心が疲れた時は♪ー2- | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

これが今回のオヤジ達の宿泊したホテル。

ニュー阿寒ホテルである。

 この温泉の大きな売りは、このホテルの屋上が巨大なスパになっているのだ。

だから、露天風呂なんか問題ないぐらい巨大なプールで大自然の阿寒湖を眺めながら、ゆっくりできるのだが・・・・・

あくまでも夏場の話ね。

 

 前に泊まった時は、このスパに行くのに、まさに命がけで行った記憶がある。

大体、氷点下20度近い外に、体の濡れた姿で行くのだが、結構な距離がある為、ゆっくりしていたら、心臓麻痺を起こすおそれがある。

 またスパに入ったら、もう2度と、温泉に戻りたくない気分になってしまう。

 そのかわり、スパに入っているときは、頭は凄く寒く感覚はさえわたり、体が暑いため、正に極楽浄土と化するのだ。

 

 さてさて、早速、案内された部屋に向かう。

 

ホテル内ノエレベーターから内部が見える。

 

 各フロアに出窓が並び、まるで近未来的な世界。ブレードランナーの世界に来たような錯覚を起こす。

 オヤジのお気に入りの場所である。 

入った部屋は・・・・・・

 

 

 結構、きれいな場所である。 

 

 昔、ここより高い阿寒温泉鶴雅に泊まったことがあるが、料理は豪華であったが、部屋は普通の和室であったので、下手したら部屋の中は、こちらのほうが良いかもしれない。

何よりも凄いのは、マクラが、低反発マクラを使っている事である。

この恩恵はこの後すぐに発揮された。

 

6時から夕食のバイキングである。

直ぐにオヤジと娘1号は下のバイキング場に向かった。

 

 

商品は各容器に入っていて、他の人が触れないように工夫されていた。

また、お玉なんかは、1回1回新しいものを使い、他の人の触ったお玉を使えないようにしていた。

もちろんマスク、手袋は必須。

 

 この行為を考えたら、よくニュースでマスクをしないで騒いでいる人を映しているが、この場所のほうが、よっぽど安全な場所だと感じてしまった。

 

 今はコロナで警戒態勢が入っているが、やみくもに怖がるのではなく、一人一人、きちんと手袋やマスクをして、他のお客さんと密にならないようにしていれば、かなりの安全さで、充分に旅行も楽しめるのではないであろうか??

 

今回ばかりは体重、糖尿を気にしないで食べまくる。

 

 

 

すし、カニ、ステーキ、天ぷら、各小鉢。

サシミ、串焼き。

おそば、ラーメン。

 

オイオイ。これで本当に一人7千円以下なのか???

段々心配になってきた。

 

一人鍋もある。

今回はもつ鍋とジンギスカンを持ってきたが、このほかに、豆乳鍋やカニ窯メシなども、自分で作れるようになっている。

 

もちろん、食後のデザートは別腹です。(笑い♪)

 

 多分、数か月間の間、我慢した分だけ食べまくった。

食べ終わって、あとは温泉に入るだけなのだが・・・・・

流石に6時間近く、アイスバーンの雪道を走り続けたオヤジはついに疲労の限界が来た。

ベツトに倒れたまま、動けなくなってしまった。

 

 娘1号は先に温泉やスパに入って、凄く楽しかった。とオヤジに話してくれた。

ベツトで3時間近く、TVの音声を聞いてうつらうつらしていたオヤジであるが、ようやく12時過ぎに温泉に入ることにした。

流石にスパは寒いのでパス。

暖かい温泉にはいって、

 

「うふーーーっ!!」と一息はくオヤジ。

 

 まさに今日の1日はこの日の為にあったと言っても過言ではない。

 

 しかも、温泉に入ってのどが渇いたと思ったら、なんと温泉内に、レモン水が置かれていた。

 のどが渇いていたオヤジは何杯かをガブガブと飲む。

 更に温泉から出たら、阿寒の名水もあった。

これも2杯ぐらい飲む。

 

 普通の温泉は、こんな名水やレモン水なんか置かれていない為、温泉から上がったら、わざわざ高い自動販売機のコーラーやレモン水を飲まなければいけない。

 

 このアイデァーを考えた人は凄いと思った。

 本当に宿泊客の事を考えている人だと思ってしまった。

 

 こうして気分上々で、フカフカのベットに倒れこむオヤジ。

グッスリ眠っていたら、急にのどの渇きと、トイレに行きたくなった。

トイレに行って時間を見るとまだ真夜中の1時過ぎ。

 

「うわっ。参ったなぁーーー。」

何故かと言うと、オヤジは一回起きたら、もう眠れなくなるのだ。

 だからホテルに泊まった時は。娘が寝ている間、トイレに入ってしばらくの間本を読んで時間を過ごすことが多い。

 

 まずはのどの渇きを何とかしないといけない。

流石に温泉まで行って水を飲むのもめんどくさいので、自動販売機で飲み物を買おうか。と思って、サイフを取り出すと・・・・

 なんとポットの横に水差しがあった。

「おおっ。これはありがたい♪」

と、直ぐにコップ1杯の水を飲み干して、満足して再びベットに潜り込む。

 すると、低反発マクラのおかげか、普段は絶対に寝れなかったオヤジであるが、今度は直ぐに深い眠りに落ちた。

 

 低反発まくら。レモン水。阿寒の名水。そして部屋に置かれた水差し。

 

 たったこれだけの事なのだが、多分、オヤジは今まで泊まったホテルの中で、一番長く気持ち良く寝れた。

 

 再びバキッ!!と目が覚めた。

時刻は午後5時30分。まだ外は暗い。

 

 娘1号も起きだしてきて、朝の温泉に入りに行く。

 

 今度は流石のオヤジもスパにはいるために、温泉に入らず、そのまま水着を着て、屋上のスパに向かう。

 

 夜明け前の北海道の冬は厳しい。

たちまち体中がナイフで切り刻まれたように痛い。

 

 あわててスパに入りこむ。

「うんむっ???」

しばらくオヤジは黙りこくった。

 先に入っていたカップルが「寒い。寒い。」を連発していた。

どうやらスパの温度が少しぬるいようだ。

 

 これ以上入っていると、本当に出れなくなるので、さっさと上がるヘタレなオヤジであった。

ガクガク。ブルブル。と震えながら、温泉に入る。

たちまち、熱湯がオヤジの体を襲う。

「うぎゃっ!!」と、叫びながら、しばらく入っていたら、やはり温泉特有の気持ち良さがオヤジを包んだ。

「ふうっ♪」ふたたびオヤジは極楽浄土に行ったまま帰ってこなくなった。

 

 今回もレモン水を飲む。

あまり酸っぱくもなく、何杯でも飲める。

 

 こうして朝風呂を終えたオヤジは、自分の部屋に帰ってカーテンを開けてみたら驚いた。

 

 通常は激安価格の場合は、泊まる部屋は景色の良い湖側ではなく、町側になるのが常識なのだ。

 

 現に阿寒温泉。鶴雅に泊まった時は、部屋は湖の反対側の町側であった。

この部屋はなんと景色のきれいな湖側を選ばれていた。

 

 時刻は6時30分。

ようやく娘も温泉から帰ってきた。

「7時から朝食だから、さっさと用意をしなさい。」

そういって、オヤジは身支度を整えた。

 

 午前7時。

いよいよ、第2回目の戦闘の始まりだ。

 

 オヤジ家はこのためにこのホテルに来たと言っても過言ではない。

 

朝はあさで、また満足する料理が待っていた。

 

 

 まずは海鮮丼。たっぷりとねぎとろと山芋をかける。

 

 更にイクラ、エビ、海鮮の入れ放題。

温野菜や塩辛などの小鉢。

 

 今回も使ったお玉は、お玉入れに入れて、一人1回1回、別なお玉を使う。

 

 糖尿でジュースが飲めない為、トマトジュース、オレンジジュース、牛乳、カツゲン(北海道人は断じてカツゲンである。間違ってもヤクルトは飲まない。)飲むヨーグルト。などを飲みながら、クロワッサンやパンケーキ。フレンチトーストを頂く。

 

 特にこのフレンチトースト。

このままではあまり甘くないのだが、ハチの巣から取り出したハチミツをかけると、絶品な甘さと化する。

いかに本物のハチミツが美味しいかを身をもって知ったオヤジである。

もちろん、デザートは別腹である。(笑い♪)

 

 

そして、チェツクアウトの時間。

 

 恐る恐る会計を聞くと、入湯料が入ったため、2人で約13,600円であった。

これなら安いビジネスと変わらない。

充分に満足したオヤジであった。

 

そして、午前8時30分。

ふたたび1時間30分かけて、のんびりと釧路に戻って遊びまくり、明るいうちに帰路に着くオヤジ達であった。

 

 

頭隠して尻隠さず。今日もひょうきんなココである。

オヤジ達が留守にした1日間。

それが非常にさびしかったのか、最近、オヤジに甘えまくっているココである。

 

PS:今回の温泉旅行の為、数ヶ月間かけて落とした体重の3キロが再びリバウンドしたオヤジである。

 

 しかし!!オヤジはまた負けないで体重を落としていくもん♪