今朝、娘がいつも使っている腕時計を持ってきた
この時計は亡くなったかみさんが、会社の勤続5年のお祝いに、会社からもらった時計である。
母親の形見として、娘に渡したのだ。
「お父さん。時計の針うごかなくなっちゃった。」
「そうか。電池切れだな。」
と、オヤジはおもむろに娘から時計を受けとった。
そして、茶の間にある工具関係の引き出しを開けた。
ハハハハハ。
さすがのオヤジも電池交換用の工具は持っていないと思ったでしょう。実は持っていたんですねぇ――――。
この引き出しには、時計の工具関係しか入れていないのだ。
こんなにたくさんあるのだが、実際使うのは数点の工具のみである。
主にメインに使う工具がこの中にある。
大体、ふつうの時計のベルトのコマ詰めと電池交換は、この工具で大抵は間にあう。
黒い塊は電池の裏蓋はずしである。
そして時計のベルトの長さの調整するために、コマを外したり付けたりする工具。
プラスチックの黄色い四角い容器で時計を横にはさんで、上のコマ外しでコマのピンをハンマーで叩きピンを外す。
特にこの黄色い四角い形の工具と、小型ハンマー。さらに上の細長いピンのセットで100均で200円で売っているのは、オヤジ的には優れものだと思う。
たかが200円でこんなに充実した工具が買えるのだ。
時計の側面にわずかなくぼみがある。
ここの部分である。
オヤジは時計の裏蓋を外して、引き出しの中の保存してある電池を取り出して、いれかえた。
裏蓋をはめるときに、すこしばかり綿棒で裏蓋の周りの汚れを落とす。
物の数分で電池交換は終わり。時計用のボタン電池は、100均で購入したもの。
例えばこの電池交換。時計屋さんに頼むと、2千円ぐらは取られる。
以前、別な用事で時計屋さんに行ったときに、電池交換してもらった時計をもらったお客さんが、
「2千円もかかるの???」と、驚いたときに。
「高い電池使っていますから。」と、行って渡していた記憶がある。
実際は高い電池ではなく、電池の取り換え工料というのは、誰が見ても明らかである。
実際に高いと思う人は、自分で電池交換用の工具を買って(きちんとした工具セットだけで数千円もかかる)自分でやってみたら、それが2千円で交換できることが、大変安いと感じるであろう。
オヤジも何回かやっていて、裏蓋を変形させて、何個もの時計を壊したことがある。
今回は裏蓋は指で押してうまくはまったが、はまらない時は、専門の工具で裏蓋をはめなければいけない。
それが嫌なら、スーパーなどで時折やってくる、腕時計の電池交換。500円で行います。という、業者に任せたほうが安心である。
オヤジの場合は、ド田舎の為、なかなかそんな格安の業者が出会えない為、2千円も払うなら、自分でやってしまおうと考えてしまうからである。
ちなみに、ROLEXの裏蓋外し(ロレックス・オープナーというらしい)は、数万円もかかる為、流石にそれは持っていないのでR。(笑い♪)