パジェロミニの廃車に伴って、オヤジは今まで娘の乗っていたタントカスタムを譲りうけ、娘には新しい車を買う事となった。
実は5月のS2000の車検が終わった後、オヤジの馴染みのS車輛に新しい車を探してもらう事となっていた。
娘の希望は色は黒。そして目が吊り上がつているホットハッチ型の軽自動車が希望という事であった。
もっと具体的に言えば、色が黒色のMAX RS(4WD/TURBO)という車である。
最悪、TURBOは無ければ、色が黒ければ、4WDであればグレードを落としてもよいという事であった。
この車は非常にド・マイナーな車で、中古車市場にはほとんど出回っては無く、市場価格は凄く安く30万円ほどである。
そのため、しばらく待ってても、やはり良い出物はなかった。
その間、TURBOの無いノーマル者が1台出たのだが、マニュアルの為、業者のほうが、女の子が乗るから、マニュアル車は乗れないであろうと、S車輛に連絡をするのを勝手にやめていた。という話があった。
そして、パジェロミニの廃車の時期が刻々と近づいてきた。
娘ももうMAX RSは手に入らないと諦め顔であった。
オヤジ達はオヤジ達で、近間の北見には1台も無い為。釧路迄走って、MAX RS以外にも、娘の希望する車が無いか、探しにいっていた。
その時に、釧路の大手車屋さんで、娘の希望する車が1台見つかった。
車種はミラアビーノ。色は黒で4WD。平成16年車である。値段は車検を取って50万円である。
程度は非常に良さそうに見えた。
そこの店員さんが現れて、オヤジ達と話できた。(後で名刺を確認したらそこの店長であった。)
この車は内地から取り寄せた車で、サビも非常に少なくて程度は良いらしい。
よーーく見ると、天井が塗装がはがれている。
そこを指摘したら、売れたらそこも塗装をし直して渡す。という条件であった。
「少し考えます。」と、言って、オヤジはその車を写真を撮ってから別れた。
そしてもう1台。別な会社にスズキのセルボの黒色があった。
後日、S車輛に行き、この車屋のミラ、アビーノという車を業販(業者間販売)できないか、聞いてみた。
ネットにも出ていて、調べると程度がよさそうである。
従業員たちもこの車なら大丈夫ではないかという事で、S車輛の社長が動いた。
「うちのお客さんで、そちらの車を見た人がいて、欲しいそうなのですが、業販はできませんか??」
と、聞くと、あいての車屋はかなりしぶっていた。
よーく聞くと、なんでもこの車は高く買いすぎて、なかなか売れないために、価格を下げて出しているそうである。
しかもオヤジの指摘した、車の屋根の塗装の剥がれを直してから販売する。という事を聞いたら、知らぬ。存ぜぬ。そんな話は誰が言った。という剣もホロロの対応であった。
すると、S車輛の社長も、「この車はダメダ。」と判断して断った。
S車輛の社長曰く。
まずは業販が難しい、業販できても値引きは無理という車は、状態的にもよくない車が多い。(通常は問題ない車なら、業販間でも最低でも4万円は値引いてくれるらしい。)
そして決め手は、平成16年車という事である。
平成16年車が50万円は高すぎるという事であった。これがせめて18年車なら、考える余地があるらしい。
S車輛の社長も「きっと良い車は出てくるから、焦らないでまってみな。」というなくさめをオヤジにくれた。
この時にオヤジももうMAX RSの購入はあきらめ、似ている形の車。ミラ・アビーノかスズキ・セルボでも良いという事で話を付けてきた。
翌日、そこの車屋のネットから、その車は消えていた。(たぶん、屋根の塗装でケチが付いたために、ネットから外して、屋根の塗装はしませんという事で売るつもりなんだろう。)
そうこうしているうちに、8月の末がやってきた。ラジオとTVで札幌で車の大きな展示会が2ヶ所行うと宣伝していた。1ヶ所に約200台ぐらい展示しているのだ。
流石に400台も展示していれば、 娘の希望する車も1台ぐらいは見つかるのではないか??という希望に、オヤジと娘は仕事が終わってから旭川迄走り宿泊。
翌朝、札幌に走り展示会を見てから帰るという、強行軍を開始した。
この様子は8月の23日、24日の、唯一無二の存在。に書いているので、良かったらまた読んでみてください。
結果、軽自動車は50万円クラスのはほとんどない。という事であった。
そして軽自動車の大半が、今は100万円クラスで売れている事実を知った。
S車輛の社長は言う。
今は車が売れない時期らしい。(もちろん売れるのだが、新車がお客さんの手元に届くにには。長い間待たないといけないらしい。)
理由は、コロナのために24時間製造を行っている、新車のラインが止まり、新車が売れても長い間待たないといけないらしい。
人気のスズキのジムニーかハスラー(どっちか忘れた。)は販売が決まっても、早くて半年。下手したら1年も待たないといけないらしい。
新車が売れない。売れても長い間待たないといけない。⇒下取りの中古車が来ない。
なかなか台数がさばけない為、1台当たりの単価を高めて儲けを取る。⇒人気の軽自動車なら50万円クラスを売るよりも、100万円クラスの軽自動車を売るほうが儲けが取れる。
というように、どこの自動車さんも、程度の良い下取りの中古車の奪い合いらしい。と言う事である。
札幌からの帰宅時、しょげている娘に、「気を落とすな。今度の休みは、お父さん、また釧路に走って、おまえの気になっていたセルボの値段と状態を見てきてやる。」と言って慰めた。
そして釧路に走る前日、S車輛の社長から電話が入った。
「ダイハツのミラアビーノではないけど、平成18年式のスズキのセルボが入ったけど、見てみるか??」
オヤジはすかさず返事をして、早速、娘に仕事が終わったら、セルボを見に行けと連絡を入れた。
その時の様子も、次のブログのそしてに書いているので、良かったら読んでください。
結果、娘はそのセルボを大変気に入り、早速購入に踏み切った。
所在は札幌に住んでいる若い女の子がデイラーで購入。そして新車購入するために、ディラーに下取りした車。という事、またこの車を新車で買った時に下回りをわざわざお金をかけてサビ防止のコーティングをしているため、同年式のクルマよりも、サビの状態は非常に少ないらしい。と、札幌のディラーからわざわざ連絡をくれたらしい。
S車輛の社長は手の内を全部教えてくれた。
車体を35万円で購入。車検や冬タイヤ、ワイパーなど全部用意して約56万円。これがS車輛に請求される金額だ。(明細書ももらった。)
その為、手間代として2万円か3万円だけ欲しいという事であった。
そうなると、ここで2万円を払うのは漢(おとこ)ではない。
今までの苦労を知っているので、税込みであるが60万円、ぴったり支払います。という事で、手を打った。
S車輛の社長曰く。「安物買いの銭失い。というように、車は非常に怖いものだ。たとえ安く買っても、結局はすぐに修理、修理で、結局は高く買った車よりもお金がかかる車が多い。」
「少し予算をオーバーしたけど、(というか、当初考えた予算の倍であるが・・・・笑い)ディラーが自信をもって連絡をくれた車だから、この車ならしばらくの間は、故障はしないと思う。」
これが我が家にやってきた、新しい住人。スズキ・セルボである。
アルミも結構いいやつを履かせている。(と、思う。笑い)
最初、このセルボはグレードが分からない為、社長から4WDは間違いないが、TURBOではないと言われた。
そして、オヤジは後でこの車のグレードを調べたら・・・・・なんと、TURBOが搭載されていた。
決め手はこのフロントグリルのエァーダクトと、マニュアル付きオートマ。
銀色のグリルの右側だけに開けられているダクト。
更にD(ドライブ)レンジの横の+と-と書かれたM(マニュアル)
この二つは、TURBO仕様でないとつかないらしい。
これにはS車輛の社長も驚いていた。
さて走りの方である。
流石は走り系のクルマである。
ショックが非常にしっかりして、コーナリングは非常に安定している。
TURBOが効くため、直線ではすぐに前走車に追いついてしまう。
軽自動車であるが、これなら高速を走ってもストレス・フリーだろう。
ちなみに、こいつやS2000に乗った後に、タントカスタムに乗ったら、コーナリング時に車体が大きく傾き、非常に怖い為、自然とスピードは控えめになる。
唯一不満な点は、フロントガラスが急に前かがみになっているので、バックミラーが丁度オヤジの左目に入って、前が見えずらい。これはミラーを傾けることで解決。
また、ハンドルが小径の為、うでをハンドルの中に入れることが出来ないので、少し不満である。
(普通は腕をハンドルの中に入れる人間はまずいないが・・・・)
そのぐらいである。
あとひとつ。
キーレススイッチのために、スペアキーを作ろうとしたら、イモビライザー搭載のために、キーは1個1万円ぐらいかかるらしい。
(まあ、新車を買うときは少し高くても良い装備を付けたいが、オヤジのように、なるべくお金をかけたくない人間には、キーレススイッチは絶対いらない装備である。)
オヤジは常日頃、こう思っている。物を買うときは3つしかない。
①世の中には、高くて良い商品。
②値段が安くて、粗悪な商品。
③値段が高くても人気がある為、程度が悪い商品。
今時のGTRなんかはいい例であろう。海外で飛ぶように売れるため、多少程度が悪くても、高い値段でも平気でうれる。
安くて良い商品なんか、絶対に無い!!
これはオヤジが断言して言える。
だってそうでしょう。
安くて良い商品がはいれば、そこの従業員が先に買ってしまうでしょ。
過去に友人から聞いた話であるが、友人の知り合いが、シビックのタイプRのEK9(もう今ではプレミアついて、普通には買えない車だよ。イニDの慎吾君の乗っている車ね。)
を新車を買うために下取りにだしたのだが、過剰走行の為、何と10万円だったらしい。
そしてそのタイプRは当然、そこの会社の整備員が買ったという事である。
友人は悔しがっていたが、考えてみて欲しい。
そのタイプRはとーぜん、10万円では買ってもまともには走れない。
きちんと直してまともに走るようにするには、当然、何十万円もかかる。
そして普通に売るなら、当然100万円位はするのだが、整備員が買ったら、修理代金は自分持ち。
多分、部品代の50万円位で乗れるようになると思う。
数年前、友人とスポーツカー探しに、安くて良い車を探し求め、3年間ほど、釧路から旭川、帯広と大きな街をあちこち見に行った。
そして、値段が安く良い車を何台も見てきた。
そしてあたりをつけた車の購入のために、S車輛の社長に相談すると・・・・・
色々調べてくれて、素人判断で程度が良いとかんじても、車屋としては絶対に手は出さない車だという事であった。
車を少しでも安く買うために他の店と比較させて、何店かに競合させて、〇〇円まで下げさせた。と自慢をする人がいる。
オヤジはその反対である。
値引きは一切しない。その代わり、何かあったらよろしくお願い致します。といって、今までこのS車輛以外からは車は買ったことはない。
S車輛もそんなオヤジのために、最大限の努力をしてくれている。
おかげで、買った車が故障をしたことは非常に少ない。
結局、車を買うという事は、人と人との繋がりを大切にして、安心できるショップを選ぶという事では無いだろうか??
ちなみに、ようやくセルボのお金を払ったとたん、セルボのスペアキー、タントのエアコン修理、S2000のタイヤ代トオイル漏れの修理がいくらかかるか・・・・・
※注:タントは購入して10年ぐらい。走行距離は約20万km。修理は車検時にダイナモ交換して不良品が1回。過去、アイスバーンで滑って全損。を起こした車であるが、今回はタイミングベルトの2回目の交換。で、この10年間、本当の不良は2回ぐらいである。
((((;゚Д゚)))))))ガクブル のオヤジである!!