満身創痍!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  本来ならば、新しくやってきたセルボの試乗の感想を書くべきとこなのだが、今回はS2000があのあとどうなったかを書きたいと思う。

 

先日の札幌旅行で840km走行で無事に帰宅したS2000。

その後もS2000をオヤジは通勤に使っていた。

 ※パジェロミニから通勤車には、娘が乗っていたタントカスタムに変わっていたのだが、エアコンの調子が悪く、セルボが来た時に、ついでにタントのエアコンを見てもらっていたのだ。

 

 そして網走での勤務の時であった。

会社の同僚が「オヤジさん。S2000の後ろの右タイヤ。空気が抜けていますよ。」と、言ってきた。

 休憩時に早速、見に行くと・・・・・・なんともうタイヤの空気が抜けている。というよりも、完全なパンク状態であった。

 

 上長に許可を取り、近くにあるタイヤ館さんに連絡をして、いったん会社に空気を入れに来てもらい、その後、自走してタイヤ館さんまで走っていった。

 S2000をタイヤ館に置いて行って、そのまま会社に戻って仕事をしていたら・・・・・・・・・・・・・・・

タイヤ館さんから連絡が来た。

「オヤジさんですか??パンクしたタイヤですが、残念ですがもう使い物になりません。」

 

 早速行ってみると、パンクであったのだが、クギみたいな小さな穴ではなく、1㎝ぐらいの鉄片が突き刺さっていたという事であった。

 また空気が少ないまま走っていたので、タイヤの中身もぐじゃぐじゃになって、もう完全にパンク修理ではなく、取り換えとのことであった。

 

タイヤ館さんに手間賃のお支払いをしようとしたのだが、パンク修理が出来ない為、修理代はいらないと言われた。

 あの時は本当に助かりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

網走タイヤ館さん。

 さて、さらに上長に許可を取り、パンクしたタイヤに目いっぱい空気を入れてもらい、早速、そのまま、S2000の主治医であるS車輛にオヤジは走った。

そして、その間のことである。

オイルランプが下りにも関わらず、3回も点灯した。

(も・もしかして、S2000の持病の10万キロ超えたエンジンは、1000キロ走ると1L減るというトラブルか??)と、オヤジは一瞬、その考えが浮かんだ。

 そのぐらいならばまだいい、エンジンオイルを予備に積んで走れば良いのだが、最悪の場合は、エンジントラブル。

 オーバーホールにいくらかかるのだろうか??

 

  まずはタイヤ代とタントのエアコンの修理代の心配である。

 たった数十分の道のりが、なんとい長く感じた。

 無事、S車輛に付き、タイヤの購入と、エンジンオイルのランプの点滅の症状を話す。

 代車には修理に出していた、タントカスタムを再び乗り換えた。

 

 今回は本当に運が良かった。

長距離を走っていた時に症状が出たら、完全にアウトである。

また北見で働いていた時に、パンクが出たら、もう完全にお手上げ状態であった。

 地元の網走で働いていたからこそ、対応が出来た状態である。

 

  多分、Sは満身創痍になりながらも、オヤジを安全に自宅に届けてくれたのだろう。

S車輛のガレージで修理を待っているS2000の後ろ姿を見つめながら、

「ありがとうな。S2000。大丈夫だ!!きっとお前は直ってくれる。」

「そしたら、また一緒に楽しく乗ろうな。」

そう言ってオヤジはS車輛を後にした。