当日、出発の時間となったオヤジは、娘たちに「旅立ちの時だ!!」というラインを送った。
娘が今回持参するものは、洋服がたくさん入ったスーツケース2つと、HDD、DVDレコーダー。そしてお気に入りの足が折れる小さなテーブルのみである。
その様子を見たオヤジは何故だか急に「セーラー服と機関銃」の歌を思い出した。
(橋本環奈ではない、元祖、薬師丸ひろ子のほうね。)
さよならは別れの言葉ではなくて、再び出会うための遠い約束♪と、口ずさみながら、娘のもとに走った。
娘2号と合流したオヤジは、今日の宿泊先の旭川に、パジェロ・ミニのハンドルを向けた。
夕食は途中のコンビニを利用した。夕食の時間の30分を惜しんでの行為であった。
路面は乾いていたが、遠軽あたりから雪が降りだしてきた。
遠軽、旭川間のバイパスが途中、工事中となっていて、下道から旭川に向かったが、途中、アイスバーンと化していたので、気を付けながら走り続けて、10時近くにようやく無事に、今日の宿泊先の旭川の駅前のホテルにたどり着いた。
ホテルは高級感あふれるホテルであったが、コロナウイルスの為、人混みはまばらであった。
かくいうオヤジも娘と2人で宿泊を行ったが、二人で5千円も満たない宿泊だいであった。
いよいよ明日は、娘の新天地の札幌入りだ!!
旅立ちの朝に-2-
翌日、17日。朝6時過ぎに旭川から札幌向かったオヤジ達である。
今日は10時までに娘が新しく住むマンションに行き、10時から12時までに灯油とガスをチェックする業者を待たなければいけないのだ。
前回は札幌で高速を降りて、娘の住む不動産屋まで15km程の場所であったが、渋滞に巻き込まれ、1時間30分以上もかかったのだが、今回はさらに高速を乗り続け、目的の場所まで30分ほどでたどり着いた。
不動産屋は通常は10時からオープンなのだが、今時期の繁忙期は臨時に9時ぐらいから開けていたので、10時から鍵をもらってすぐにマンションに走ろうと思ったオヤジは大変助かった。
9時半ごろに娘のマンションに到着!!
マンションに入るなり問題が発生。
入り口と茶の間の間のドァーが閉まらないのだ。
ここの部分ね。
通常はここでロック。閉めるときは簡単に解除できるはずなのだが、オヤジがいくら閉めようとしても閉まらず、ドライバーでロックされている場所をいじっても、ロックは解除されなかった。
とりあえずは、ガス屋さんが来るのを待とう。
オヤジはガス屋さんに、ただいま、マンションに来ていることを連絡した。
こんな場合は、とりあえず連絡をしておくと、早めに来てもらえる可能性が高いからだ。
今日の予定は、ガス屋さんの点検を午前中に終わらし、午後からは娘の必要なものを購入である。
10時過ぎにガス屋さんが到着、30分ほど点検を行い、灯油やガスを使えるようにしてもらった。
点検が終わり、ついでにオヤジは閉まらないトビラを見てもらった。
ガス屋さんも慣れない仕事に悪戦苦闘を行い、ドァーを上にスライドして外すと、ようやくドァーをロックするところが外れた。
ところが・・・・・
今度はドァーが外れたので、二人がかりで、ドァーを入れなおしたのだが、なかなか入らなかったのだが、今度はガス屋さんの仲間が来て、3人がかりでようやくドァーをはめなおすことに成功した。
「ありがとうございます。」と。お礼を言ったオヤジであるが、二人が帰った後に、再びドァーを大きく閉めたとたんに、ドァーは再び閉まらなくなった。
「お父さん。まったくもう。」と、娘の声。
が、ロックの解除しかたがわかったオヤジは、ドァーを上にスライドさせた。
完全に外すと2度と元に戻らなくなるので、ロックが解除できたとたんに、再びドァーを元に戻した。
こうして、無事にドァーが閉まるようになったので、オヤジは2度とロックできないように、ビニ-ルテープを張り付けて、ロックできないようしておいた。
こうして予定よりも2時間ばかり早く、次の行動に移せれるオヤジ達である。
次に続くー