Sの称号!!スピン・オフ・ストーリー:タント・カスタムで車中泊に行こう!!決行! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 22日。いつものように仕事が終わる。

仕事先の近間で簡単に食事を終わらせ、速攻で家に戻る。

 通常は9月の後半にもなると、秋を通り越し、冬の始まりになる為、長そで1枚でも寒すぎるのだが、異常気象のせいか、ひと汗をかいていたオヤジである。

 早速、お風呂に入り汗を流すと、途端に走り始めるのが嫌になってきた。

「明日にしょうかなぁーーー。」と、独り言を言う。

 

 そう。明日から連休の為、これから、タント・カスタムを運転して帯広方面に走り、眠くなったところで車中泊を行う計画であった。

 最終目的地は、帯広から2時間弱離れて、オヤジのいる場所からは、約6時間ほど離れている、えりも岬である。(と、いうか、行先は、仕事が終えて、家に戻るときに決めたばかりであった。)

 

 こんな時には車中泊は良い。

 行き当たりばったり、無計画にハンドルを握り、眠たくなったところが宿となる。

 昔から、オヤジはそんな旅に憧れていた。

 

「いや!!いかんいかん。ここで出発を止めたら、車中泊の意味が無くなる!!」

急に老けた気がしたオヤジは心を奮い立たせ、車中泊を決行した。

 

 疲れたらたとえ1時間も走らなくても、近間で車中泊でもいいではないか。

そして、家に帰ってきても、充分に車中泊の値がある。と、言い聞かせて、オヤジは走り出した。

時刻はPM:9:15分!!やや、旅立ちには遅い出発であった。

「これから48時間。よろしく頼むな。相棒!!」と、オヤジは銀色に鈍く光る、タント・カスタムの話しかけた。

 真っ暗闇の中、ひたすら淡々とオヤジは走る。

途中、足寄を抜けた途端に、暗闇にパトカーが紛れていた。

 日中は飛ばしまくるオヤジであるが、暗闇は淡々と60km/hから70km/hで走る為、無事にパトカーからの魔手から免れる。

 時間にして3時間後に帯広の出前から、大樹町に抜ける道があるのを発見したオヤジは急遽、予定を変更。

 えりも岬の近道の為、その道を走る。

少し走ると、帯広空港への看板が見えた。

(確か帯広空港の隣が、十勝サーキット場だったと思うなぁーー。)

(さらにサーキット場の近くに、更別の道の駅があったと思ったなぁーー。そうだ!!今日の車中泊は、更別の道の駅にしよう!!)と、考えているうちに、看板を通りすごした。

  結構な速度で走っているため、かなり看板からオーバーした為、次の道を曲がることにした。

ナビでは12km先と示している。

 そして、その指示をされた道から突き進んで、帯広空港の看板を見つけたら・・・・

 な・なんと18kmも戻らないといけなかった。

なんてこったい!!あの看板から曲がっても、6kmも戻らないといけなかったのだ。

 チッ!!

軽く舌打ちを行い、先ほどの進行方向の反対の方向に引き返すオヤジ。

約20分後、ようやく帯広空港に到着。

 見当たす限り、道の駅も、サーキット場も無い。

いったん、国道に出て、道の駅の看板をさがすオヤジ。

 

 そして、国道に出た途端に、実に残念な事実をオヤジは知ったのだ。

「十勝サーキット。ここから18km先。」

 

 そうなんです。あの曲がって国道に出て少し走ったところに、探している道の駅があったのです。

あわてて、もと来た道を引き返す。

こうして、片道約20km。時間にして約20分 。時間にして約40分時間をロスしながらも、今日の目的地の更別の道の駅に到着!!

  今日はここで車中泊!!

 

 

 車中泊と言っても特別な用意はしない。

いつも使っている布団を持ち出して、タント・カスタムの後ろで寝る。

更別の道の駅は、トラックが3台、乗用車がオヤジの車を入れて3台。と、あんまりいなかった。

あれれれ??

平日の車中泊ってこんなもの??

 

 

 

ここまでの距離は260kmでした。

とりあえずは、おやすみなさい♪