いつだって大事なことは、マンガが教えてくれた。-1- | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 最近、キュージュと、娘の話題しか書いていないが、それは多分、オヤジがキョージュと出会って、人として新しいケミストリー(科学反応)を起こしている最中なのかもしれない。

 ただ今、自分のなかに起きている、心の変化を楽しんでいるオヤジであります。

 

 奇妙な縁で知り合ったキョージュ。

 

 ここ最近、キョージュとのラインのやりとりに、忙しい日が続いた。

 

 しかし、それはオヤジにとっては、忙しくも新しい面白い行為であった。

 

 また、キョージュとの連動テーマで、ブログを書とっても、オヤジにとっては初めての行為であった。

ここで、うれしい誤算が出来た。

 

 今までオヤジのブログなんか興味を示さなかった娘2号が、オヤジのブログを読んでくれるようになった。

 

 オヤジは嬉しかったよ。

公共の場では悪いが、オヤジは自分の娘に、今、自分の思っていること、正直に書くことが出来たからだ。

 あれ以来、娘からは、よく連絡が来るようになった。

 

 今日は何があった。明日は何がある。というような、他愛のない連絡だが、その一つ一つが、オヤジにとってはうれしかった。

 

 先日、娘から「キョージュとの出会いは、お父さんにとっては、いい影響を与えているね。」と言われた。

 まさしくその通りであった。

 

 キョージュは人の意見を否定しない。まず肯定から始める。

 

 そんなそんなキョージュにオヤジは急速に、全面的に信頼をおけるようになった。

 

  オヤジの心には他人に言えないような深い闇がある。

 

 これを知っているのは、ほんの2人ほどだけだが、しかもその全貌までは、彼らには話してはいない。

 

 このおかげで、娘たちにも長い間、愚痴を言い続けて、娘たちに嫌な思いをさせ続けていた。

 

 この深い闇は多分、このまま死ぬまで誰にも話さないようにしていこうと思ったのだが、何故だか急に、この深い闇の事を、赤の他人のキョージュにだけは話したくなった。

 

 もっと、本当の自分を知ってもらいたかったのだ。

 

先日、キョージュのラインに延々とオヤジの心の内を書き続けた。

 

 午後7時ぐらいからかいて、終わったのが、約、午後10時。

 

 ほぼ3時間余りもの間、心の闇を書き続けた。

 

 キョージュは終わったころに、ようやく仕事もひと段落して、オヤジの会話に入ってきた。

 キョージュ曰く、「オヤジさんはきっと、とても優しい人間である。と、いう事と、その優しさは、時として相手をダメにして、自分をも苦しめるそういう、陰と陽の面を持つやさしさなんだ。」という事である。

 

 やはり流石に大学でものを教えているだけあるキョージュである。

 

 通常はオヤジのこのダークな話を聞いたら、大抵の人は、「オヤジさん。大変だったねぇ―――。」としか、慰めなかったであろう。

 

 しかし、キョージュはしっかりと、分析を行い、オヤジにも至らなかった点があった事を、鋭く指摘してくれた。

 

 「優しさとは名ばかりで、実は面倒なことをしたくないから、その場を収めたいから優しく見えるようにふるまってしまう・・・・・・それって、自分を演じているという、状態なんです。」と、キョージュはオヤジの本質を見抜いた。

 

 実は一度、精神科にこのダークな部分を話して、カウンセリングを行おうかとも思っていたこともあった。

 

 キョージュにダークな話を、洗いざらい話した途端、オヤジの心はすっかりと晴れ上がり、長い間心の中で溜っていた澱が洗い流されたような気がした。

 

 これで、ようやくオヤジも一歩前に進める。

 

 そんなオヤジにキョージュは素敵な言葉を送ってくれた。

 

「ワインの澱のように、美味しさを増す澱になりますように。」

 

 そうなのだ、人はどんなに醜い澱を持っていても、自分で変わろうとする意志がある限り、やがて、その澱を糧に極上の美味しいワインみたいに、立派な人間にもなりえるのだ。

 キョージュはオヤジにも、これからの生き方次第で、自分が幸福になれる事を示してくれたのだ。

 

 えっ?なんで、いつだって大事なことは、マンガが教えてくれたなんだって??

ふふふふ。本題は2であかします。

 

 いつだって大事なことは、マンガが教えてくれた。-1- 

ー完ー

 

 

 

  これがキョージュのコラムです。

良かったら、一度、遊びに行ってみてください。