陸(おか)のマグロ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 今回の陸(おか)のマグロとは、もちろん大間の「陸(おか)マグロ」と呼ばれる、大間牛の事では無い。

 マグロは常に海の中を泳いでなければ、 呼吸ができず窒息してしまう。そんなマグロのように、常に車で走っていなければ、ダメな人種がいる。

 そんな人たちをオヤジは「陸(おか)のマグロ」と呼んでいる。多分、オヤジもその一人なんであろう。

 その行為は、まったく愚かしく意味のない行為である。

 ただひたすらにガソリンとタイヤを消費させ、長距離を走ることで、車は確実に劣化(やられ)していく。

 先日の休みである。久しぶりに朝から時間が出来たオヤジは、ふと、流氷が見たくなった。
 
 流氷はオヤジの住んでいる網走のオホーック海でしか見ることが出来ない、珍しい現象らしい。
 
 
 
なかなか、きちんと見えませんねぇーーー。
 
 
残念ながら流氷は沖合遠くに滞在していた。
 
 時刻は11時前。
次に向かった先は、100km先の陸別。
 
 実はお客さんから、陸別にガレージ関係で詳しい業者があると、紹介されたからだ。
その為、いちど、どんな会社か見てこようと思ったのだ。
 
 時間にして、約く2時間余りのドライブとなる。
 陸別までの約100kmの道のりを、ひたすらお気に入りの曲を聞きながら、淡々と走る。
 
 
時刻は午後1時ごろ。ようやく到着。
 早速、紹介された会社を探すが・・・・・・
 
 地図がこんな感じだから、目的の会社は分かるはずもなく、今回はこれにて終了。
 
帰りに道の駅によって
 
 
道の駅の中です。
 
急にアイスが食べたくなり、
(うーーーん。昔懐かしいアイスという事で・・・・)
ほんと、懐かしい味がした。
 日本一しばれる(寒い)町で有名な、2月の極寒気の時期なのはずだが、何故だか今日はマイナス1度。
 
ああっ。今日もまた意味のない走りをしてしまった。
 
 
 
 
 帰りはまたまた北見で、イニDのレベル上げにいそしむオヤジである。
 
 この数年間、ひたすら意味もなく、北海道中を走り回る、オヤジの行為を見て、ある友人はこう言った。
 
「オヤジってさあ、まるで陸(おか)のマグロでないかい??」
 
「陸(おか)のマグロ??」
 
「だってそうでしょう。マグロって常に海の中を泳いでないと、呼吸が出来なくて死んでしまうでしょ。」
 
「オヤジもきっとそうなんだよ。常に車で走っていないと、きっと呼吸が出来なくなって死んでしまうんだよ。」
 
「だから車で意味もなく走り回るんだよ。」
 
 その友人の言葉を聞いて、オヤジは何だか自分の愚かしい行為を、妙に納得した。
 
「陸(りく)のマグロ、本当にそうだなぁーーー。」