※前回、向いのおばあさんの車の板金をやっていて、ガレージの扉を開けたままにしていたから、その時に入ったやつである。)

 

 落ち葉を拾ってガレージ内の掃除をしていたら、低い排気音を轟かせて、久し振りに友人Kがやってきた。

(GTRの友人Iではないのだよ。)

かれは最近手に入れた、ビートをオヤジにお披露目しに来たのであった。

 

 

HONDA S2000とビートという、実に珍しい組み合わせ。

 

 ビートはてっきりFRだと思っていたら、実にマニアックなRRであった。

RRって言えば、もう完全に走りは、ポルシェ911の気分ですよ。

 

 彼はオヤジに盛んに峠に誘ってくれたが、今日中にガレージの片づけと、ゴミ箱を直さないといけないので謹んで断った。

 

  今回も朝、昼抜きで片付けに没頭した。おかげで、2時前にはガレージ内は何とか人様に見れるようになった。

 

 

 

 

 続いて今度はゴミ箱を直そうとしたら、お腹が減りすぎて動けなくなってしまった。

 

 当たり前である。昨日の夕食から、水分以外、一切食べ物は取っていないからである。

 

  平日は朝を抜かして16時間程胃を休ませ、休日は24時間何も食べない状況を作ろうとしていたからだ。

 

 そこで、このままではゴミ箱を今日中に直せないと考えたオヤジは、急遽、予定を変更して、サンドイッチと、豆乳を購入してパワーを蓄えた。

 

 食事時間はものの5分ぐらい。そこで、オヤジは急いで、ゴミ箱の修理を始めた。

 

 

まずは塗装で半分埋まっていた、ネジを外す。

そして、ホームセンターに行って、止めていた木の部分と、蝶番を購入する。

 ここで、フタを止めていた部分が塗装されていないのに気がつき、塗装を行う。

 

 塗料は今回片づけして見つかった、旋回の灯油タンクを塗った時の余っていたやつである。

 

 こうして、ものの10分ぐらいで、ゴミ箱の修理は終わった。

 

 あたりは急に寒くなってきた。

 

 

 

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