摩訶不思議。2 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 ハハハハハハ。実は摩訶不思議。1は、この2の前振りだったのですねぇーーー。

 

 昨年末の書いた「平凡こそ・・・」というブログに、あのミッドの広告塔である、伝説のSさんが、2年ぶりにオヤジに連絡が来たという事を書いたのだが、実はその話こそ、摩訶不思議な話であった。

 

 彼はいつも早朝に起きて、始発で職場に向かい、その職場で歌のボイス・トレーニングを行っているのだが、12/24はたまたま、アラームのかけ忘れをしてしまったそうである。

 

 その時に、夢なのかなんなのかはわからないが、彼曰く、「黒い野獣」なるものに、たたき起こされたという事であった。

 

 オヤジはその文面通り、「黒い野獣」なるものは、獣関係だと読んでいたのだが、Sさんの中では、「黒い野獣」=死者の残留思念というイメージがあったそうである。

 

 そして、その朝の数時間は、かってない研ぎ澄まされたような感覚であったようだ。

多分、それは一流のアスリートで言う、ゾーンに入るというものなのだろう。

 

 で、それが何なのだというと、そこでSさんは不意に、LINEに登録している友人全員にメリクリのスタンプを送ろう。と思い立った。(黒い野獣に命令された??)という気になったらしい。

 

 とーぜん、普段付き合いの無い人に、クリスマスのスタンプを送っても、返信は無いか、せいぜい、クリスマスのスタンプを送り返されるのが普通なのであろう。

 

しかし、オヤジだけは違っていたらしい。

2年間も交流が無かったのに、つい先日に会ったように、普通にLINEが返ってきたらしい。

 

 そうして、オヤジは素直に、身内に起きた不幸な出来事、そして今のオヤジの心情をSさんに話した。

 Sさんはそんなオヤジの心情を理解してくれ、いろいろと自分の意見を言ってくれた。と言う流れになり、オヤジが最近感じていた、平凡こそ一番幸福だという事を、Sさんからも感じ取れたのであった。

 

 この話は単なる偶然という事で片付ける事はたやすい。

 しかし、偶然にしては本当に必然的に、Sさんからの連絡であった。

 

 また身内の不幸も、非常にメンタル的に他人に話しずらい事であり、オヤジ自身もあまり周りには話せなくて、苦しんでいた時期であった。

 

 それが、Sさんとの連絡で、苦しみがウソのように消えた出来事であった。

 

 Sさんとは親友でも何でもない関係である。

 単にあの深夜の高速道路で、SさんのRX-7 FCで一緒に白いポルシェを追っかけただけの仲である。

 

 たったそれだけの関係者が、オヤジの心に中には深い関りを持ってくれている。

 

 

 我が、クラブミッドナイトの仲間は、決してなれ合わない。

 

 仲間が傷ついたときだけ、そっとやさしく手を差し伸べてくれる。

そんな関係なのだ。