愚かな父親だった。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

本当は前回の、そして父となる。でこのシリーズは終わる予定であった。

しかし、もう少しだけ付き合ってもらおう。

 オヤジは直接となると、娘には何も言えないので、こんな形でしか本音を言えないのだ。

 

実は前回のブログ。-そして父となるーは、アップするかどうか迷っていた。

だってそうでしょう。

自分の娘が苦手だった。と書かれたら、娘にとってはひどいショックですよね。

しかし、今しか本音を娘に語ることができないと思ったのだ。

 

娘に記事を書き上げた後にこの話を読んでね。と、ライン送ったら、今朝、 娘から連絡がきた。

以下、娘からのラインの内容。

娘に対しては、自分の事を書かれていて、あまり良い気持ちはしないと思うが、オヤジにとっては、今回の件が一番大切だから、あえて載せておく。

 

ーお父さんが●●の事(2号)優秀だ。優秀だ。と言う理由が伝わった。

「確かに迷惑をかけないように、気にしながら生きてきたからなぁーー。」って。

いわば見せかけの優秀みたいな。

 

でもね。本当に全然、優秀じゃないんだよ。

正直、「お前の人生、うまくいきすぎている。」って言われたときは辛かった。

 

ああ、そう思われていたんだって。

 

確かにお父さんから比べたら、全然辛い思いをしていないかもしれない。

 比較したらね。

 

 中二の頃からお母さんいないし、お父さんは●●(娘1号)ちゃんに精一杯だから、

「どうにか迷惑をかけたくない、●●(2号)がしっかりしなくちゃ。」

 

と、もともとそんなにできない、勉強も必死になってやっていたし、目の前の事に必死にしがみつくように頑張ってた。

 

 だからなのか、友達からいつしか頼られるようになって、

当時は悩み事も誰にも相談できなかった。

 

だから辛いことがあっても、一人で部屋で泣いていた。

私がしっかりしないと行けないと思って、「頑張ること=良い事。」が頭にできあがった。

 

本当に嫌な時は、「なんで生まれてきたんだろう」と思って、人生嫌になることもたくさんあるし。

 

でもお父さんにも●●(1号)ちゃんにも、友達にも相談できなくて、どうしょうもなく辛かった。

 

家にも学校にも,素の自分でいられなかった。

よく「人生どん底に落ちたときに自分はこれがきっかけで、ここまで回復できました!」ってTVで言っているけど

 

私にはそんなものなかった。

 

だからただただ、耐え抜くしかなかった。

 

お父さんは知らないだろうけど、見えないところで失敗だって沢山してきたんだよ。

 

だから今になって、周りの人にありがとうって感謝出来るし、

 

小さいことにも幸せを感じられる。

 

もし、なんでも出来て、失敗もしてこなかったら、感謝だってしないし、友達がいるだけで幸せだなんて感じないと思うんだ。

 

だからこそ、私は悩んでいる人の近くに行って、心の居場所二なりたいと強く思う。

 

私が少しでも出来ることがあったらって。

 

人を支えるって簡単な事じゃないことは,十分にわかっている。

 

でも私の人生だから、私がしたいって思った気持ちを大切にして、日々生きていたいと思うのよ。

 

だから、前からの影響で今でもみんなに頼られるし期待される。

 

「●●(2号)はいつもキラキラしているね~」

「何でも頑張っていて偉い~」って

 

私はただ単に必死に時間の無い今を生きているだけだよ。

 

フツーの娘2号だよ。

 

と、書かれていた。

 

 オヤジは自分の不甲斐なさに泣いたよ。

 こんなにも、必死で助けを求めていた、娘2号の事に気がつかないで。

 

 オヤジは娘を愛している。しかし、多分、愛し方が分からなかったんだろう。

 

本当に愚かな父親だった。

 

 

 最近、娘は「今、●●をしているけど、頑張れと言わないで。」と書いてきている。

 

 それはそうであろう。毎回、毎回、真剣に頑張っている人に、頑張れなんていう言葉は愚かな答えだ。

 

そこで、オヤジはこう答えることにしている。

 

「楽しめ♪」

 

この言葉、イニシャルはDで北条豪に兄の凛が、高橋啓介とバトルする直前に言う言葉である。

 

そう。どんな時も「楽しめ♪」である。

試験のプレッシャーでさえ、「楽しめ♪」である。

 

もうオヤジは娘2号を、優等生だとは思わない。

 

しかし、オヤジにとっては、今でも自慢の娘だと思っている。

 

2021年1月27日。

初めて親子の本音が話せた日として。