大人になるという事。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

3月1日は娘2号の大切な卒業式。

 オヤジはこの日のために、頑張ってきたといっても過言は無い。

 

 が・・・・コロナウイルスの為に、卒業式は翌日2日に延期。

しかも保護者、在校生の同伴は禁止。卒業生のみの寂しい卒業式となった。

その為、オヤジは昼の休憩時間に、「卒業式はどうだった??」とラインを入れてみた。

「あっさりしたものだったよ。」と、すぐに返答が返ってきた。

そして「でも本当にこの3年間いろいろな経験出来て良かった。」という答えも返ってきた。

「そうか、仕方がないしな。」と、オヤジは月並みな答えしか返すことができなかった。

そして「お父さんもいろいろ大変だったろうけど、ありがとうね。」という言葉が返ってきた。

そこまで読んで、やばい。これはきてしまう。という事で、すぐにラインを読むのをやめた。

なぜかというと、この段階でかなり涙がこぼれてきた。

 さすがに営業時間中に、いい年こいたオヤジが一人泣いているのもおかしな話なので、さっさと頭を切り替え、もとの顔に戻したオヤジであった。

 

そして、会社が終わり、車の中でようやく一人になることができたオヤジである。

 自分が一人になれる自動車の中は良い。

あの時、かみさんがもう助からないというときも、一人ぼっちで車の中でおもいっきり泣けた。

 そして今回もじっくりと娘からのラインを読み返してから、思いっきり泣き続けてから帰路に就いた。

 車の中からはUruの「あなたがいることで」(「テセウスの船」主題歌)がやさしく鳴り響いていた。

 

そして、昨日、自動車免許の学科の本試験に合格して晴れて、大人の仲間入りした娘2号である。

 

今日のTVの番組の事である。

 今回の北海道のコロナウイルスのクラスター感染の恐れがあるため、若い方の無用の外出を控えてほしい。という、道の依頼に対して、若い方の反応は不評という、アンケートの結果が出ていた。

 理由は実に幼稚な答えであった。

「若者が外出して、年寄に感染するおそれがある因果関係がわからない。」とか、「大人が起こした感染になんで自分たちが責任を負わないといけないのか?」という答えが出ていた。

 

 オヤジはこのコロナウイルスは実はバイオハザード、もしくはバイオテロの可能性があるのではないか??と、発生当時から思っていた。

だから通常のインフルエンザの発生よりも、かなりまずい状態になるのかとも感じていた。

 

 自分たちが感染しても影響が少ないから、行きたい場所、コンサートを優先する。という考えに、少し腹も立っていた。

今は感染したら年配の人が深刻な状況になるだけなのだが、実は20代の人さえ、かなり深刻な人が出ているのも現状である。

 

 娘2号は自分の命よりも大切なものはない。という事で、今回は卒業式、免許取得や食材の買い出し以外、一切外に出ていない。友人たちとも会おうとしていない。

娘たちにはこの深刻な状況がわかっているみたいである。

 

 2月後半、オヤジが良く行く北見市で一人の感染者が発症してから、たった10日間でいきなり発症者が増え、今、全市民が国からマスクの配布を行ってもらう市へと変わった。

 

 いつも休日には昼食を食べにだけに北見に走るオヤジであるが、あれから北見には一度も足を運んでいないし、休日の買い物もまだ感染者がいない網走でしか購入していない。

 そして休日の恒例だった外食はピタリとやめ、必要なものを購入後、さっさと子供たちを連れて帰宅して、家の中に閉じこもっている。

 

 大人になることとは、単に18歳になり、選挙ができる。とか、車が乗れる。または20歳になりお酒が飲める。というだけではないのだ。

 大人になるという事は、それぞれが、自分の考えで行動を起こし、また責任が付きまとうという事なのだ。

 オヤジは 子供たちの安全のため、極力、家からの外出を禁止している。

 もし今後、コロナウイルスに感染後、年配の方以外にさらに若い人にさえ感染して深刻な状況に陥るとなったら、それこそ、コンサートどころの話ではなくなるであろう。

 

  いま、日本国中大変な時期になっていると思う。

特に飲食関係のお店は死活問題の大打撃を受けているとは思う。

 が、それも自分達の命さえ助かれば、どうとでもなることである。

ここ数ヶ月、我慢すれば良いだけの話である。

 

 まずは自分の身や家族の安全を第一に考えて、各自が大人としての行動を起こしてほしいと切に思うオヤジである。